はじめに
オンプレミスと複数AWSアカウントを閉域で接続するニーズは年々増えています。 特に大規模環境では、Direct Connect(DX)+ Transit Gateway(TGW) の組み合わせが “拡張性・運用性・セキュリティ”のバランスが最も良い構成として採用されることが多いです。
本記事では、SAP試験でも頻出となる DXを利用した複数アカウント × TGW接続のプライベート回線構成について解説します。
全体構成の概要
今回扱う構成は以下の要素で成り立ちます。
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Direct Connect(DX):オンプレとAWSを専用線で接続
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Direct Connect Gateway(DXGW):複数リージョン・複数VPCへの接続を集約
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Transit Gateway(TGW):複数アカウント・複数VPCを一元的に接続
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複数AWSアカウント:部門・環境ごとに分離されたVPC群
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プライベートルーティング:オンプレ ⇔ AWS 間を閉域で接続
この構成のポイントは、 オンプレ側のルーティングをDXGWに集約し、AWS側の拡張性をTGWで担保することです。
設計のポイント
1. DXGW と TGW の役割分担
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DXGW:オンプレからAWSへの“入口”
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TGW:AWS内部のVPC間ルーティングを統合 この分離により、オンプレ側の設定変更を最小化しつつ、AWS側の拡張性を確保できます。
2. 複数アカウントのネットワーク統合
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部門ごとに独立したVPCを持ちながら、 TGWで一元的に接続・制御できる
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新規アカウント追加時も、 TGWアタッチ → ルート追加だけで拡張可能
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オンプレからのアクセス経路を統一できるため、 運用チームの混乱を防止
3. ルーティング設計の注意点
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DXGW → TGW は BGPによる動的ルーティング
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TGWルートテーブルは用途別に分割(例:Prod / Dev / Shared)
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オンプレ側はルート集約が必須
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DXGWとTGWで 同一ASNを使わない
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TGWルートテーブルの伝播設定を誤ると 意図しない横断通信が発生するので要注意
4. セキュリティ設計
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アカウント分離+TGWルートテーブル分離で ゼロトラストに近い境界設計が可能
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DXは閉域だが、 IAM・SG・NACL・FW(必要ならGWLB)で多層防御を構築
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TGW共有はAWS Organizations+RAMで管理し、 権限管理を明確化
5. 運用・拡張性
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新規VPC追加時の影響範囲が小さい
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DX回線の冗長化も容易
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TGWルートテーブルを役割別に整理することで、 運用チームが迷わないネットワーク構成を維持できる
構成図
VPC間で通信ができない点に注意してください。
なお、この設計だとTransit Gatewayが単一障害になります。
対策としては、Site-to-Site VPNによるコストを抑えながらの冗長化をする設計もあります。
まとめ
Direct Connect と Transit Gateway を組み合わせることで、 オンプレミスと複数AWSアカウントを閉域・高信頼・高拡張性で接続できます。
SAP試験でも頻出の構成であり、 実務でも“最も再利用されるネットワークアーキテクチャ”のひとつです。
