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AngularJS → Angular移行から学ぶ、5つの本質的教訓

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こんにちは!はじめまして!HeroDevsです。
この記事は、Angular Advent Calendar 2025の25日目の記事です。

この記事では、2025年6月に開催されたOpen Source Summit North America (Denver)での、元Google社員で、元HeroDevsのプロダクト責任者(VP of Product)であるStephen Fluinによる講演、「Lessons Learned From Moving 2 Million Engineers from AngularJS to Angular」の概要をまとめます。

はじめに

GoogleはAngularJSからAngularへの移行で、約200万人のエンジニアを巻き込む前例のない挑戦を行いました。

その結果は「成功」でしたが、同時に大きな失敗からの学習の歴史でもあります。

教訓1:不確実性はコミュニティを壊す

Angular 2は、準備が整う前に発表されました。
明確な移行パスがないまま「書き直し」が宣言され、開発者は先を見失いました。

学び
変化そのものよりも、「先が見えないこと」が人を離脱させる。

教訓2:古い選択肢を、先に殺してはいけない

2014〜2016年は、
• 新しいAngularは未完成
• AngularJSは事実上の非推奨

という「空白期間」でした。

この間に、ReactやVueは明確な道筋を示して急成長します。

学び
新しい選択肢が実用的になるまで、古い選択肢を奪ってはいけない。

教訓3:命名とバージョニングは戦略である

•	Angular 2
•	AngularJS 2

といった名称は混乱を加速させました。

最終的に
• 旧:AngularJS
• 新:Angular

と整理したことで、理解と検索体験が大きく改善します。

学び
命名・バージョニングはUXであり、プロダクト戦略の一部。

教訓4:移行は「説明」ではなく「自動化」せよ

Angularが信頼を取り戻した最大の要因は、
• 予測可能なリリースサイクル
• 明確なLTS
• ng update による自動移行

でした。

「ユーザーに頑張らせない」設計が、現実の移行を可能にしました。

学び
ドキュメントよりも、ツールが信頼を生む。

教訓5:サイレントマジョリティを忘れない

声を上げないが、数としては最も多いユーザー。
AngularはAngularJSに対して数年単位のEOLロードマップを示しました。

さらに、HeroDevsによる延長サポート(XLTS)を公式に支援。

学び
全員が同じ速度で進めない前提に立つことが、エコシステムを守る。

結論:革命は一度でいい

Angularの旅が示した本質はシンプルです。
• 大きな刷新は避けられない
• だが、その後は「壊さない進化」が必要

現在のAngularが後方互換性を重視しているのは、
過去の失敗から学んだ結果です。

終わりに

この講演では、OSSの抜本的な刷新という大きな変化が合った際に、開発サイドがどのようなことを気にしなければならないのかという観点において非常に有益だと感じました。また、一派的なプロダクトにおいても参考になる部分は多いかと思います。

上記の概要にも説明いたしましたが、HeroDevsは、AngularJSが終了するという際に延長保守サポートを行うということをはじめ、多くのエンジニアの方々のセキュリティ対応にかかる労力を軽減してきました。現在では、Vue、Spring、Node.jsなどさまざまなフレームワークの延長サポート(Never-ending Support(NES)と呼んでいます)を提供しています。

この機会にHeroDevsのことを知る人が少しでも増えてもらえれば嬉しいです。

参考記事

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