この記事はAR Advent Calendar 2018の一日目の記事です。
今年もあと残り一ヶ月となってしまいました⛄
去年の1月にGraffityにジョインしてから怒涛の一年でした・・・
そんな2018年の締めくくりを兼ねて今年起きたAR開発における振り返りを雑多にまとめようと思います。
ARKit
- AppleがiOS向けに公開しているAR開発のためのフレームワーク
- 2017年9月にARKit 1.0が公開
- iOS11以降に対応している端末で動作する(iPhone SE, iPhone 6s以降)
ARKit1.5のリリース
- 不規則な形の平面が認識できるように
- 平面認識が垂直面も認識できるように
- 画像認識が強化。アンカー(ARImageAnchor)の検出ができるように
- 解像度が50%向上。カメラがオートフォーカスに対応
[参考]
https://www.apple.com/jp/newsroom/2018/03/ios-11-3-is-available-today/
ARKit2.0のリリース
- ARWorldMapを使って共有体験ができるように
- 環境マッピングに対応、周囲の映り込みが表現できるように
- ARReferenceObjectやARKitScannerにより物体認識ができるように
- 舌のトラッキングができるように
[参考]
ARKit 2.0の何が凄いのか
ARCore
- Googleが提供しているAR開発のためのフレームワーク
- AndroidだけではなくiOSでも動作するAPIも提供
ARCore正式版(v1.0)のリリース
- 6DoFや平面認識
- 環境光を推定し、ARオブジェクトの色味を反映
- 垂直方向の壁は認識できない
- 相対座標の共有
ARCore 1.2.0
- Vertical plane detection
- 壁を認識できるようになった
- Cloud Anchors API
- アンカーをCloudAnchorに変換し共有することでiOS/Android関係なくAR空間を共有することができる
https://japan.cnet.com/article/35118915/
- アンカーをCloudAnchorに変換し共有することでiOS/Android関係なくAR空間を共有することができる
- Augmented Images API
- 画像認識して位置をトラッキング
ARCore 1.5
- gITF形式でロードが可能
- 「Sceneform」のオブジェクトをカスタマイズ可能
- ポイントクラウドで各ドットにID割当
- 対応デバイスの追加
ARグラス
Magic Leap One
https://www.youtube.com/watch?v=5iTLN3AuBws#action=share
Meta2
https://www.youtube.com/watch?v=_x9462x6A0k#action=share
その他開発ツール
- 8th Wall
- 「8th Wall Web」や「8th Wall ARCamera」を公開
- Vuforia
- Kudan
- Amazon Sumerian
まとめ
2018年はARKitやARCoreを始め多くのSDKが「垂直面の平面検出」や「画像のトラッキング」などが可能になり、最低限のマーカーレスのAR開発を行うための環境が整ったと言えそうです。
また、ARCoreの「Cloud Anchor API」やARKitの「WorldMap」などといったAR空間の共有体験のためのAPIも公開されました。2019年はますますARCloudの世界の実現に向けて各APIがアップデートされていく年になってくると思います。
ARグラスにおいては「Magic Leap One」や「Meta 2」が一般向けに発売されましたが、2020年発売予定と噂される「Apple Glass」やそれに対してARグラスで再起を図るであろう「Google Glass」の動きも気になる年になりそうですね👓
明日は@mcz9mmさんです!よろしくおねがいします!