■はじめに
vSphere Clientのデータストアブラウザ機能を使って、OSクローンを作成します。
ちなみに、同じ手順でOS移行が実施可能です(作業後にクローン元OSを削除)。
だいたい20分ぐらいで出来ました。
以下記事にて別方式で実施しています。
VMware ESXi 6.0でvSphere ClientからOSクローン作成する(OVFエクスポート/デプロイ編)
https://qiita.com/Higemal/items/59679de56f9564ab1191
■作業イメージ
ESXiに存在する仮想マシンから、別のデータストアに対してクローンマシンを作成します。
■マシン
クローン元OS:Cent 6.4 ホスト名 cent64-gn01
CPU 1core / Memory 2GB / Disk 20GB
クローン先OS:Cent 6.4 ホスト名 cent64-gn01_clone1
CPU 1core / Memory 2GB / Disk 20GB
仮想化ホスト:VMware ESXi 6.0 u2
datastore1 120GB ←クローン元OSの領域
datastore2 60GB ←クローン先OSの領域
クライアント:Windows 7 Home Premium SP1 64bit
vSphere Client 6.0.0
Disk 250GB(Eドライブ)
詳細構成は以下ページにて(注:最新化はしていません)。
https://qiita.com/Higemal/items/2304efc70c8220319614
■作業フロー
作業1 仮想マシン構成ファイルのコピペ
作業2 仮想マシンのクローニング
■作業1 仮想マシン構成ファイルのコピペ
今回はクローン元仮想マシンがあるデータストア(datastore1)から、別のデータストア(datastore2)へのクローニングを実施します。そのための、仮想マシン構成ファイルのコピペを実施します。
①vSphere Clientから、対象のESXiに接続します。
②左ペインではESXiサーバを選択し、「構成」タブから、ハードウェアの「ストレージ」、表示から「データストア」を選択します。クローン元のデータストアを右クリックし、「データストアの参照(B)...」を選択します。
#もしクローン元仮想マシンのディレクトリがわからない場合は、トップ画面のクローン元仮想マシンを右クリックし、メニューから「設定の編集(E)...」を選択し、「仮想マシンのプロパティ」ウィンドウにて「オプション」タブを開くと、「仮想マシンの動作場所」にて表示されています。
⑤クローン先データストアにてデータストアブラウザを開き、コピー先ディレクトリを作成しておきます(右クリックメニューの「新規フォルダ」にて作成可能)。
今回は「[datastore2]/copytest/cent64-gn01_copy」というディレクトリを作りました。
⑥データストアブラウザを並べ、クローン元仮想マシンのデータを全選択してコピー、クローン先に貼り付けを行います。
⑦コピーが完了するまでしばし待ちます。今回は約4.5GBのデータが約1分で完了しました。
⑧クローン先データストアのディレクトリにコピーが完了したことを確認します。
■作業2 仮想マシンのクローニング
仮想マシンの新規作成ウィザードを利用して、先ほどコピペしたデータから仮想マシンを構築します。
①vSphere Clientから、対象のESXiに接続します。
②ESXiサーバのトップ画面から「新規仮想マシンの作成」をクリックします。
③「新規仮想マシンの作成」ウィザードにて、「カスタム」構成を選択し、「次へ(>)」ボタンを選択します。
④仮想マシンの名前を記載します。今回は「cent64-gn01_clone1」としています。
#もし、既に存在している仮想マシン名を記入した場合は、以下エラーとなります。
⑤ディスク領域となるデータストアを選択します。今回はクローン元データストア(datastore1)でなく、別のデータストア(datastore2)に格納します。
⑥仮想マシンのバージョンを選択します。デフォルトのままの「仮想マシンのバージョン:11」を選択します。
⑦ゲストOSは、「Linux」の「CentOS Linux(64bit)」を選択。
⑧CPUもクローン元仮想マシンと同様に、1ソケット/1コアを選択。
⑪SCSIコントローラもクローン元仮想マシンと同様に、VMware準標準化を選択。
⑫ディスクの選択ですが、ここで「既存の仮想ディスクを使用」を選択し、コピペした仮想マシンイメージを利用する手順に入ります。
⑬既存ディスクの選択になるため、先ほどクローン先データストアの仮想マシンディレクトリにあるvmdkファイルを選択します。
↓↑
⑭詳細オプションですが、抵触する場所がないため、デフォルトのまま変更しません。
⑯そんなに待たず処理は完了し、vSphere Clientのトップ画面にクローン作製の仮想マシンが表示されました。
⑰さっそく仮想OSを起動します。問題なく、クローン元のOSと同じものが立ち上がりました。
↓
■所感
作業時間は約20分ぐらいでした(この記事書く方が長くかかっています)。
この後、host名、network設定、mac設定等が必要になりますが、この記事では割愛します。
■参考
VMware ESXi 6.0でvSphere ClientからOSクローン作成する(OVFエクスポート/デプロイ編)
https://qiita.com/Higemal/items/59679de56f9564ab1191
VMware 環境での仮想ディスクの移動またはコピー (2080689)
https://kb.vmware.com/s/article/2080689
VMwareの標準機能を使ったバックアップとリストアの比較
https://tech-mmmm.blogspot.jp/2015/02/vmware.html
VMware vSphere Hypervisor でクローンを作成する方法(vCenter 不要)
https://qiita.com/kitakitash/items/84c1b6d6100541c638e5