次回:何も分からない人のためのVirtualBox記事その2_仮想マシンの作成
そもそもVirtualboxとは
PC内に複数のPCを作ることができるもの。
恐らくあなたの足元には箱型のパソコン本体があると思いますが、これを画面上の仮想空間で作ります。だから仮想環境と呼ばれているのですね。
ゲームで例えると、ソフト(OS)を入れて遊べるゲーム機(仮想マシン)を作れる3Dプリンタ(Virtualbox)といった感じでしょうか。ちょっと違うかな…
とりあえず扱いたい"OS"を用意。Virtualboxをインストールし、VirtualBox上で"仮想マシン"を作成して先に用意したOSをインストールすることで遊べるようになります。
OSのダウンロード
使用したいOSをダウンロードしてきましょう。
ただしmacOSなどは利用するのにお金が掛かります。Windowsも同様。
「え、無料で色々やりたかったのに…」と思った方はLinux系統を選びましょう。
端的に言えば無料のOSです。私は今回Vyosというものを導入するのでその紹介となりますが、色々共通点もあると思いますので読んでいただけると嬉しいです。
vyosの概要
さらっと調べただけでは「vyosってDHCPサーバなの?ルータなの?」とゴチャゴチャになるかもしれないが、大前提として、vyosとはルータである。
ルータはLANとWANを繋げてくれるもの。簡単にいうと家や会社といった狭いネットワーク(内)と、全世界に張り巡らされているインターネット(外)を結ぶ玄関口のような役割をしている。
本来の役割は内と外を繋げるだけだが、最近のルータは多機能化している。
例えば以下のような機能を追加でVyosにも搭載することもできる。
・DHCP機能(IPアドレスを振り分ける機能)
・ファイアウォール機能(セキュリティを向上させる機能)
話をまとめると、
Vyosは追加で様々な機能を追加できるルータ
ということになる。
vyosのダウンロード
vyosの公式サイト
上記リンクにアクセスすると
・LTS Release v1.3.2
・Rolling Release
の2種類のボタンが中央に表示されている。
これらはvyosをダウンロード(以下DL)する際の契約の違いである。
vyosは前者が有料、後者が無料となっているので「仮想環境でとりあえず触りたい」みたいな人はRolling Releaseを押下し、
一番上の拡張子.isoのものをDLして問題ない。
(拡張子isoとは、CDにOSなどを記録したファイルの拡張子。今はCDを利用しなくても、それを表すデータ(フォルダ)で事足りる。)
※以下この2つの説明。興味ない人は飛ばして下さい。
端的に説明すると、LTSは(Long-Term Support)の略で、有料で長期のサポートを保証しているいわゆる安定板。
Rolling Releaseは短期間でアップデートするもの。"Rolling Release"を押下した先のサイトには"nightly builds"とあるが、
これは安定板としてはまだ実装できない実験的な最新のものとなっている。バグもある可能性があるから無料となっている。
まとめると、LTS Release v1.3.2は安心安全の保障がある有料版。Rolling Release(nightly builds)は安定型としてはリリースできない、完成前の機能が提供されているリスクある無料版。
CentOSの概要
有料版だった、とあるLinuxを模倣して作成したフリーのOS。
先に紹介したVyosとは違い、サーバ(サービスを提供するPC)のOSに利用される事が多いらしい。まだ深く触っていないため断言はできません。
また無料とはいえサポート期間が存在します。が!なんと2021年とか2024年で切れるとか。
CentOSのダウンロード
CentOSの公式サイト
上記リンクにアクセスし、上にあるバーの"Download"というタブをクリックすると
・CentOS Linux
・CentOS Stream
の2種類の項目が中央に表示されている。
デフォルトでは"CentOS Linux"が選択されているはずです。
"CentOS Linux"は元となった有償のRHELというOSの有償部分を取り除いたもの、
"CentOS Stream"がバグや脆弱性を無視して新機能などを追加している実験的なものです。
またCentOS Linuxはサポートは2021年で切れているとか。基本どの記事もCentOS Streamを推奨しているように見受けられます。