✨ グローバルな機会
グローバル化が進む現代では、異なる国やタイムゾーンをまたぐシームレスなコラボレーションが、プロジェクト成功のカギを握っています。普段TechReisでは日本のクライアントと仕事をすることが多いのですが、今回は特別な機会を得て、日本にいながらイギリスのIT企業と共同でプロジェクトに取り組みました。
この記事では、日本と海外の契約で仕事をする上での興味深い違いや、直面した課題、そしてそれをどう乗り越えたのかについてシェアしたいと思います!
🗾 日本に来た理由とその魅力
高校時代から日本に憧れていました。イギリスの田舎町で育った自分にとって、日本はまるで別世界。両国には共通点も多いですが、現代の日本は時にまったく異なる文化圏のように感じられます。
日本の公共交通機関の便利さ、最先端の都市景観、そして歴史ある風景や文化。すべてを自分の目で見てみたくて、日本語を独学しながら、夏に訪れるために貯金しました。
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典型的なイギリスの田舎町の例 |
初めての訪問がきっかけで毎年のように日本へ行くようになり、そのたびに新しい友達ができたり、新しい場所を巡ったりして、日本の文化や食べ物、ライフスタイルにどんどん惹かれていきました。
広島焼や北海道の新鮮な魚介類など、日本の多彩な食文化を味わいながら、イギリスの肉と穀物が中心の食生活との違いを実感。特にお好み焼きと仙台名物の牛タンにはどハマりしました。イギリスで牛タンを勧められても絶対に食べなかったと思いますが、日本ではなぜか美味しく感じるんですよね(笑)。
イギリスの石造りの町並みも美しいですが、日本の「伝統」と「近代」が共存する風景は、どこか懐かしくも新しい印象を受けました。とはいえ、自分は昔ながらの雰囲気が好きなので、結局は静かな郊外や田舎のエリアに惹かれ、最終的に(個人的には最高に住みやすいと思っている)東北地方に落ち着きました。
最初は日本に永住するつもりはありませんでしたが、「数年間はチャレンジしてみたい」と思っていました。そして、2022年についに6カ月間の留学のチャンスを得ました。その経験を通して、日本の多様性——歴史的な美しさ、気候の違い、文化の豊かさ——をより深く理解できました。そして何よりも大きな出来事として、その期間に現在の妻と出会いました。
💻 日本からグローバルに働く
今回のイギリス企業とのプロジェクトでは、フルスタック開発を担当し、機密性の高い顧客データを扱うアプリケーションの開発をサポートしました。
このような海外案件において、まず直面するのが「言語の壁」。TechReisには英語を話せるメンバーもいますが、英語ができないと海外案件に挑戦できないと思っている方も多いのではないでしょうか?
実はそんなことはありません!
英語が話せなくても、他のエンジニアやリーダーと連携して進めることができますし、最近はリアルタイムのAI翻訳ツールもかなり進化していて、理解のハードルはどんどん下がっています。
もう1つの大きな課題が「時差」です。例えば、日本とイギリスの時差は9時間。日本の9:00〜18:00の勤務時間は、イギリスでは深夜0:00〜9:00になります。
「これってコミュニケーションがめちゃくちゃ大変じゃない?」と思うかもしれません。
でも、実はこの時差をうまく利用すると、24時間体制で開発やサポートが可能になります。もちろん、お互いの都合に合わせて調整する必要はありますが、GitHubやGitHub Issuesを活用したタスク管理や進捗共有、Microsoft Teamsでのミーティングを導入することで、問題なく進めることができました。
特に今回は、毎日18:00(日本時間)に15分程度の進捗報告ミーティングを行うことで、双方が無理なくコラボレーションできる形を確立できました。
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ビデオチャットツールによって世界中どこからでもリアルタイムでコラボレーションが可能 |
意外と見落としがちなのが「海外との支払い処理」。国をまたぐ仕事では、契約時に支払い方法や税金の処理をしっかり決めておくことが大切です。
幸い、最近はWiseのようなサービスを使えば、海外のデジタル口座を開設し、クライアントが国内送金と同じように支払いできる環境を作ることができます。今回の案件でもこの方法を活用し、クライアントから「国内の企業と変わらない感覚で支払いができた」と好評でした。
📊 日本 vs. 海外:働き方の違い
日本と海外のソフトウェア案件を経験したことで、以下のような違いを感じました。
海外案件の特徴
- 高リスク・高リターン:海外のクライアントは「この人じゃないとダメ!」というレベルのスキルを求めがち
- 柔軟な働き方:特に小規模な企業では、技術力だけでなく新しいスキルをどんどん学べる環境がある
- 給与が高い:欧米の契約は日本の2倍以上の報酬が一般的で、高責任ポジションではさらに高額になることも
日本企業の特徴
- 安定性:仕事の進め方が明確で、長期的な視点でキャリアを築きやすい
- 技術の変化がゆるやか:最新技術の採用は遅めだが、その分しっかりとしたプロセスがある
- 信頼重視:一度関係を築けば、長期的な信頼関係が続きやすい
🔮 まとめ & 今後の展望
このプロジェクトを通じて、自分がなぜ日本に来たのか、そして海外の働き方の良さも改めて実感しました。
日本の「安定」と海外の「挑戦」の両方の良さを活かしながら、今後も日本と海外の案件をバランスよく取り組んでいきたいと思います!
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