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【UiPath】Sharepoint リストアクティビティ追加機能 #2 Person or Group 列を使う

Last updated at Posted at 2024-01-10

SharePoint リストアクティビティの追加機能

UiPathのMicrosoft 365アクティビティでは、内包されるSharePoint リストアクティビティで2023年末に機能の追加がありましたので、内容をご説明したいと思います

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#1 IDフィルタ機能

UiPath関連でSharePointリストを扱っているもの
Sharepointのリスト操作をUiPathで自動化しましょう

前提

  • これら機能を持つバージョンは、UiPath Studio 2023.10以降をサポートします
  • Integration Serviceを利用する必要があります
  • プロジェクトの種類で「Windows - レガシ」は非対応です

SharePoint リストの列で「Person or Group」の値が取れるようになった

SharePointリストには、列の種類として「Person or Group」というものがあります。この列はAzure AD上のアカウント情報を取得し表示する列ですが、Microsoft 365 アクティビティ クラシックのSharePointリストアクティビティでは、ユーザーのID番号を値としてとる形となり、値を取得できませんでした

準備

SharePointリストを準備します。検証なので、簡単ですがPerson or Groupの列を1つ追加しただけのものです。この列は、「列の追加」で種別が「ユーザー」の列を選ぶことで作成できます
image.png

追加後の外観です。User列がPerson or Groupです。
image.png

「アクティビティ」と「クラシックアクティビティ」

最新のMicrosoft 365アクティビティでは、Integration Service利用が前提のアクティビティと、旧来のWF内で認証処理も行うクラシック版の2種類が分かれて存在しています
アクティビティパネルの「連携」→「Microsoft]を参照すると、以下画面のように分かれて見えます
image.png

「クラシックアクティビティ」の挙動確認

クラシック版では、最初に「Microsoft Office 365 スコープ」アクティビティを配置し、その中に入れ子にする形で各処理を実装します。
今回は、まず「リストの情報を取得」アクティビティでリストの構造を取得し、「リストアイテムを取得」アクティビティでとったタイトル列とUser列をエクセルに張り付けてみました

サンプルワークフロー
(下記サンプルではMicrosoft 365アクティビティ バージョン3.4.3を使用しています)
image.png

結果を確認すると・・

image.png
User列の値が「368」となっています。この値はMicrosoft365側で持つアカウントのIDになり、この情報からユーザーを特定することは困難です。

アクティビティの挙動確認

新しい「アクティビティ」では、認証はIntegration Serviceのコネクタを利用するため、「Microsoft Office 365 スコープ」は不要です。
Integration Serviceの準備方法や「リストアイテムを取得」アクティビティの説明については、以下の記事をご覧ください。
#1 IDフィルタ機能

サンプルワークフロー
image.png

結果を確認すると・・

User列の値が正しく取得できています
image.png

ちなみに、Person or Group列のデータは、表示されている値以外にも様々なアカウント情報を持っています。残念ながら、現時点では表示されているデータしか値として取得できませんが、リスト側で表示を切り替えることで、メールアドレス等を取得することができます。

SharePointリストの設定ボタンから「リストの設定」を選択し、
image.png

次の画面で、設定を変更したい列を選び、
image.png

表示フィールドを「勤務先の電子メール」にしてみます
image.png

画面表示がメールアドレスになりました
image.png

サンプルワークフローを再実行すると、メールアドレスが取れました
image.png

ユースケース

Person or Groupの列は、Azure ADのユーザー情報と連携しているため、仮にアカウントの情報がAzure AD上で変更された場合、リスト側を編集しなくても自動でアカウント情報が変わります。
こういった事情に備え、文字でメールアドレスや電話番号を設定せず、Person or Groupの列を利用したい場面があると思いますが、UiPath側で値としてとることができるようになり、利便性が向上したと思います。

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