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【UiPath】これから定番?[定数]の定義(データ マネージャ)

Last updated at Posted at 2023-07-24

皆もすなるQiitaといふものを、儂もしてみむとてするなり。

と言う訳で、こん**は!はなっち!です。

この記事はUiPathブログ発信チャレンジ2023サマーの25日目の記事です。

初めに

UiPath Friendsの重要イベントの一つに、毎月最終土曜日開催(たまにずれる)の 「もくもく会」 と言うのがあります。

このイベントは、とかく忙しい方でもこの時間枠に「参加」し、「もくもく」と「いろんな」事をやってみましょうってコンセプトのものです。

先日のイベントで、「定数を定義したPROCESSを、後世への資産登録のために、PUBLISHではなくWindows標準のZIP圧縮で圧縮した。内容確認のために解凍した後のPROCESSから、定数の定義が消えてしまい、困っている」と言う方がいらっしゃいました。

かつて「スクリーンショットの画像が見られなくなった」事があった著者は、「Windowsの標準機能でzip化すると、ピリオドで始まるフォルダの2個目が消える」話をして、ご納得いただきました。

併せて、他の参加者からも以下のリンクを共有していただき、お困りの方は更に一歩前進したようです。

と、前振りがながくなってしまいましたが、浅学者である著者は、そのデータマネージャで定数を定義したことがなく、ちょっとやってみようと思いました。

今回は、「データマネージャにある定数」に関してまとめてみます。


1)「データマネージャ」って?

データマネージャは、UiPath Studioの2022.10.x辺りから実装された、PROCESS内部で使用している変数、引数などをひとまとめに管理できる機能です。

例えば、変数タグにて、変数V変数Cを定義します。
image.png

例えば、引数タグにて、引数Aを定義します。
image.png

その状態で、一番右のタブリストにある「データ マネージャー」を開きます。
image.png

すると、

のような画面が現れます。

  • どのような変数が、どのスコープで、どのデータ型で定義されているのか
  • どのような引数が、どの方向で、どのデータ型で定義されているのか
    が、わかりますね。

2)「データマネージャ」中の定数って?

データマネージャ」の画面上に定数の文字が見えます。この画面から定数が作れそうですね。

この画面の+新しい定数をクリックしてみましょう。このような画面が現れますので、 [定数に名前を付ける]定数C[規定値]"CONSTANTX"を設定して、[OK]をクリックします。

一番右のタブリストにある「データ マネージャー」をみると、なるほど先ほど定義した定数Cが現れています。

3)「データマネージャ」で定義した定数ってどう使うの?

定義はしました。さて、どうやって使うのでしょう。
それは至って簡単。変数のように、普通に参照利用すればいいのです・

3)-1「メッセージボックス」アクティビティで参照

例えば、「メッセージボックス」アクティビティで参照してみましょう。
image.png
〔設定内容〕
image.png
〔実行結果〕
image.png
定数Cは、ちゃんと設定された値CONSTANTXが表示されましたね。

3)-2「代入」アクティビティで参照

実際には、「代入」アクティビティを使って色々な変数に代入するとか、「条件分岐」アクティビティでの条件値として使う事が多いでしょう。

ここでは、「代入」アクティビティを使ってみましょう。

  • 「代入」アクティビティの左辺
    image.png
  • 「代入」アクティビティの右辺
    image.png
  • 「代入」アクティビティの右辺2
    image.png

どうやら、変数などの候補値には出てこないようです。

仕方ないので、固定的に定数Cを右辺に設定します。
image.png
〔実行結果〕
image.png

定数Cの値が、変数Vに転記され、それが表示されていますね。

一方で、間違えて、定数Cを左辺に設定してしまったらどうでしょう。
image.png
無論、定数ですので、実行中に陽に変更する事はできません

まとめ

  • 定数は、PROCESS全体で使用できる固定値を定義するに向いています。
  • 定数は、ロジックの途中で変更する事はできません。ですので、恒久的な固定値を定義するには向いています。
     例えば、以下のような値でしょうか。
    • 円周率:3.14159265359
    • 日曜日:0 ... 業務縛りで、必ず日曜日が0として扱えうようにする。
    • その他 ...
  • 定数は、例えば半期に一回変わるような性質の値の定義には向いていません定数の値の変更は、UiPath Studioにて再定義し、PUBLISHし、再配布する必要があるからです。ですので、このような性質の値の定義には、CONFIG.xlsxで定義するか、OrchestratorのAssetで定義するなどの方法が最適ですね。

この変数の定義自体は、どこに格納されるのかは。設定前と設定後のProcess中のファイルの差を見て確認しました。

image.png
プロセス名\.projectフォルダ配下のglobalVariables.jsonに格納されるんですね。

定義自体はこちらをご覧ください(見やすいように、適宜改行を入れています。直接編集しないでね)。
image.png

【追加の情報 2023/7/25】

どうやら、変数などの候補値には出てこないようです。

と書きましたが、“GlobalConstants” namespaceの手助けで、定数は参照できます!
image.png
※ただ、本来の使い方ではないので、あくまでも回避方法ってぇ事で...
※画面は編集パネル部データマネージャパネル部とを合成してあります。


おわりに

いかがでした?

今回も読んでいただきありがとうございました!
是非UiPathでのロボ開発の一助になればと思っています。

ありがとうございました!

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