この記事は「【マイスター・ギルド】本物のAdvent Calendar 2022」17日目の記事です。
今回は認識の違いを認識するワークをしてみました
お題:依頼者が欲しい絵を描こう!
依頼:太陽と木の絵が欲しいです、1分でA4用紙に描いてください
描いたものはこちら
結果
依頼者の想定したイメージと同じ絵にはなりませんでした
なにが悪かったんだろう?
何が悪かったのか考えてみたいと思います
まず想定として「依頼が悪い」きがしてきました
依頼者は細かいことをちゃんと言ってません
- 木、太陽はいくつ
- どこに置く
- どのような形
- 絵の品質、タッチ
- 大きさ
- 紙の向き
では、この情報を伝えていたら、依頼者が想定したイメージと同じ絵になったのでしょうか?
残念ながら、たぶんならなかったと思います
写真を見たまま絵にするなどといった場合なら正解がはっきりとしていますが、
おそらくですが依頼者自身も、自分が欲しいものはぼんやりとしていて、よくわかっていなかったのではないでしょうか
では、どうすればよかったんだろう?
今回の実験で、絵を描く依頼をしたうちの1人が
「これって今日中に必要ですか?
あとA4サイズ内に出来るだけ大きく描いた方がいいですか?」
と質問をしてきました
これこそがまさに重要であると思っています
質問をされることで依頼者はそれについて考え、回答します
それを聞いた作業者は
こんな感じでどうでしょう?
と見せたら、さらに依頼者とイメージの差は埋まっていきます
こうしてコンセンサスを取りながら進めることで、より早く、依頼者の希望通りのものが出来上がります
納期を確認してるのもいいですね
開発うまくいってる?
私が見知った開発現場では上記のような認識のズレが起きがちでした
人はどれだけ伝えたつもりになっていても、育った環境や、これまで経験してきたこと、知識や立場など視点が違うことで、認識のずれは必ず起きるものだと私は考えています
この為、認識がズレていることを前提として、
コミュニケーションを積み重ね、コンセンサスをとりながら定義や基準を合わせることが、最も重要な事柄の一つだといまは感じています