SharePoint リストアクティビティの追加機能
UiPathのMicrosoft 365アクティビティでは、内包されるSharePoint リストアクティビティで2023年末に機能の追加がありましたので、内容をご説明したいと思います
リリースノート
UiPath関連でSharePointリストを扱っているもの
Sharepointのリスト操作をUiPathで自動化しましょう
前提
- これら機能を持つバージョンは、UiPath Studio 2023.10以降をサポートします
- Integration Serviceを利用する必要があります
- プロジェクトの種類で「Windows - レガシ」は非対応です
フィルタにID列を指定できるようになった
V2.3.3
・以下のアクティビティで、フィルタにID列を指定することができるようになりました。
- リスト アイテムを取得
- 単一のリスト アイテムを取得
特にフィルタを指定しない場合、
- リストアイテムを取得では、対象のSharePointリストのデータを取得し、DataTable型（表でまるっと） で出力します。
- 単一のリスト アイテムを取得では、対象のSharePointリストのデータを取得し、DataRow型（1行） で出力します。
事前準備
Integration Service でコネクタを準備します。
Integration Serviceの利用にはライセンスが必要となります。詳細は公式ガイドを参照してください。
Automation CloudのIntegration Serviceから、利用するフォルダを指定し、コネクタから「Microsoft OneDrive と SharePoint」を選択します
「Microsoft OneDrive と SharePoint に接続」をクリックします
「接続」をクリックします
コネクタに登録されたことを確認します
Studio側の作業
Studioを開きます。Windowsプロジェクトのプロジェクトを作成し、依存関係にMicrosoft365アクティビティを追加します。バージョンはV2.3.3以上とします。（下記例は最新のV2.4.3を使用しています）
アクティビティパネルから、リストアイテムを取得を配置します。（Office 365 - クラシックで同名のアクティビティがありますが、間違えないようにしてください）
Integration Serviceが正しく設定されていれば、自動でコネクタが設定されます。SharePoint リストから、利用したいリストを選択します。
今回利用するSharePoint リストは以下のようなデータが入っています。あえてID:2の行だけフィルタ指定して取得してみます
アクティビティの「IDを使用」をクリックします
IDはIEnumerable型で指定します。以下のように、既定の値に2を入れてみます
New List(of object) From{2}
非常に簡素な処理ですが、今回の例で使用したワークフローのサンプルは以下です。
結果
出力されるDataTableをExcelに張り付けてみました。想定通り指定したID行だけにフィルタされていました。
