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Arch Linuxにデスクトップ環境を導入する(LightDM+Xfce4)

Last updated at Posted at 2020-08-30

この記事では, Arch Linux にディスプレイマネージャ LightDM と デスクトップ環境 Xfce4 を導入します.
可能な限りシンプルな手続きでデスクトップ環境を起動することを方針とします.

はじめに

ディスプレイマネージャとデスクトップ環境の一般的な話と, 今回導入する LightDM, Xfce4 について触れておきます.

ディスプレイマネージャ

ディスプレイマネージャは, グラフィカルなログイン画面を提供するアプリケーションです.
これを使わなくても, GUI環境にログインすることはできますが, ユーザ, デスクトップ環境の選択が直観的になります.
ディスプレイマネージャに関しては以下を参照のこと(他のディスプレイマネージャの候補の一覧も載っています):
https://wiki.archlinux.org/index.php/Display_manager

この記事では, ディスプレイマネージャとして LightDM をインストールします.
https://wiki.archlinux.jp/index.php/LightDM

デスクトップ環境

Arch Linux はいくつかのデスクトップ環境をサポートしており, gnome や KDE plasma, xfce4 といった好みのデスクトップ環境を導入できます.
また, いくつかのディスプレイマネージャでは, 複数のデスクトップ環境をインストールするとログイン画面からインストールしたデスクトップ環境を選択することができ, 様々なデスクトップ環境を試すことができます.
サポートされるデスクトップ環境については以下を参照のこと(デスクトップ環境の比較もなされています):
https://wiki.archlinux.org/index.php/Desktop_environment

この記事では, デスクトップ環境としてXfce4をインストールします.
https://wiki.archlinux.jp/index.php/Xfce

前提となる環境

Arch Linux がインストールされており, ネットワーク接続の設定が完了していることを前提とします.
また, 一般ユーザの追加と sudo が設定済みであることを前提とした表記をします.
root ユーザで設定しても構いませんが非推奨です.

前回の記事 Arch Linux インストールガイド(UEFIデスクトップ編) - Qiita の続きと考えてもらっても構いません.

必要なパッケージのインストール

必要なパッケージをインストールします.
Arch Linux が提供する公式のパッケージのみで(すなわち, pacman のみを使って)構築することができます.
個々のパッケージをインストールする前にシステムをアップデートしておきます。

$ sudo pacman -Syu

X11 のインストール

X11 をインストール:

$ sudo pacman -S xorg-server

xorg-server がないと, Xfce4はもちろんのことLightDMすら起動することができません.
なお, デスクトップ環境がインストールされていなくても LightDMのインストールと起動まではできますが, ログインができません.

LightDM のインストール

LightDM のインストール:

$ sudo pacman -S lightdm lightdm-gtk-greeter

LightDM の起動には, greeter が必要になります.
greeter には, いくつかの選択肢がありますが, デフォルトでは lightdm-gtk-greeter が設定されており,
lightdm-gtk-greeter をインストールしておけば, 特別な設定なしでLightDMが起動します.

Xfce4 のインストール

Xfce4をインストールします.
公式がサポートするデスクトップ環境には, xfce4 の他に, gnome, kde-plasma, mate, lxqt などがあります.
他のデスクトップ環境をインストールする場合, xfce4 を好みのデスクトップ環境に変えてインストールしてください.

$ sudo pacman -S xfce4

LightDM サービスの起動

systemctl を使って LightDM サービスを有効化します:

$ sudo systemctl enable lightdm.service

.service は省略可能です.

有効化したら再起動します.
再起動後にLightDM が起動しグラフィカルなログイン画面が表示されます.
適当なユーザでログインすると, インストールした Xfce4 が起動されるはずです.

lightdm-gtk-greeter を用いた場合, LightDM の右上にデスクトップ環境の選択メニューが表示されます.
複数のデスクトップ環境をインストールした場合は, ここでデスクトップ環境の選択が可能です.

まとめ

LightDM を用いて, Arch Linux にグラフィカルなログイン画面とデスクトップ環境 Xfce4 を導入しました.
基本的には必要なパッケージをインストールし, LightDM のサービスを有効化するだけでGUI環境の導入が可能です.

LightDM だけでなく, gdm, sddm, lxdm など各デスクトップ環境が提供するディスプレイマネージャに関しても同様の手続きで起動することができます.適当なディスプレイマネージャをインストール後にサービスを有効化することで再起動時にグラフィカルなログイン画面を起動することができます.

LightDM の詳細な設定(greeter やテーマの設定, 仮想コンソールへのログインなど)に関しては, 別の機会に述べようと思います.

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