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できるだけ無料でサービスを運用するための個人開発オススメデプロイ先

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Last updated at Posted at 2026-03-05

はじめに

こんにちは、ひるげです。

個人開発でWebアプリを作ったとき、「どこにデプロイすればいいんだろう?」と悩んだ経験、ありませんか?

AWSやGCPは高機能だけどコストが怖い。かといって無料のサービスは制限が気になる...
この記事では、個人開発で使えるおすすめのデプロイ先をカテゴリ別に紹介します。実際に僕が開発中のアプリで採用した構成も公開するので、参考にしてみてください。

この記事の対象

本記事は、フロントエンドとバックエンドを分離する構成を前提としています。具体的には、React等のSPAをフロントに、Go/Node.js等のAPIサーバーをバックに置くような構成です。

以下のケースでは、ここまでの構成は不要です。

  • 静的サイトのみ(ブログ、ポートフォリオ等)
    → GitHub PagesやCloudflare Pagesだけで十分
  • フルスタックフレームワーク(Rails、Next.js、Laravel等)
    → RenderやRailway1つにまとめてデプロイする方がシンプル

「ちょっと本格的なWebアプリを作りたい」という方向けの記事になります。

選定基準

個人開発のデプロイ先を選ぶとき、僕が重視しているのは以下の3点です。

  1. 無料枠の範囲で収まるか:ベータ版やMVPの段階でコストをかけたくない
  2. セットアップが簡単か:開発に集中したいので、インフラ構築に時間をかけたくない
  3. スケールの選択肢があるか:ユーザーが増えたときに有料プランへ移行しやすいか

特に1つ目が重要です。個人開発は「まず出してみる」フェーズが長いので、無料で本番環境を維持できることが最優先になります。

カテゴリ別おすすめデプロイ先

Frontend(SPAホスティング)

サービス 無料枠 おすすめポイント
Cloudflare Pages 帯域無制限、500ビルド/月 帯域無制限が圧倒的。商用利用OK
Vercel 100GB帯域/月 Next.jsとの親和性が高い。ただしHobbyプランは商用利用不可
GitHub Pages 帯域100GB/月 静的サイト専用
CloudFront 100GB転送・100万リクエスト/月(定額料金プランFree、期限なし) 付属S3と組み合わせて静的サイトをホスティング可能。AWSに慣れている方に

追記(2026-03-08): CloudFrontを追加しました

おすすめ: Cloudflare Pages

帯域無制限で商用利用もOKという点で、個人開発には最適解だと思います。GitHubリポジトリを接続するだけで自動デプロイが走り、*.pages.dev のドメインもすぐに使えます。

Vercelも素晴らしいサービスですが、Hobbyプランは非商用利用に限定されている点に注意してください。将来的に収益化を考えているなら、最初からCloudflare Pagesを選んでおくのが無難です。

Backend(APIサーバー)

サービス 無料枠 おすすめポイント
Render 750時間/月、512MB RAM 永続無料枠あり。Dockerfileデプロイ対応
Cloud Run 月200万リクエスト、18万vCPU秒、36万GB秒 東京リージョンあり。低レイテンシ
Railway $5分のトライアル(30日間) 開発体験が良い(らしい)。永続無料枠なし
Fly.io トライアルのみ(7日間 or 2時間) エッジデプロイが魅力。無料枠の基準が複雑...

手軽さ重視ならRender、レスポンス速度重視ならCloud Run

手軽にデプロイしたいならRenderが入門として最適です。GitHubリポジトリを接続するだけで自動デプロイが走り、設定もシンプルです。無料枠には「15分間アクセスがないとスリープする」という制限がありますが、UptimeRobot等の無料監視サービスで定期的にリクエストを送ることで回避できます。

ただし、Renderの無料枠はサーバーがシンガポールにあるため、日本のユーザーへのレスポンスがやや遅くなります。実際に自分の個人開発用APIサーバーで計測したところ、以下のような差がありました。

TTFB
Cloud Run(東京) 226ms
Render(シンガポール) 363ms

規模の小さなサービスであればCloud Runの無料枠で十分まかなえます。たとえば私の場合、ちょっとした個人開発サービスのベータ版を公開しようと思っているので、テスター10〜30人 × 1日10〜30リクエスト × 30日 = 月9,000〜27,000リクエストと見積もると、無料枠(月200万リクエスト)の1%にも満たない計算です。「ユーザーの使い勝手を改善したい」という段階になったら、Cloud Runへの乗り換えを検討してみてください。

なお、Cloud RunはDocker Imageをデプロイする形式なので、Dockerfileをある程度書ける必要があります。その分セットアップのハードルはRenderより高めです。

また、RenderにはPostgreSQLのマネージドDBもありますが、無料枠のDBは作成から30日で期限切れになります。DBは後述するTiDB CloudやSupabase等の専用サービスを使うのがおすすめです。

Database

サービス 無料枠 おすすめポイント
TiDB Cloud Starter 5GB(行データ)、MySQL 8.x互換 MySQL互換で移行が楽。Spending Limit $0設定可能
Supabase 500MB、PostgreSQL 認証・ストレージ等の機能も込み。PostgreSQL派に
Neon 0.5GB、PostgreSQL サーバーレスPostgreSQL。ブランチ機能が便利

おすすめ: TiDB Cloud Starter

MySQL互換のDBaaSで、無料枠が5GBと他サービスより大きいのが魅力です。接続文字列を変えるだけでローカルのMySQLから移行できるので、セットアップも楽でした。

重要: Spending Limitを$0に設定すること。 これを忘れると、無料枠を超えた際に課金が発生する可能性があります。

PostgreSQLを使いたい場合は、SupabaseやNeonが良い選択肢です。Supabaseは認証やストレージ機能も一緒に使えるので、BaaSとしての利便性が高いです。

キャッシュ(Redis)

サービス 無料枠 おすすめポイント
Upstash Redis 256MB、月50万コマンド サーバーレスRedis。REST API対応

おすすめ: Upstash Redis

Redis系のマネージドサービスで無料枠があるものは選択肢が限られますが、Upstashは月50万コマンドまで無料で使えます。セッション管理やキャッシュ用途であれば、個人開発の規模なら十分です。

実際の構成例:Roambleベータ版

僕が現在開発している「Roamble」というWebアプリのベータ版では、上記のサービスを組み合わせて以下の構成を採用しました。

カテゴリ サービス 備考
Frontend Cloudflare Pages roamble.pages.dev で公開
Backend Cloud Run(東京リージョン) Dockerfileデプロイ、無料枠で運用
DB TiDB Cloud Starter MySQL 8.x互換、5GB、Spending Limit $0
Redis Upstash Redis 月50万コマンド、256MB

選定基準は「ベータ版利用時に無料枠の範囲に収まること」を絶対条件としました。最初はRenderで構築しましたが、レスポンス改善のためにバックエンドをCloud Run(東京リージョン)に切り替えています。この構成であれば、ユーザー数が少ないベータ版の段階では完全に無料で運用できると思います。

おわりに

個人開発のデプロイ先は、「無料枠で始められて、必要に応じてスケールできるサービス」を選ぶのがおすすめです。

最近はPaaSの無料枠も充実してきているので、AWSやGCPを使わなくても本番環境を構築できる時代になりました。「クラウド破産が怖い」という理由でデプロイを躊躇している方は、ぜひ今回紹介したサービスを試してみてください。

なお、本記事の情報は2026年3月時点のものです。各サービスの無料枠や料金体系は頻繁に変更されるため、実際に利用する際は公式サイトで最新の情報を確認してください。

以上が、個人開発おすすめデプロイ先の紹介になります。みなさんの個人開発の参考になれば幸いです。

宣伝

最後に少しだけ宣伝をさせてください。

記事中でも述べましたが、現在、RoambleというWebアプリを開発しています。
Roambleは、「新しい場所に行きたいけど、勇気が出ない」そんな人達の背中を押し、一歩踏み出す体験を 経験値 に変えるiOSアプリです。
現在地周辺のおすすめスポットを提案し、実際に訪問すると経験値が貯まるゲーミフィケーション要素を備えています。

そしてこのアプリのWebベータ版は、まさにこの記事で紹介したPaaS(Cloudflare Pages + Cloud Run + TiDB Cloud + Upstash Redis)で構築されており、フロントエンドはReact(TypeScript)、バックエンドはGoで開発しています。

現在Webベータ版の公開に向けて最後の仕上げをしている真っ最中です。
2026/03/07に公開となりますので、興味のある方は、ぜひ先行アクセス登録をお願いします!

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