こんにちわ軽量Rubyフォーラムの石井です。
みんなの知らないmrubyの話1に続いて2です。
mrubyデバッガ
mrubyには2014.11に公開された1.1.0よりCUI debuggerが付属しています。
mrubyをビルドしたあとに作成されるmruby/bin/mrdbがそれです。
mrubyを説明した際に「えっ!?mrubyってデバッガないの?」とよく言われていました。
作ったことは作ったのですが告知が不十分でほとんどの人が知らないという・・・・。
(開発には当時三菱電機マイコン機器ソフトウェアに在籍されていたYuuuさんにもご協力いただきました)
スクリプトもバイナリファイルもデバッグ可能です。
コマンドラインで実行するブレークポイントや式評価などの出来るシンプルなものです。
マニュアル
https://drive.google.com/file/d/1YCaY96du6xTQ9oy4-JCYFrr9QhD9McYI/view?usp=sharing
デバッガのすべての機能はAPIとして利用可能です。機能拡張やIDEからの呼び出しなど出来るといいなぁと思っています。
今読みたいmrubyファミリーの本
Ruby関連の書籍はいろいろ発売されてますね。mrubyファミリーの書籍はそれに比べてかなり少ないですが内容の優れたものが多いです。その中で今でも手に入る物をご紹介。
まつもとゆきひろ直伝 mrubyのすべて
2012年のmruby公開当時に日経Linuxに連載されていたものをまとめたもの。mrubyのメイン開発者であるまつもと氏みずからmrubyを解説しています。10年以上も前の本ですがmrubyのことを知るには欠かせない1冊です。Amazon Kindle版のみ ¥576(税込み)
入門mruby Cからmruby APIを使いこなす
mrubyのメモリ削減に貢献いただいたYamanekko氏の書籍。mrubyを本格的に使いこなすにあたっては、Cも使ったライブラリパッケージmrbgemの作成が鍵です。抜粋ではなく完全なサンプルコードによるmrubyを使ったライブラリやアプリケーション作成の手引です。発行が2019年のため最新のmrubyには対応できていませんがその内容はC言語に詳しくない人向けに書かれている為非常にわかりやすくなっています。
mrubyを使いこなしたい人にはおすすめの1冊。
現在ではNPO軽量Rubyフォーラムが販売しています。
info@mruby.orgまでまずはお名前ご住所などご連絡ください。本の詳細はこちらから
¥1,200(送料込み)
Webで使えるmrubyシステムプログラミング入門
近藤 宇智朗氏著
近藤氏が得意とする低レイヤーでのmrubyを活用したプログラミング解説が存分に味わえます。開発環境構築からmrubyによるシステムプログラミングまで丁寧な解説がされていてmruby入門にも最適です。
書店でもAmazonでも購入可能 Amazonはこちらから
Kindle版 ¥3,188 単行本(ソフトカバー)¥3,542
mrubyバイトコードハンドブック
景山勝彦氏著
mrubyのバーチャルマシンの基本的な動作の解説と、バイトコードに含まれる命令群を詳細にとことん解説してくれてます。mruby2.0対応ですがバイトコード上の命令セットをとおしてmrubyの動作を実装をから解説してくれている点が素晴らしいです。mrubyの中身をよく知りたい方に通の1冊です。
ダウンロード販売 ¥1.200
本の詳細・購入はこちらから
mruby/cの小さな世界
景山勝彦氏著
mruby/cの書籍は多くはありません。これは貴重な一冊です。mrubyバイトコードハンドブックの作者がmruby/cも解説してくれています。/cの基本的な解説からESP32やArduino unoといった実際のマイコンを使った事例が豊富です。mrubyよりも小さい/cの世界を堪能してください。
Kindle Unlimited ペーパーバック ¥1,980 Amazonにて購入可能
明日はまだ誰も登録がないのかなー
ここでちょっとお知らせです。
来年2024.1.13(土)福岡県Rubyフェスタという催しが開催されます。まつもとさんが来福されたりマイコンでmruby/cを動かす(高校生対象)など色々もりだくさんです。
その中でmrubyって本当に生産性が高いのか実際にmrubyを使った製品をもとに実感して頂ける体験会(無料)を開きます。
参加者にはもれなく入門mrubyの本をプレゼントする特典付きです。
上記のRubyフェスタサイトからでもこちらのConnpassからでも登録できますのでぜひご参加ください!