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sshのセキュリティ設定

Last updated at Posted at 2022-01-03

幾度となく出ているネタの清書。

発端

サーバは立てた後にコンソールで作業することは珍しく、特に仮想サーバだとそもそもコンソールがありません(Web上にあるけど)。
大体ネットワーク越しに作業します。
その際、よく使うのはsshですが、LAN内ならいざしれず、外部に公開するサーバまでそのままの状態で使っているのはやはり不安。

ということで、ここでは以下3つのことをしていきます。

  1. ROOTログインを不可にする。
  2. SSHのポートを22番以外にする。
  3. 証明書によりログインさせる。

なお、PC・サーバ共にUbuntu 20.04を使用しています。

作業

1と2はsshd_configの設定を変更するので、予め開いておきましょう。

$ sudo vi /etc/ssh/sshd_config

1. ROOTログインを不可にする。

PermitRootLoginの項目を探してコメントアウトを解除、値をnoにします。

PermitRootLogin no

2. SSHのポートを22番以外にする。

使っていないポート番号にします。
ここでは5022番ポートを使います。

#Port 22
Port 5022

なおこれをした後はsshで接続する際にポートの指定をしなければいけません。
ポートの指定は-pで行います。

$ ssh -p 5022 user@yourserver

3. 証明書によりログインさせる。

接続元のPCで公開鍵と秘密鍵を作り、サーバ上に公開鍵を登録、PC上には秘密鍵を置いておきます。
接続時は自らの持つ秘密鍵で電子署名を作成、サーバでは送られた電子署名を検証し、正当であると判断されると接続を許可されます。
Githubではこの方法でリポジトリをクローンするPCを認証していますよね。

鍵の作成

まずは手元のPCで鍵のペアを作ります。

$ ssh-keygen -t rsa

パスフレーズなどを求められますが、特に設定しないならそのままEnterで構いません。
作り終わると.ssh/のディレクトリ以下にid_rsaid_rsa.pubの2つができていると思います。
id_rsaが秘密鍵で大切に保管するもの、id_rsa.pubが公開鍵でサーバに登録するものです。

なお鍵を任意の名前にしたい場合は以下のコマンド。ここでは説明簡略化のためid_rsaで説明します。

$ ssh-keygen -t rsa -f keyname

鍵の転送

id_rsa.pubを転送し、登録していきます。

$ ssh-copy-id -i .ssh/id_rsa.pub user@yourserver -p 5022
/usr/bin/ssh-copy-id: INFO: Source of key(s) to be installed: ".ssh/id_rsa.pub"
/usr/bin/ssh-copy-id: INFO: attempting to log in with the new key(s), to filter out any that are already installed
/usr/bin/ssh-copy-id: INFO: 1 key(s) remain to be installed -- if you are prompted now it is to install the new keys
user@yourserver's password:

Number of key(s) added: 1

Now try logging into the machine, with:   "ssh -p '5022' 'user@yourserver'"
and check to make sure that only the key(s) you wanted were added.

※sshのポートをすでに変えている場合、-pのオプションを忘れると鍵転送ができません。鍵自体をsshで送ります。

接続確認

鍵による認証をしてみます。

$ ssh -p 5022 -i .ssh/id_rsa user@yourserver

パスワードを入力する必要もなく認証できましたでしょうか?

パスワード認証の無効化

ここまでくればすでにパスワード認証を残しておく必要もないので、サーバ側でパスワード認証を無効化しましょう。
sshd_configでPasswordAuthenticationを見つけ、値をnoにします。

PasswordAuthentication no

sshd再起動

サーバ側のsshdを再起動します。

sudo systemctl restart sshd

接続確認

新しいターミナルを立ち上げて接続確認をします。

$ ssh -p 5022 user@yourserver
user@yourserver: Permission denied (publickey).

パスワード認証でssh接続しようとしたら怒られました。

$ ssh -p 5022 -i .ssh/id_rsa user@yourserver

鍵認証であれば問題なく接続できます。

備考

最近は鍵作成にED25519という方式を使うのが広まっているのだそう。
将来的にrsaで鍵を作るのは非推奨になるのだとか。

参考にリンクを貼っておきます。
その場合は以下のようにRSAの代わりにED25519を指定します。

$ ssh-keygen -t ed25519

参考

ssh公開鍵認証設定まとめ
SSH認証に最強の「Ed25519鍵」を使おう
Ssh-copy-id for copying SSH keys to servers
ssh-rsa,非推奨のお知らせ

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