皆もすなるQiitaといふものを、儂もしてみむとてするなり。
と言う訳で、こん**は!はなっち!です。
この記事はUiPathブログ発信チャレンジ2023サマーの25日目の記事です。
初めに
UiPath Friendsの重要イベントの一つに、毎月最終土曜日開催(たまにずれる)の 「もくもく会」 と言うのがあります。
このイベントは、とかく忙しい方でもこの時間枠に「参加
」し、「もくもく
」と「いろんな
」事をやってみましょうってコンセプトのものです。
先日のイベントで、「定数を定義したPROCESSを、後世への資産登録のために、PUBLISHではなくWindows標準のZIP圧縮で圧縮した。内容確認のために解凍した後のPROCESSから、定数の定義が消えてしまい、困っている」と言う方がいらっしゃいました。
かつて「スクリーンショットの画像が見られなくなった」事があった著者は、「Windowsの標準機能でzip化すると、ピリオドで始まるフォルダの2個目が消える」話をして、ご納得いただきました。
併せて、他の参加者からも以下のリンクを共有していただき、お困りの方は更に一歩前進したようです。
と、前振りがながくなってしまいましたが、浅学者である著者は、そのデータマネージャで定数を定義したことがなく
、ちょっとやってみようと思いました。
今回は、「データマネージャにある定数
」に関してまとめてみます。
1)「データマネージャ」って?
データマネージャは、UiPath Studioの2022.10.x辺りから実装された、PROCESS内部で使用している変数、引数などをひとまとめに管理できる機能です。
その状態で、一番右のタブリストにある「データ マネージャー」を開きます。
- どのような変数が、どのスコープで、どのデータ型で定義されているのか
- どのような引数が、どの方向で、どのデータ型で定義されているのか
が、わかりますね。
2)「データマネージャ」中の定数
って?
「データマネージャ」の画面上に定数の文字が見えます。この画面から定数が作れそうですね。
この画面の+新しい定数をクリックしてみましょう。このような画面が現れますので、 [定数に名前を付ける] に定数C
、 [規定値] に"CONSTANTX"
を設定して、[OK]をクリックします。
一番右のタブリストにある「データ マネージャー」をみると、なるほど先ほど定義した定数C
が現れています。
3)「データマネージャ」で定義した定数
ってどう使うの?
定義はしました。さて、どうやって使うのでしょう。
それは至って簡単。変数のように、普通に参照利用すればいいのです・
3)-1「メッセージボックス」アクティビティで参照
例えば、「メッセージボックス」アクティビティで参照してみましょう。
〔設定内容〕
〔実行結果〕
定数C
は、ちゃんと設定された値CONSTANTX
が表示されましたね。
3)-2「代入」アクティビティで参照
実際には、「代入」アクティビティを使って色々な変数に代入するとか、「条件分岐」アクティビティでの条件値として使う事が多いでしょう。
ここでは、「代入」アクティビティを使ってみましょう。
まとめ
-
定数
は、PROCESS全体で使用できる固定値
を定義するに向いています。 -
定数
は、ロジックの途中で変更する事はできません。ですので、恒久的な固定値を定義
するには向いています。
例えば、以下のような値でしょうか。- 円周率:3.14159265359
- 日曜日:0 ... 業務縛りで、必ず日曜日が
0
として扱えうようにする。 - その他 ...
-
定数
は、例えば半期に一回変わるような性質の値の定義には向いていません。定数
の値の変更は、UiPath Studioにて再定義
し、PUBLISHし、再配布する
必要があるからです。ですので、このような性質の値の定義には、CONFIG.xlsxで定義するか、OrchestratorのAssetで定義するなどの方法が最適ですね。
【追加の情報 2023/7/25】
おわりに
いかがでした?
今回も読んでいただきありがとうございました!
是非UiPathでのロボ開発の一助になればと思っています。
ありがとうございました!