TL;DR (超要約)
サポート終了(EOL)となったオープンソースソフトウェアは、企業を勝ち目のない状況に追い込みます。
アプリケーションごとに数万ドルをかけて移行や書き換えを行うか、パッチが当たらないソフトウェアを稼働させ続けてコンプライアンス違反やサイバー攻撃のリスクを負うか、という二択です。
過去5年間で、金融サービスからヘルスケア、政府機関まで、1,000社を超える組織が第三の選択肢を選んできました。
それがHeroDevsのNever-Ending Support(NES)です。NESは商用サポートによって、強制的な移行を伴うことなくEOLオープンソースソフトウェアを安全かつコンプライアンスに準拠した状態に保つソリューションです。
なぜオープンソースプロジェクトはパッチ提供を止めるのか
脆弱性がオープンソースソフトウェアで見つかると、元のプロジェクトは判断を迫られます。最新版と長期サポート(LTS)版へのコミットを超えて、どのバージョンまで修正するかという判断です。
古いバージョンにパッチを当てる時間とリソースはあるでしょうか?
ほとんどのオープンソースプロジェクトはサポート対象リリースにリソースを集中させます。これは合理的な判断です。バージョンが増えるごとにメンテナンス負荷は指数関数的に増加し、チームはセキュリティパッチと新機能・パフォーマンス改善のバランスを取らなければなりません。プロジェクトの持続可能性という観点では、EOLを宣言することは正しい選択です。
しかし、これは企業に問題を残します。セキュリティパッチの提供は止まりますが、そのソフトウェアは何年にもわたって本番環境で稼働し続けることがあるのです。
脆弱性発見の加速
AIを活用したセキュリティツールにより、2025年だけで48,185件のCVEが特定され、2020年から263%増加しました。2026年にはさらに多くの脆弱性が発見・開示されています。しかし、それらを分析・トリアージ・検証・パッチ適用する人的リソースは、それに見合う規模で拡大していません。レガシーバージョンについてはなおさらです。
AIモデルを使って欠陥を発見し修正案を提案するコストは、パッチを検証・洗練・テスト・リリースするために必要なエンジニアリング工数のごく一部に過ぎません。AngularJS 1.8、Spring Framework 5.3、Spring Boot 3.5、.NET 6、jQuery 3.x、Vue 2.xなど、アップストリームプロジェクトがサポート終了(EOL)に達したレガシーなオープンソースソフトウェアでは、これが危険なギャップを生み出します。
EOLとなったオープンソースソフトウェアで新たな脆弱性が見つかっても、元のプロジェクトが修正をバックポートしてくれる保証はなく、いつ対応されるかの見通しもありません。
ここからは、企業がEOLオープンソースソフトウェアに対してHeroDevs NESを選んだ理由トップ5を見ていきます。
1. プロフェッショナルによる専門性へのコミットメント
HeroDevsのアプローチは異なります。脆弱性の修正には、深刻度に応じた文書化された対応時間(SLA)が契約で保証されています。これは、AngularJS、Angular、Spring、Node.js、.NET、jQuery、Bootstrap、Vueをはじめ、NESポートフォリオに含まれる30以上のEOLオープンソースソフトウェアすべてに適用されます。
脆弱性の発見、旧バージョンへの修正のバックポート、セキュリティパッチの作成は、サポート対象のオープンソースソフトウェアを専門とするエンジニアが担当します。HeroDevsのエンジニアリングチームは、経験豊富なオープンソースのコントリビューターやメンテナーで構成されています。多くのエンジニアは、自らがサポートするまさにそのプロジェクトのコアコントリビューターを務めてきました。アーキテクチャ、設計上の意思決定、歴史的な経緯まで理解しています。マニュアル通りに作業する量販店の宝飾店員ではなく、歯車を手作業で仕上げられる熟練の時計職人を得られるということです。
例えば、HeroDevsのセキュリティリサーチチームは最近、何年も前にEOLとなったAngularJSの脆弱性を発見しました。CVE採番機関(CNA)として、HeroDevsはCVEプログラムと連携してCVE-2026-11998の責任ある開示を調整しました。世界中でこれを発見していたのはHeroDevsだけであり、すでにこの脆弱性に対応するパッチを提供しています。ほかにも事例は数多くあり、6月だけで67件というSpringの急増したCVEにもパッチを提供しています。EOLソフトウェアの脆弱性にここまで対応し続けている組織は、HeroDevs以外にありません。
特筆すべきは、HeroDevsがオープンソース財団やメンテナーと提携している点です。2,500ドルから25万ドルの助成金を、メンテナンスやコミュニティ構築、長期的な存続に資金を必要とするオープンソースプロジェクトに提供する、2,000万ドル規模のオープンソース・サステナビリティ基金を運営しています。NESへの投資は、オープンソースエコシステムに還元し、オープンソース技術の継続的な発展を支える企業を直接支援することにつながります。
2. 摩擦のないドロップイン導入
HeroDevsのNESディストリビューションは、設定をNESバージョン向けに更新するだけで、わずか数秒でアプリケーションに導入できます。AngularJS、Angular、Vueなどの JavaScriptアプリケーションであれば、package.jsonファイルを更新してnpmでインストールするだけです。SpringアプリケーションであればMavenやGradleの設定で依存関係を差し替えます。それ以外のソフトウェアも、元々の方法でNESパッチ済みライブラリを組み込めます。ビルド構成やCI/CDパイプライン、コンテナ化されたデプロイも、変更を加えることなくそのまま動作します。
NESバージョンへの切り替えは、電球を交換するようなものです。ソケットも配線もスイッチもそのままで、新しい電球を数秒でねじ込むだけ。業務を止めることなく、シームレスに移行できます。
わかりやすく充実したドキュメントが用意されており、重要な点として、すべてのNESディストリビューションはHeroDevsのセキュアでハードニングされたレジストリインフラから配信されます。すべてのパッチは暗号署名され、改ざん防止が施されているため、ソフトウェアサプライチェーンをエンドツーエンドで保護できます。
3. コンプライアンス要件を即座に満たす
Snyk、Sonatype、Mend、JFrog、BackDuckなどのセキュリティスキャンツールは、「放棄されたソフトウェア」なのか「ボランティアによる修正待ち」なのかを区別しません。パッケージバージョンと開示済みCVEを機械的に検知するだけです。PCI DSS、SOC 2、HIPAA、FedRAMP、EUのCRA(サイバーレジリエンス法)(2026年9月に重要な締切を迎えます)、DORA、NIS2指令といったコンプライアンス基準・フレームワーク・規制の観点では、未修正の脆弱性はコンプライアンス違反となり、深刻な財務的影響につながります。社内のセキュリティポリシーでも、サポート対象でパッチが適用されたソフトウェアが求められるのが一般的です。
50件のレガシーアプリケーションを抱える金融サービス企業であっても、単一の重要なAngularJSシステムを運用する中堅小売業者であっても、顧客要件や政府のセキュリティ要件を持つあらゆる規模の企業であっても、NESはコンプライアンス上のギャップを即座に埋められます。
HeroDevs NESを導入する組織は、EOLオープンソースを商用サポート・積極的にパッチが適用されたバージョンにドロップイン置換します。すると、スキャナーやペネトレーションテストがCVEアラートを検知しなくなり、コンプライアンス上の指摘事項がクローズし、監査も先に進みます。まずはどのコンポーネントが影響を受けているのか可視化したいという組織向けに、無料のEnd-of-Life Dataset(EOL DS)ツールを使えば、コードベースをスキャンしてサポート対象外のオープンソース依存関係を特定できます。
4. 事業継続のためのセキュリティリスク低減
すべての移行には隠れたコストが伴います。メジャーバージョンのリファクタリング、テスト、本番環境での検証にかかるエンジニアリングのスプリントコストです。例えば、AngularJS 1.xからAngular 19+への一般的なエンタープライズ規模の移行や、Spring Boot 2から3への移行では、アプリケーション1つあたり数千時間のエンジニアリング労力を要します。移行にはリグレッションリスクも伴います。締め切りのプレッシャーの中で作業するチームほど、本番環境でバグを発見する可能性が高くなります。拙速なアップグレードによる本番障害は、収益の逸失や緊急対応の人件費として数万ドルのコストになりかねません。
HeroDevs NESは、強制的な移行期限をなくします。EOLというイベントに急かされるのではなく、組織はビジネス上の優先順位に基づいて、自らのスケジュールでオープンソースソフトウェアのアップグレードを進められます。
財務面での判断材料は明快です。EOLオープンソースソフトウェア向けのHeroDevs NESを1年間利用するコストは、緊急のエンジニアリングスプリント1回分のごく一部に過ぎません。NESは最初のアプリケーションだけで元が取れ、事業継続を妨げることなく、残りのアプリケーションをいつ・どのように移行するかという戦略的なコントロールを組織にもたらします。
「私たちは、すでに置き換えを計画していたレガシーシステムの更新に貴重なエンジニアリング時間を費やすか、増大するセキュリティリスクを受け入れるかという典型的なテクノロジーのジレンマに陥っていました。……どちらの選択肢もビジネス目標に合致しませんでした。[NESの導入により]大幅なコスト削減を実現しながら、戦略的なロードマップを損なうことなくセキュリティ体制を維持できました。」
― Markus Wolf氏(アーキテクト、Statista)
脆弱性が悪用されるリスク
未修正の脆弱性が1つでもあれば、それは攻撃者に開け放たれたドアです。現代のサイバー攻撃は単一のエクスプロイトに依存することはまれで、攻撃者はあらゆる深刻度の脆弱性を連鎖させ、権限を昇格させ、システム間を横方向に移動し、組織のインフラ深くに永続的なアクセスを確立します。
攻撃者は顧客データを窃取したり、重要システムを暗号化して身代金を要求したり、あるいはその両方を行います。財務的な影響は壊滅的なものになり得ます。2025年のIBMの調査によれば、米国におけるデータ侵害の平均コストは過去最高の1,022万ドルに達しており、身代金の支払いを拒否する組織が増えている(63%)一方で、恐喝やランサムウェアインシデントの平均コストは依然として高水準にあります。
金銭的な被害は、その一部に過ぎません。規制上の罰金についても、例えばGDPR違反では最大2,000万ユーロまたは世界年間売上の4%、HIPAA違反では違反カテゴリごとに年間210万ドルを超える罰則、PCI DSS非準拠では最終的にカード決済処理の権限を失うこともあります。罰金に加え、顧客からの訴訟や集団訴訟も発生します。ブランドイメージへの損害は取り返しがつかない場合もあり、大規模な情報漏えいに関連づけられたブランドは、何年経っても、あるいは二度と、顧客からの信頼を回復できないことがあります。
ほとんどの組織にとって、パッチ未適用のEOLオープンソースを使い続ける経済合理性はほぼありません。情報漏えいによって想定される損失は、サポート対象バージョンへのアップグレードや、攻撃者に悪用され事業継続を脅かされる前にHeroDevs NESを導入するコストを、はるかに上回るからです。
5. Never-Ending Supportを支えるHeroDevsという企業への信頼
HeroDevsは、確かな機関投資家からの支援と、実証済みの財務規律に支えられています。エンジニアリングの深さと相まって、新たな脆弱性が開示されたときにも対応し続けられる安定性を備えています。
2025年、HeroDevsはPSGから1億2,500万ドルの戦略的成長投資を受けたことを発表しました。PSGは、ソフトウェアやテクノロジーを活用したサービス企業のトランスフォーメーショナルな成長を支援することを専門とする、大手グロースエクイティファームです。この資金は急成長を後押しし、経験豊富なオープンソースコントリビューターや、あらゆる事業機能にわたるプロフェッショナルの採用が進みました。NESポートフォリオは30以上のオープンソース技術をカバーし、顧客基盤はFortune 100企業の3分の1近くを含む、世界中の数千社の組織へと拡大しています。
顧客のセキュリティとコンプライアンスへの懸念にとってさらに重要なのは、HeroDevsがセキュリティを最優先事項として運営している点です。同社はSOC 2 Type II認証を維持し、HackerOneとのバグバウンティプログラムを運営しています。HeroDevsのセキュリティパッチは、完全性検証機能を備えたハードニング済みの暗号署名レジストリを通じて配信されます。
HeroDevsの財務的な安定性、セキュリティ認証、一流のカスタマーサクセスチーム、充実したドキュメント、そしてエンジニアリングの深さは、NESが来年だけでなく、レガシーなオープンソースソフトウェアが本番環境で稼働し続ける限り存在し続けるという安心感を顧客にもたらします。Never-Ending Support(終わりのないサポート)とは、文字通り、終了予定日を設けない無期限のサポートを意味します。
EOLオープンソースソフトウェアは、ヴィンテージカーのようなものだと考えてみてください。純正メーカーは部品の製造を止めてしまいましたが、HeroDevsは専門知識とツールを備えた、安全に走らせ続けるための最高のエンジニア兼メカニックです。あなたはそのクルマを、望むだけ長く走らせ続けることができます。
「HeroDevsの拡張サポートを活用することで、セキュリティリスクを低減しながらレガシーアプリケーションの安全な運用を継続し、クライアント体験や規制要件を損なうことなく、より持続可能な長期移行戦略を計画するための貴重な時間を確保できました。」
― Sanlam Private Wealth(金融サービス)
今すぐ組織を守るために
次の監査、あるいは最悪の場合サイバー攻撃を待つ必要はありません。脆弱性の発見は減速するどころか加速しています。導入を先延ばしにする四半期が増えるほど、リスクにさらされるCVEも増えていきます。HeroDevs NESを見る、導入事例を確認する、あるいはHeroDevsチームに問い合わせることで、EOLソフトウェアへのパッチ適用を数か月ではなく数時間で始められます。
よくある質問
HeroDevs NESはどのオープンソースフレームワークに対応していますか?
HeroDevsは、AngularJS、Angular、Spring Framework、Spring Boot、Node.js、Express、.NET、jQuery、Bootstrap、Vue 2など、20以上のフレームワークに対してNever-Ending Supportを提供しています。対応フレームワークとバージョンの完全なリストは、製品カタログでご確認いただけます。
アプリケーションのコードを変更せずにHeroDevs NESを導入できますか?
はい。NESパッケージは、元のフレームワークの公開APIをそのまま維持したドロップイン置換です。AngularJSであればnpmの依存関係を更新するだけ、Springであれば MavenやGradleの依存関係を差し替えるだけです。jQueryやBootstrapについても、元のバージョンと同じ方法でパッチ適用済みバージョンを利用できます。コードの変更は不要です。
自分が使っている特定のバージョンで脆弱性が一度も見つからなかった場合、NESディストリビューションはどうなりますか?
NESは引き続き有効で、いつでも使える状態にあります。継続的な監視、HeroDevsのハードニング済みレジストリへの更新、そして脆弱性が特定された瞬間にパッチへアクセスできる体制が維持されます。この備えがあるというだけで、安心して眠れるはずです。
レガシーフレームワークからは、いずれ移行しなければなりませんか?
必ずしもそうとは限りません。HeroDevs NESを使えば、どのアプリケーションをいつアップグレードするかをビジネス側の優先順位に応じて判断しながら、レガシーフレームワークを無期限に本番環境で稼働させ続けられます。多くの組織は、ビジネス価値とエンジニアリング上のメリットが一致したタイミングでのみアップグレードを行い、それまでは何年もNESを使ってレガシーフレームワークを運用し続けています。
お問い合わせ
本記事の内容やHeroDevsのソリューション(NES等)について、日本語でのお問い合わせに対応しています。お気軽にHeroDevsお問い合わせページからご連絡ください。
原文: https://www.herodevs.com/blog-posts/the-top-5-reasons-why-organizations-choose-herodevs-for-never-ending-support (出典: herodevs.com)