前提
UEFIによるブートです。レガシーBIOSには対応しません。
すべてのディスクボリュームのフォーマットはFAT32です。
準備
各種isoファイルを用意します。
最近のisoイメージはUEFIに対応していることが多い。
isoイメージに次のディレクトリとファイルがあることを確認すれば良い。
/EFI/BOOT
・x86 (32bit)
BOOTx86.efi または BOOTia32.efi
・x86_64 (64bit)
BOOTx64.efi
確認済みのOSのiso
・Windows10
・Ubuntu18.04, Ubuntu20.04
・CentOS8
作成方法
1.USBメディアのフォーマット
・対象のUSBメディアをPCにセットする
・一度、すべてのボリュームを削除してから、それぞれのisoイメージに必要なサイズで、ボリュームを作成していく。
・フォーマットは必ずFAT32で行う。(EFIの要件)
・パーティション構成はMBRでもGPTでも問題なし。
(5つ以上のパーティションにはGPTが必要)
2.isoイメージの書き込み
・isoをマウントする。
・マウントされたドライブを開き、中身をすべてコピーしてUSBメディアへとコピーする。
・必要なiso分を順番にコピーすれば良い。
・ここで単純にファイルコピーすることがポイント。ddコマンドなどを使ってはいけない。
・注意!隠しフォルダ、ファイルもコピーすること。
・既知の懸念:シンボリックリンクはコピーできない(FAT32が対応していない)。
そのため、これが原因で不具合が発生する恐れがある。(2020/11/30現在は未確認)
3.起動について
・UEFIブートのためにPC起動時に「F12」や「F11」を連打して、BIOSのブートマネージャを起動する。
・ブートマネージャで、起動したいパーティションを選択すれば良い。
補足
Windowsの場合の補足
USBのフォーマット
・ディスクの管理(diskmgmt.msc)でUSBメディアのフォーマットを行う
・ボリュームの削除と作成ができる。
・パーティションの種類(MBR/GPT)の変更は、別途アプリが要る。
isoのマウント
・エクスプローラーからisoファイルを右クリックして「マウント」ができる。
・マウントしたドライブから中身をコピーすれば良い。
Linux(Ubuntu)の場合の補足
・USBメディアのフォーマットは、GPartedかディスクの管理で行う。
・LinuxならGPT/MBRのパーティション作成が可能。
補足2
32bitについて
・上記の方法では32bit版のインストールメディアは作成できない。
これはUEFIの場合、64bitのみ起動できると考えて良い。→厳密には異なる。(一部の例外があるみたい)
・32bitの起動には、BIOSの設定を変更しレガシーBIOS(MBR)での起動が必要。