ストレージとは
簡単に言うとデータを記憶する装置です。
USBメモリとかイメージしやすいですよね。
形や規格は違えど、PC内部に接続されているSSDやHDDも、広く見ればUSBと同じ仲間であり、『ストレージ』と呼ばれます。
記憶領域(パーティション)の概念
SSDをPCに接続すると、Cドライブ(C:ってやつ)となる。
しかし、SSDの容量=Cドライブに思えるが実はそうではない。
私のSSDは512GBだが、Cドライブの容量はそれより若干小さい。
理由はパーティションという概念で、SSDの保存の領域が分割されているからだ。
これは物理的に分断されているのではなく、設定の話。よって自分で編集することも可能。
OSがインストールされているSSDは初期設定時に勝手に分割される。
もちろん分割せずにフルで利用することもできる。
ExcelやWordなどのデータ保存用の記憶装置はそのまま利用するケースが多いはず。
このパーティションの分割は、ただのフォルダ別けとはレベルが違う。
例えば起動用のパーティションなどはOSから確認することができない。
エクスプローラーでいくら探しても、どんなコマンドを用いたとしても、このままでは起動用パーティションの中にあるファイルは一切見ることすらできない。
記憶領域の概念(もう少し詳しく)
Windowsキー + R を同時に押して『diskmgmt.msc』を実行すると、OSが認識しているストレージと、そのパーティションが見える。
ドライブレター(DとかCとか)が付いているパーティションがOSから認識できるもの。
起動する際にしか参照しないパーティションに『E』などのドライブレターは付与できません。
理由は、これを操作したりして内部のファイルが破損すると、Windowsが起動できなくなるからです。
ですが、Cドライブパーティションは縮小してパーティションを分けることもできます。
分けた先の無の領域は、整えてパーティション認定させてドライブレターを付与することができます。
"OSから認識されていないパーティションを認識できる状態にする"ことを『マウント』といいます。
実際にやってみた。
現在、PCが認識している領域(CとかDが付いているパーティション)はSSDのCドライブ一つだけである。
これを右クリックで縮小。空いている領域が分割される。
"未割り当て"を右クリックで"新しいシンプルボリューム"という操作をすると、Dドライブとして認識された。
こうするとDドライブが作成された。新しい機器を接続したように見えるが、CドライブもDドライブも同じSSDであり、パーティションが異なるだけ。
Dドライブを削除してCドライブを拡張すれば元に戻せる。
MBR・GPTとは
やっと本題
MBRやGPTというのは、このパーティションの分け方の規格である。
普段利用では違いは実感できない。
見た限り、よほど古いOSを動かすとかでない限りGPT方式が優れているように見える。
ストレージがどの方式でパーティションを分けているかも確認できる。
空なら簡単にMBRからGPTに変換することもできる。既にMBRで構成されていると、GPTに変換するのはとても厄介。
FAT32・NTFSとは
パーティション内で、ファイルやフォルダをどう管理・配置するかを定めた規格である。
見た目では違いは分からないが、身近なところだと4KBを超えるファイルは保存できないので違和感をもつ。
・ファイル一つの最大容量
・ファイルやフォルダを暗号化できるか
などが決まる。
これに関しては用途によって使い分けというイメージ。
FAT32は人間は使いにくいが、OSブートしたりするパーティションではFAT32が必須。
人間がファイル保存などする目的であれば、NTFSなどの規格がいい。
別にCドライブをFAT32で利用してもいいが、4KBを超えるファイルは保存されず、分割されるので不便
あまり使う機会はないが、NTFSであればファイルを暗号化できたりする。FAT32ではできない。
編集はしていない。本当に鍵のマークがつく。かわいい。
パーティション内のファイルの扱い規格については、他にもexFATなどの種類はあるが割愛。