経緯
会社で使用しているビジネスホンであるSAXA Astralが古すぎて、停電により全データ損失ということが発生しましたが、刷新が難しいという会社の事情を鑑みて、まずは無料で出来ることから行うことになりました。
スマホはAndroidで、アプリはNTT西ということでAGEPhoneを使用します。
ネットワークの構成は
ONU --- OG810Xi --- e.t.c.
となり、OG810XiにSAXA AstralやPCやアクセスポイントを経由してスマホ等がつながっているという状態です。
OGには400シリーズやXaというモデルがありますが、4は4回線同時接続可能、8は8回線同時接続可能という意味になりまして、Xaはアナログポート、XiはISDNポートという仕様となります。
使っている技術というかプロトコルなどは、SIP、VoIPで・・・あまり詳しくないのでAIやQiitaをご覧いただくことをおすすめします^^;
OG810Xiの設定(発信)
まずは、OG810XiにスマホのMACアドレスを登録する必要があります。
ログインは設定を変えていなければ、
http://192.168.1.1/
になっていると思います。
IDとPasswordはこれまた変更されていなければ、どちらもuserでログインできます。

左メニューの電話設定をクリックして、IP端末/GW 収容設定と進むとこちらの画面になります。
発信者電話番号は消しておりますが、何も設定しなければ契約電話番号になっていると思います。
下にスクロールしていくとMACアドレスをIPアドレスを入力するフォームが出てきます。
最近のスマホはWi-Fiに接続したときにランダムなMACアドレスを使用するようなので、Wi-Fiの設定画面でSSIDをタップして少し下にスクロールすると、プライバシーとして"ランダムなMACを使用する"になっていると思います。
これを"デバイスのMACを使用する"に変えておかなければOG810Xiはそのスマホと特定できなくなります。
更にスクロールしていくと、デバイスのMACアドレスとIPアドレスが確認できますので、PCからOG810Xiに入力して、下にスクロールして必ず"設定保存"をクリックします。
アプリのインストール
AGEPhoneはNTT東西公式のようで、個人であれば無料で使えます。
スマホの他、Windowsやmacでも使用可能なようです。
"プロファイルが存在しません"ということなので、その場所をロングタップすると・・・
プロファイルを選択できます。
私が住んでいるのは西日本なので、西日本をタップするとVoIPルーターからSIP情報を取得し、設定は自動で上書きされます。
設定が上書きされたら下にスクロールして"起動時に実行"と"BC動作を維持"をONにします。これを行うことで、電池の消費量は若干増加します。
これで固定電話番号からの発信ができるようになります。
ただし、ここまでの設定では、着信は出来ません。
OG810Xiの設定(着信)
これまでの設定で固定電話番号からの発信が出来るようになりました。
着信は・・・?
着信はAdministrator権限でログインする必要があります(-_-;)
以前といっても2025年2月4日まではakiskyなどのパスワードでログインが出来たのですが、パスワードの流出に対してNTTがキレたのか?OG810Xiに貼り付けられているMACアドレスの下側に印字されているMACアドレス+αの文字列をパスワードを生成する専用のソフトに入力することで、管理者権限でログインできるようになります。
やれやれ・・・(-_-;)
なので、着信設定を行うには工事担当者の力をお借りする必要があります。
左メニューの電話設定をクリックして着信番号設定をクリックするとこちらの画面になります。
設定方法は着信グループを設定するか、IP端末を設定するかどちらかを選択するようになります。
どちらもそうですが、IP端末/GW 収容設定の内線IP端末テーブルの名称を選択しなければ私の環境では着信が出来ませんでした。
ちなみに、前者は内線IP端末テーブルを一番上に引き上げる必要がありました。
設定でPBXの方を先に着信するようになっていたからかな?
とりあえずこれを行うことで、スマホでの発着信が出来るようになりましたが、これで機能が不足しているのであればFreePBXの導入を行うかな?^^;
着信設定は管理者権限でしか設定できないのでかなり端折りましたが、ご意見をいただけましたらもう少し詳しく記事を追加したいと思いますm(_ _)m