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【ChatGPT活用術】SalesforceのXMLメタデータを自動で読み解く実験結果まとめ

Last updated at Posted at 2025-05-20

Workbench × ChatGPTでSalesforceの入力規則(Validation Rule)を一括抽出・CSV化する手順

Salesforceの入力規則(Validation Rule)をGUIから1件ずつ確認・転記するのは非常に非効率です。
本記事では Salesforce Workbench + ChatGPT を活用し、以下のように効率よくValidation Ruleを抽出・整形する方法をご紹介します。

出力の手順

ステップ 内容
Workbenchで .object XMLファイルを取得
.xml にリネームしてChatGPTにアップロード
ChatGPTでXML構文とタグ構造を確認
<validationRules> を抽出して一覧化
ChatGPTでCSV出力してダウンロード

① Workbenchで .object を取得する

1. Workbench にログイン

  • 環境(Production / Sandbox)を選択
  • OAuthでログイン

2. メニューから以下を選択

migration > Retrieve

3. 任意のオブジェクト(例:Opportunity)のValidation Ruleを含むメタデータを取得

以下のような package.xml を作成してアップロードします:

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Package xmlns="http://soap.sforce.com/2006/04/metadata">
  <types>
    <members>Opportunity</members>
    <name>CustomObject</name>
  </types>
  <version>62.0</version>
</Package>

スクリーンショット 2025-05-19 133221.png

Retrieveを実行すると、ZIPファイルがダウンロードされます。


.object ファイルを .xml にリネーム

ZIPを展開すると、以下のようなファイルが生成されます:

unpackaged/objects/Opportunity.object

これをChatGPTに読み込ませやすいよう、拡張子を .xml に変更します:

mv Opportunity.object Opportunity.xml

🤖 ③ ChatGPTでXML構文とタグ構造を確認する

ChatGPTにこう指示します:

このXMLの構文とルート構造を解析してください

ChatGPTは次のように教えてくれます:

  • ルートタグ:<CustomObject>
  • 主な子要素:
    • <fields>:カスタム項目定義
    • <validationRules>:バリデーションルール定義
    • <actionOverrides>:UI関連アクション制御
    • <enableHistory>:履歴トラッキングなどの設定

<validationRules> を抽出する

次にChatGPTにこう依頼します:

validationRules タグを抽出して、ルール名・説明文・条件式・エラーメッセージを表にまとめてください

ChatGPTが以下のような表を生成してくれます:

ルール名 説明文 条件式 エラーメッセージ
RequiredProject プロジェクト必須 ISBLANK(Project__c) プロジェクトを入力してください

こうすることでオブジェクトに設定された入力規則のルール名・Description・条件式・エラーメッセージ等を取得することができます。


⑤ ChatGPTにCSV出力を依頼

続けてこう依頼します:

この表をCSVにしてファイルで出力してください

すると、ChatGPTが .csv ファイルを生成し、ダウンロードリンク付きで出力してくれます(例:Salesforce_ValidationRules_Export.csv)。


💡 補足:複数オブジェクトの一括抽出も可能

複数の .object ファイル(例:Opportunity.object, Project__c.object など)を .xml にリネームし、まとめてChatGPTにアップロードすれば、すべてのValidation Ruleを一括で抽出・整理できます。


📝 まとめ

GUIで1件ずつ確認していたValidation Ruleも、Workbench × ChatGPT によって

  • メタデータ取得
  • XML解析
  • CSV化による定義書生成

をノーコードで完結できます。

レビュー用ドキュメントの自動生成、テスト設計、入力制御ロジックの棚卸しにぜひ活用してみてください。


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