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【学生対象】友達作りという問題、職場で友達はできるか?

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Last updated at Posted at 2026-09-01

「学生時代、友達があまりできなかった」

そんな人が、就職を前にして、

「会社に入ったら、友達を作ればいい」

と考えることがあるかもしれません。

私も昔、職場で「友達になりましょう」と言われたことがあります。

しかし、今振り返って思うのは、

学校と職場では、人間関係の仕組みがかなり違う

ということです。

そして、この違いを知らないまま学校の感覚を職場に持ち込むと、思わぬ問題が起こることがあります。

この記事では、私自身の経験を交えながら、「職場で友達はできるのか?」について考えてみます。


学校では、友達ができやすい仕組みがある

学校では、同じ教室に集められます。

同じ授業を受け、同じ先生の話を聞き、同じ試験を受けます。

そして、

  • 「あの先生、宿題多すぎない?」
  • 「明日のテスト、やばいよね」
  • 「一緒に勉強しない?」

といった会話が自然に生まれます。

つまり学校には、共通の話題が最初から大量に用意されています。

さらに、「勉強」という共通の課題があります。

場合によっては、

  • 「あの先生の授業をどう攻略するか」

という、ちょっとした「共通の敵」のようなものまで存在します。

そこから会話が始まり、一緒に過ごす時間が増え、いつの間にか友達になっている。

学校の友達関係には、こうした自然な流れがあります。


ところが、会社は違う

会社にも同じように人が集まっています。

しかし、会社に来ている目的は基本的に仕事です。

同じ会社にいても、

  • 担当している仕事が違う
  • 責任範囲が違う
  • 評価される基準が違う
  • 技術的な意見が違う
  • 納期と品質のどちらを優先するかが違う
  • 上司と部下という権限関係がある

など、様々な違いがあります。

学校では「同じ学生」という関係が強く働きますが、会社ではそうとは限りません。

むしろ、

同じ会社にいるからといって、利害まで一致するわけではありません。

同じプロジェクトに参加していても、意見が一致するとは限りません。

そのため、

「会社に入れば、そこにいる人と友達になれる」

と考えるのは少し危険です。


会社は「友達を作る場所」ではない

もちろん、これは「会社では楽しくしてはいけない」という意味ではありません。

  • 雑談をしてもいい。
  • 昼食を一緒に食べてもいい。
  • 仕事が終わって飲みに行ってもいい。

そして、そこから友達になることもあります。

ただし、

会社には仕事という本来の目的があります。

だから、学校のように、

「まず友達を作る」

というところから始める必要はありません。

むしろ、

仕事で話す
↓
雑談する
↓
少し相手を知る
↓
信頼する
↓
気がついたら仲が良くなっている

というほうが自然です。

「友達」という名前を最初につける必要はありません。


「友達になりましょう」は、なぜ難しいのか

昔、私が会社に入ったときのことです。

Aさんという人から、

「友達になりましょう」

と言われました。

私は困りました。

「友達になりましょう」と言われても、

何をすれば友達になったことになるのでしょうか?

なんとなく分かっていたのは、**「学校で友達を作るときとは、何かが違う」**ということだけでした。
普通なら、共通の話題があって、会話が始まって、少しずつ仲良くなる。そして、職場は利害があり一致しないこともあるだろう。
ところが、いきなり「友達になりましょう」と言われたのです。

  • 仕事上の関係はどう変わるのでしょうか。
  • プライベートでも付き合うのでしょうか。
  • どこまで話せばいいのでしょうか。
  • 断ったらどうなるのでしょうか。

そもそも、会社に入ったばかりの人間に「友達」という関係を突然提示されても、私はどう対応すればいいのか分かりませんでした。

そして私はその日から、仕事が終わると毎日本屋に行きました。

「こういう場合、どう対応するのが正しいのだろう?」

と悩みながら、いろいろな本を探しました。

気がつくと、それが1か月、2か月と続いていました。

自分の経験と勘だけでは、答えが出なかったのです。


実は、職場で友達を作っている人もいた

ここで面白いことがありました。

私の学生時代の友達の中には、職場で友達を作っている人もいました。

仮にBさんとCさんとします。

BさんはCさんと非常に仲が良く、私は、

「この人は職場で人間関係を作るのがうまいな」

と思っていました。

しかし、Bさんは何でもCさんの言うことを聞くわけではありませんでした。

仕事上の制約はきちんと理解していました。

友達だからといって、仕事のルールを無視するわけでもない。

ここが重要でした。

友達であることと、仕事上の関係は別だったのです。

BさんとCさんは、

「社員同士」

でありながら、

「友人同士」

でもあった。

二つの関係を混ぜていませんでした。


では、何が違ったのか?

今なら、少し分かる気がします。

BさんとCさんの場合、

仕事上の関係を築いた結果として、友達になった。

一方、Aさんの場合は、

少なくとも私には、友達という関係を先に作ろうとしているように見えました。

ここには大きな違いがあります。

必要なのは、

  • 何を共有するのか
  • どんな関係なのか
  • どこまで許されるのか
  • どこから先は仕事なのか
  • どこから先はプライベートなのか

といった具体的な関係です。

だからこそ、いきなり「友達」というより、実際の交流を積み重ねるほうが安全なのだと思います。


そして、私の場合は最悪の方向へ進んだ

私はAさんの「友達になりましょう」という要求に、うまく答えられませんでした。

Aさんは、私から回答が来ないことに苛立っていたようです。

そして、その後、Aさんとの間でさまざまな問題が起こるようになりました。

ここで話は、人間関係だけでは終わりません。

仕事そのものにも影響していきました。


「友達になりましょう」から、技術的な対立へ

当時、私の職場では、かなり特殊な開発が始まりました。

お客さんから依頼を受け、UMLによる設計で進めることになりました。
オブジェクト指向で開発する方針で、言語としてはC++やJavaを検討していました。

一方、AさんはVBを支持していました。当時はVB.netはありません

そして、

「VBで作れ」という要求が、一日中続きました。

私はしぶしぶVBでの開発を受け入れました。

しかし、ここで私は、それまで身につけてきた設計思想を捨てたわけではありません。

OMT法によるモデリングの経験を生かしながら、VBで設計・実装を進めました。

当時、私が探した範囲では、VB6についてオブジェクト指向的に詳しく解説した本は見つかりませんでした。Web上の資料も、私が見つけたのは1つだけでした。

それでも、それを手がかりにして、ほぼ一から作り上げました。

つまり、

実装言語がVBになったからといって、設計思想までVBになる必要はなかった。

これは後になって考えると、自分にとってかなり大きな経験でした。


ところが、Aさんは設計にもレビューにも参加しなかった

問題はその後です。

Aさんは設計に参加しませんでした。

レビューにも参加しませんでした。

しかし、完成物にはいろいろな文句を言いました。

そして、設計遅延について指摘が出たとき、

  • 「Aさんは何をしていたのだ?」

という話になりました。

私は、そのときAさんを助けませんでした。

それまでに、Aさんとの間で積み重なっていた問題があったからです。

これは、私自身にとっても簡単に「正しかった」と言い切れる話ではありません。

ただ、一つ確かなことがあります。

職場では、「友達かどうか」と「仕事上の責任」は別問題です。

本来、設計に参加するべきだったのなら参加する。

レビューするべきだったのならレビューする。

問題があれば話し合う。

それが仕事です。

友達かどうかは、それとは別の話です。


学生の皆さんに伝えたいこと

もし今、学生時代に友達ができなくて、

「友達作りは会社に入ってからでいい」

と思っているなら、私はこう言いたいです。

できるかもしれません。

実際、職場で一生付き合える友人ができる人もいます。

しかし、

「会社は友達を作るための場所ではありません。」

会社はまず仕事をする場所です。

その中で、

  • 「この人とは話が合うな」
  • 「この人とは一緒に仕事がしやすいな」
  • 「この人の考え方は面白いな」

というところから関係が始まればいい。

友達になる必要すらありません。

同僚として信頼できる。

それだけでも、十分に素晴らしい関係です。


「友達」は結果であって、要件ではない

私は今なら、こう考えます。

学校では、

友達
↓
一緒に勉強する

という関係が成立しやすい。

会社では、

一緒に仕事をする
↓
信頼する
↓
仲良くなる

という関係が成立しやすい。

もちろん、これは絶対ではありません。

会社で最初から意気投合することもあるでしょう。

学校でも、利害関係が複雑になることはあります。

それでも、両者には大きな違いがあります。

学校と会社は、同じ「人が集まる場所」でも、そこに人が集まる目的が違うのです。

だから、学校でうまくいかなかった人間関係を、そのまま会社に持っていく必要はありません。

新しい環境には、新しい人間関係の作り方があります。

そして、

「友達になりましょう」と言わなくても、友達はできます。

むしろ、そうやって自然にできた関係のほうが、仕事とプライベートの境界を保ちやすいのかもしれません。


最後に

私自身は、「友達になりましょう」と言われたことをきっかけに、1~2か月も悩みました。適切な答えや考え方に当たりませんでした。

そして最終的には、人間関係の問題になり、さらにVBとC++をめぐる技術的な対立にまで発展しました。

今考えると、最初から「友達」という言葉で関係を決めようとしなくてもよかったのだと思います。

  • 仕事をする。
  • 話をする。
  • 相手を見る。
  • 信頼できるか観測する。
  • その結果として仲良くなる。

それで十分だったのではないでしょうか。

職場で友達ができるか?

答えは、

「できる。でも、職場はまず仕事をする場所だ」

です。

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