はじめに
ドメインのNSにそのドメインを含むFQDNを指定する場合、
いわゆるglue レコードを指定する必要があります。
例) hoge.comのNSにns1.hoge.comを指定する場合。
レジストラでNSを変更しようとしたとき、それ以外の条件でもglueレコードの指定が必要になったのでまとめました。
以降、上記のようなドメインとNSの関係をここではネストする、と表現します。
参考資料
RFC1034の日本語訳(www5d.biglobe.ne.jp)
RFC1035の日本語訳(www5d.biglobe.ne.jp)
glueレコードの登録
各レジストラでは様々な呼び方で、FQDNとA(AAAA)レコードの組み合わせを登録させる方法があります。
| レジストリ | glueレコードの登録方法 | glueレコードの情報 |
|---|---|---|
| お名前.com | ホスト登録 | ホスト情報 |
| JPDirect | ホスト情報の登録 | ホスト情報 |
| fc2 | ネームサーバーの作成 | ? |
以降はレジストラにならい、glueレコードとは呼ばず、NSとA(AAAA)レコードの関係をホスト情報、ホスト情報をレジストラに伝えることをホスト情報の登録と呼ぶことにします。
ホスト情報の登録が必要なパターン
本題です。
ネスト条件以外でも、TLDによってはホスト情報の登録が必要になる場合があります。
.com/.netでは、NSに設定するTLDが.com/.netの場合、ホスト情報の登録が必要になるようです。
下記の組み合わせに含まれるTLDに対し、組み合わせ内のNSを指定する場合、ホスト情報の登録が必要になります。
|ドメインの組み合わせ|
|:--:|:--:|
|.com/.net|
|.info/.mobi|
|.tokyo/.okinawa/.ryukyu
.kyoto/.nagoya/.yokohama|
まとめ
文章だとわかりづらいので例でまとめます。
ホスト登録の必要な条件
不要なところは[ - ] としています。
-で始まるドメイン名は許容されていませんが、視認性のために利用します。
| ↓NS設定例/→ドメイン名 | -000-.com | -000-.net | -000-.jp | -000-.tokyo |
|---|---|---|---|---|
| nsa.-000-.com, nsb.-000-.com | 必要 | 必要 | - | - |
| nsa.-888-.com, nsb.-888-.com | 必要 | 必要 | - | - |
| nsa.-888-.net, nsb.-888-.net | 必要 | 必要 | - | - |
| nsa.-000-.jp, nsb.-000-.jp | - | - | 必要 | - |
| nsa.-888-.jp, nsb.-888-.jp | - | - | - | - |
| nsa.-000-.jp, nsb.-000-.tokyo | - | - | - | 必要 *1 |
| nsa.-000-.kyoto, nsb.-000-.okinawa | - | - | - | 必要 *2 |
*1 nsb.-000-.tokyoのホスト情報の登録が必要です。nsa.-000-.jpは不要です。
*2 nsa.-000-.kyoto/nsb.-000-.okinawa 両方のホスト情報の登録が必要です。
.com/.netのホスト情報の登録が必要になるのは、.com/.netのレジストリであるVeriSign Global Registry Servicesの仕様らしいです(広告の多いレジストラより)。
おまけ
各レジストラのWebページからNSを変更しようとすると、
A社では変更できてもB社では変更できない(ホスト情報の登録が必要)、というようなことがありました。
背景にはレジストリによる仕様があるようですが、Webでできるインターフェースへの実装が各社違うようです。
上記の組み合わせの条件でホスト情報を登録しておくと、ネストしていない場合でも、TLDの権威サーバーがAdditionalレコードとしてAレコードを返してくれます。