皆もすなるQiitaといふものを、儂もしてみむとてするなり。
と言う訳で、こん**は!はなっち!です。
ロボットを作成して、安定稼働していますが、時折異常終了する事があり。。。
実に困った事に、そのロボが我がチームのメンバーが作成し、更にそのメンバーが退職してしまったりしていて。。。
無論、引継ぎは受けている訳なのですが、それでも数か月も経つと、すっかり忘れてしまうわけで。。。
解決の糸口は、ログファイル上の内容になる訳であります。
今回発生したのは、2018.4.4で作成したロボで、アクティビティの「表示名」から「セルに書き込み」で異常終了した事が判明しています。
この「表示名」がユニークになっていたので、対象箇所が特定できたのですが、従来より動いているので、何がおかしいのかが皆目面等が付かない。
ま、兎に角、「セルに書き込み」でどんなケースで異常終了するかを検証してみようと思ったのです(至極当然の行動)。
現在のUiPath Studioの版数は、2020.10.7です。
単純にダミーEXCELファイルを読み、適当な文字を、適当なセルに対して、「セルに書き込み」させる。ただこれだけのもの。
「セルに書き込み」のセル指定で、ありえないアドレスを指定して、同様のエラーメッセージが出ると思っていたら…
結果はそうではありませんでした。
【セルアドレスに変な情報"3"を指定】
バージョン | メッセージ |
---|---|
2018.4.4 | セルに書き込み: 範囲が存在しません。 |
2020.10.7 | セルに書き込み: 範囲 3 は存在しません。 |
【保護掛かってるセルアドレスを指定】
バージョン | メッセージ |
---|---|
2018.4.4 | セルに書き込み: 範囲が存在しません。 |
2020.10.7 | "セルに書き込み: "Protect" を書き込もうとしているデータの形式が間違っているか、Excel がビジー状態です。 データが式である場合は、パラメーターの区切り記号としてコンマを使用していることをご確認ください。 また、値の編集中ではなく、ダイアログ ウィンドウがすべて閉じていることをご確認ください。 |
おぉ!EXCELのアクティビティパックのバージョンが上がると、エラー時のメッセージが違っている!より分かりやすい内容になっている!
と、まぁ、再現試験にはならなかったのですが、アクティビティパックのバージョンによって、吐き出すエラーメッセージが進化している事がわかりました!
でしたら、今動いているロボが使っているアクティビティパックのバージョンを上位に上げてしまえばいいか!とも思うのですが、
流石にバージョンアップしただけではリリースできませんね。
というわけで、異常終了の対策を施し、現在の業務が遂行できるまでにして、動作検証用に共有いただいたファイルを使って、アクティビティパックのバージョンアップを考える事にしました。
##おわりに
いかがでした?
▼アクティビティも所詮人が作ったもの。利用者からの反響で、良いものになっていくんですね。
▼古いバージョンのロボは、新しい環境で動くことは保証されていますが、何時までも古いバージョンのままでは、有事の調査が難しくなる場合がありますね。
▼かといって、どんどん新しいバージョンに上げていくのは、やれまたロボットのインストールしなければならないとか、CONFIGファイルを見直ししなきゃならないなど、却って迷惑になってしまう事もありそうですね。
▼というわけで、安定稼動しているロボットはそのままに、異常終了したタイミングが、バージョンアップを検討するタイミングかもしれませんね。
今回も読んでいただきありがとうございました!
是非UiPathでのロボ開発の一助になればと思っています。
ありがとうございました!