ものすごくざっくりとした経緯
ラズパイで運用していた社内のAsterisk(実際はWeb GUIつきのFreePBX)が不調に(しかも2回目)。
仕方がないので今度は完全に壊れる前にIntel NUCで作り直すことにしました。
あくまで自分用メモなので、あんまりアテにしないでください。これ本業じゃないし。
準備するもの
- Intel NUC(今回はi3のモデルを使用)
- メモリ(ラズパイより多ければOK)
- SSD(正直適当なのでOK)
- SDカードかUSBメモリ(OSのインストール用)
Ubuntuのインストールディスクを作成
- 公式サイトからUbuntu Server 18.04 LTSのISOイメージをダウンロード。
- 作業端末はMacなので、MacでUbuntuのインストールUSBディスクを作成する と同じ手順で適当なSDカードやUSBメモリを使ってインストールディスクを作成する
Ubuntuのインストール
- 作成したインストールディスクをIntel NUCに挿し、インストールを開始
- インストール手順は省略
FreePBXのインストール
- FreePBXの公式Wikiにある Installing FreePBX 14 on Ubuntu 18.04 に沿って、コマンドを叩いていく
- すべて終わったら、ブラウザに http://(ホスト名orIPアドレス)/admin/ と入力する
- 正しくインストールできていればFreePBXの画面が出る
- 旧FreePBXで使っていたモジュール類を「Admin > Module Admin」から入れていく
旧FreePBXからのデータ移植
- 「Backup & Restore」モジュールを入れていると、設定やDBの内容を他の環境に移植できる。新旧の環境に必ず入れておく。
- 旧環境でバックアップを作成し、手元にダウンロードしておく
- ダウンロードしたバックアップを新環境にアップロードする
- 新環境の「Backup & Restore」で復元する
- 旧環境と同じ設定が復元されていれば完了
おまけ(もしバックアップから復元できないときのメモ)
内線の設定
- Applications > Extensions で内線を作る。
- 作成時は「Chan_SIP」を選ぶ
- 内線番号やSecretの値はお好みで
Ring Groupの設定
一斉に着信音を鳴らすのに使う。
- Applications > Ring GroupでRing Groupを定義する
- 一斉に鳴らしたい内線を選んで保存しておく
Trunkの設定
外線発信の準備として、Trunkを設定する
- Connectivity > Trunksで定義する
- Add SIP(chan_sip) Trunkを選ぶ(内線がchan_sipなので)
- Outbound CallerIDに凱旋番号を入れておく
- sip_settingsタブの設定は FreePBX:5:トランク:ひかり電話(ホーム) あたりを参考にする
Outbound Routesの設定
外線発信する際の設定をしないと発信できないので、設定しておく
- Connectivity > Outbound Routesで定義する
- Route CIDに外線発信番号を入れる
- Trunk Sequence for Matched Routesにさっき設定したTrunkを指定する
- Dial Patternsは、0120XXXXXX, 0N0XXXXXXXX, 0ZZXXXXXXX, 0ZZXXXXXXXX, 1XX を右から2つ目の欄に入れていく
Inbound Routesの設定
外線着信時の設定をしておく
- Connectivity > Incoming Routesで定義する
- DID NumberやCallerID Numberは空欄
- Set Destinationに一斉に鳴らしたいRing Groupを指定する
Blacklistの設定
営業電話が非常に多いので・・・
- Module AdminでBlacklistをインストールする
- かかってきた迷惑営業電話を片っ端からメモして追加すればOK
- Settingsタブで、Destination for BlackListed Callsの始末を指定する(Terminate CallやHangupで可)