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【UiPath DevCon India 2026】Coding Agents for Building RPA with Studio 編

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Last updated at Posted at 2026-05-21

インドで開催された UiPath DevCon India 2026 に参加してきたのでレポを書いていきます。今回は分科会セッション "Coding Agent for Building RPA with Studio" 編です。

RPA 開発の"退屈な作業"を coding agent に肩代わりさせて、開発者は方向修正と価値創出に集中する——そんな未来をライブデモで見せてくれた、かなり熱いセッションでした。

セッション冒頭 — Agentic pipeline スライドと共に開幕


目次

  1. 開発者の時間、どこに消えてる?
  2. PDD はビジネスと開発者の契約書だぜ!!
  3. Delegate で PDD 作成を爆速に!!
  4. CLI と Skills、これが Coding Agent への入り口!!
  5. Coding Agent はどう動くの?
  6. ライブデモ — Studio で agent が自律構築!!
  7. Object Repository も自動生成されちゃう!!
  8. 完成したプロセスを確認!!
  9. 要点まとめ
  10. おわりに

開発者の時間、どこに消えてる?

セッション冒頭、登壇者がいきなり会場に問いかけました。「詳細が欠けた PDD(Process Design Document)に何度遭遇しましたか?」——これ、みんな頷くやつじゃないですか。

開発者の時間って、実は構築そのものよりも、こういう作業に持っていかれてるんですよね。

  • design handoff:曖昧な PDD をビジネスアナリストに何日もインタビューして読み解く
  • build itself:変数の配線、テストケース作成、プロセス変更時のリファクタリング、try-catch を書く……

Less interpretation. More building.」——スライドのキャッチコピーが刺さる!!

開発者の時間配分 — 解釈に時間を奪われている現実

「プロセスをちゃんと把握しないまま何週間も構築して、本番に入って初めて『本番対応できていない』と気づく」——目を覆いたくなる状況ですが、あるあるですよね。これを Coding Agent で根本から変えようというのが今回のテーマです。


PDD はビジネスと開発者の契約書

PDD はビジネスと開発者の間の契約 (contract) です。

このスライド、めちゃくちゃ刺さりました。Business Analyst が Delegate で PDD を作り、その PDD を Studio の Coding Agent が読み込んで実装する——両者の間に立つ"契約書"が PDD という整理。

PDD はビジネスと開発者をつなぐ契約書

つまり、PDD の品質を上げれば自動化の品質が上がる。そしてその PDD 作成自体を AI が手伝ってくれる、というのが次の話題です。

ここで気づいてしまった。
「あれ、俺いらなくね?」
BA的なロールを担当することはあるが、専門ではない...


Delegate で PDD 作成を爆速に!!

Delegate はビジネスアナリストや データアナリスト が PDD を効率的に構築するための UiPath の新ツールです。単なるドキュメント作成ツールじゃなくて、process-skills KB をベースに動作する Agent。

  • あらゆるドキュメント・録音・動画を解析して PDD を構築
  • ターゲットアプリケーションを 自律的にナビゲートしてスクリーンショットを撮影
  • フィールドの必須/任意の別やバリデーションルールを 自動検出
  • 不足している情報を質問形式でインタビュー(ここだけは推測ではなく確認!!)

Delegate のコンセプト — ビジネスアナリストは主導権を握り、Delegate が実作業を担う

実際のデモでは、Delegate に「HR onboarding for new benefits の PDD を書いて」と指示するだけで、サイドバーに複数プロジェクトを管理しながら、Knowledge Base(ドキュメント・ファイル・録音などのグラフ)を参照して動き出しました。

Delegate のライブデモ — knowledge base と複数プロジェクトを管理

「どのフィールドにバリデーションがあり、どのフィールドが必須かを知らないと、大変な目に遭います。しかも、すぐにはわからず、次の金曜日や次の日曜日になって初めて気づくことになる。」

Delegate が自律的にアプリをナビゲートしてフィールドのバリデーションルールまで検出する、という話——現場の痛みを的確に潰しに来てる。


CLI と Skills、これが Coding Agent への入り口!!

ここからが本題。UiPath は Claude Code・OpenAI Codex・Cursor といった汎用 Coding Agent に UiPathプラットフォーム全体を公開 しています。どのツールを選んでも、通常のユーザーと同じガバナンス・トレーサビリティがそのまま効くのが嬉しいところ。

手段は 2 つ。

構成要素 役割
CLI (npm install -g @uipath/cli) パッケージング・実行・Orchestrator デプロイ・キュー操作・ワークフロー検証
Skills (github.com/UiPath/skills) Selector パターン、Object Repository 再利用、Maestro 用 flow 配線、Coded Apps パターン、Orchestrator のセマンティクスなど

UiPath for Coding Agent — CLI が"道具"、Skills が"ノウハウ"

 「Skill とは、Agent が従うレシピのようなものです。 Agent にタスクを渡すたびに、そのレシピに従います。」

Skills には UiPath 社内の大規模 IT 開発チームが培ってきたナレッジがぎっしり詰まっているとのこと。正しい Selector・正しいアーキテクチャ・フレームワークの使いどころ・キューを使うべきタイミング・エラーハンドリングの方法……全部 GitHub で公開されていて、継続的に拡充されていくらしいです。これは頼もしい!!


Coding Agent はどう動くの?

Coding Agent は 複数のシグナル から動作します。

  • Specifications (PDD) — Delegate が作ったり既存のドキュメントだったり
  • Test scenarios — テストケースから開発を始める TDD スタイル
  • Errors & failures — keynote でも紹介されたエラーリスト起点
  • Review feedback — GitHub のコメントを agent に解決させることも可能

Coding Agent は build・refactor・test を担う

「どこから始めても OK」というのがポイントで、Coding Agent が "Any Signal" を入力に自動化をどんどん堅牢にしてくれるということです。開発者は コントロールを握ったまま バリューチェーンの上位へ移行——退屈な作業は Agent に任せて、自分は監督・方向修正・ステークホルダーとの価値共創に集中できる、というメッセージでした。


ライブデモ — Studio で Agent が自律構築!!

ここからが本日のハイライト。Studio 内で Claude Code パネル を起動し、REFramework ベースの ref_demo プロジェクトに対して、プロンプトはシンプルに、

「新入社員を RL に関連付けてオンボーディングするプロセスを構築して」

これだけ。あとは Agent が自律で走り出します。

Agent の動作ステップ

  1. プラン策定 — memories と skills を参照し、これが RPA タスク(REFramework を使うべき)と判断
  2. Object Repository の確認 — 既存のものがあれば参照、なければターゲットアプリを自動探索
  3. アプリ探索 — スクリーンショットを撮りながら computer vision で要素認識、selector を記憶
  4. XAML 構築 — フレームワークの依存関係・リソースを検証しながら XAML を生成
  5. 自己修正ループ — CLI のルールに基づいて検証 → エラーがあれば書き直し → 再検証

ターミナルには Run project discovery から始まり、Check UIA package version & OR setupCapture OR targets for portal formAdd config rows to Config.xlsxBuild Process.xaml form-filling logicValidate and build と、タスクがチェックされながら淡々と進んでいきます。

Agent のタスク進捗 — NewHires.csv 読み込みから自律実行

完了するまで止まりません。

途中で別ウィンドウから Gemini CLI を起動し、uipath-solution-design skill を使って Solution Design Document を自動生成するデモも挟まれました。Gemini CLI が Dispatcher/Performer パターン が適切と自ら判断し、Orchestrator Queue を中間に配置、3 つのプロジェクト(Dispatcher / Performer / UI Fallback)に分割、フェーズ分けやテスト方法まで提案してきました。

寒気がくるような内容ですね。

Gemini CLI が Solution Design Document を自動生成


Object Repository も自動生成されちゃう!!

デモで個人的に一番テンションが上がったのがこれ。agent が Object Repository を自動生成 している様子。

Studio の Object Repository パネルを見ると、BenefitConnect HR Operations というアプリの UI Descriptor 配下に、

  • BaseSalary Spinner
  • DateOfBirth Input
  • Department Input
  • Division Dropdown

といった具合に、フォームの全要素が綺麗に列挙されている!!これを Agent が 手動操作なしで 構築したっていうのが、ヤバすぎる!!

Object Repository が自動生成された画面 — BenefitConnect の全フィールドが揃っている

「Selector が単に有効なだけでなく、強力 (robust) なんです。指定することと正しい Selector を構築することは別物であり、後者はより難しい作業で、経験豊富な開発者が必要でした。今では、それが自動的に行われます。」

正しい Selector って、経験ある開発者でも頭を悩ませる作業じゃないですか。それが自動化されるって、現場の RPA 開発者からするととんでもないレベルの効率化です。


完成したプロセスを確認!!

Build Process.xaml form-filling logic ステップが進むと、Coding Agent が複数のアクティビティを Object Repository の IdRef で紐付けながら書き込んでいきます。Successfully linked Object Repository element to activity のログが連続で流れて、リンクが次々と確定していく様子は見ていて気持ちがいい。

そして完成形がこちら。

完成プロセス — 自動生成されたアクティビティが綺麗に並ぶ

トランザクション読み込み、必須フィールドのバリデーション、例外送出、日付フォーマット、アプリ起動、各フィールドへの入力、条件分岐——必要な要素が一通り揃っています。properties panel を確認すると、Object Repository が正しく参照され、引数も適切に設定済み。ネガティブシナリオまで含めて、検証が全部揃ったプロセス を Agent が書き上げていたわけです。

レガシー対応として、migrator(80〜90% を自動対応)+ Coding Agent で 99% まで到達、最後の 1% だけ人間が担えば数日でプロジェクトを納品できる、とのこと。数週間かかっていたものが数日に縮まるだと?

くらくらしてきたぜ。


要点まとめ

トピック ポイント
開発者の時間 PDD の解釈と build の繰り返し作業に時間を奪われている
PDD = 契約 BA と開発者をつなぐ契約書。品質が automation の品質を決める
Delegate アプリを自律探索して PDD を自動構築。必須フィールド・バリデーションも検出
CLI @uipath/cli で Agent にプラットフォーム操作を公開
Skills github.com/UiPath/skills のレシピ集。RPA / Maestro / Coded Apps 全部入り
自律ループ 検証 → エラー → 書き直しを完成まで繰り返す。人間が止めない限り動き続ける
Object Repository Agent が Selector を自動生成。有効なだけでなく強力
Gemini CLI 連携 Dispatcher/Performer パターン提案・Queue 設計・フェーズ計画まで自動
レガシー対応 Migrator (80〜90%) + Coding Agent で 99%、数週間 → 数日
開発者の役割 退屈な作業は Agent へ、意思決定・監督・価値共創は人間が担う

おわりに

セッション全体を通じて一貫していたのは、「Coding Agent は開発者を置き換えるのではなく、開発者をドライバーにする」というメッセージ。

いやいやいや、その先が簡単に想像できるからこっちはクラクラしてるんだって...

また、退屈な変数配線やエラーハンドリングは Agent に任せて、自分はプロセスの監督・方向修正・ステークホルダーとの価値共創に集中できる——その世界が、ライブデモという形で目の前に示されていました。

個人的に刺さったのは、Delegate がターゲットアプリを自律ナビゲートしてバリデーションルールまで検出する話と、Object Repository が自動生成される点。現場で RPA を触ったことがある人なら誰でも刺さるやつですよね。

CLI と Skills も GitHub と npm で公開されているので、まずは手元のパソコンで @uipath/cli を入れて試してみる のが一番早そうです。みんな Coding Agent を使い倒そう!!

次回は別のセッション編です。お楽しみに!!

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