AWS Kiroとは
Kiro は AWS が提供する Agentic IDE で、エージェントと対話しながら設計から実装、テスト、リファクタリングまでを支援してくれます。
WAITLISTに登録
まずは WAITLIST に登録します。以下のページからメールアドレスを入力するだけで完了します。https://kiro.dev/waitlist/

使えるようになると、登録したメールアドレス宛に案内が届きます。

私は利用可能になるまで1ヶ月かかりました。。
Kiroのセットアップ
Kiro は以下からダウンロードできます。https://kiro.dev/downloads/

私は Windows 版をダウンロードしました。ダウンロード後はセットアップウィザードに従って進めます。特に詰まるところはありませんでした。






初期セットアップが終わったら、アカウントの設定を行います。今回は GitHub で認証しました。


メールで届いたコードを入力し、IDE の設定をお好みで調整します。




初期設定が完了すると、プロジェクトの選択画面が表示されます。まずは表示言語を日本語に変更してみます。
Kiro を日本語化
VS Code と同じような操作感で、簡単に切り替えられました。
使用状況を確認
画面左下の User アイコンから、現在の使用状況を確認できます。

初回 14 日間は Vibe モードと Spec モードがそれぞれ 100 回使えるボーナスクレジットが付与されます。Free プランでは Vibe モードが月 50 回まで利用できるようです。
サンプルサイトを作ってみる
タイマーサイトの作成を試しました。適当なフォルダで kiro_test を作成し、そのフォルダを開きます。

Vibe と Spec のどちらのモードも選べます。
Vibe モードと Spec モード
- Vibe モード: ラフなプロトタイピングや探索に向き、プロンプトから UI スケッチやコードの骨格を素早く生成します。
- Spec モード: 仕様化とタスク分解を行い、テストを用意しながら着実に実装を進めます。
Specモードを使ってみました
しばらくすると要件ドキュメントを作成してくれました。内容に問題がなかったので move to design phase を押して設計に進んでもらいます。

設計ドキュメントも生成されたので、move to implementation plan を押して実装計画に進んでもらいます。

実装計画ドキュメントが完成したら、Finalize task list を押します。

タスクリストが用意されたら tasks.md の Start task をクリックしてタスクを開始します。

ときどき「画面を確認してください」といった依頼が来るので、問題がなければ run を押して進めてもらいます。

ユーザーの入力を求めるケースでは通知してくれるので助かります。

テストファイルを作成してくれるため、動作確認を細かく進めてくれます。

タスクをすべて進めると完成です。ボタンを押していくだけで進むのでとても楽でした。ただし、タスクによっては完了までに 10 分ほどかかるものもありました。

シンプルなタイマーサイトを作成し、以下のような使用率でした。

Agent Hooks について
エージェントフックは IDE で特定のイベントが発生した際に、あらかじめ定義したアクションを自動実行する仕組みです。手動で定型タスクを走らせなくても、以下のようなイベントに反応して処理をトリガーできます。
- ファイルの保存
- 新規ファイルの作成
- ファイルの削除
例えば「コードを保存したら仕様書を更新する」といった自動化ができそうで便利です。
Agent Steering について
Markdown のステアリングファイルを通じて、プロジェクトに関する永続的な知識を Kiro に提供できます。毎回ルールを説明する代わりに、確立したパターンやライブラリ、標準に一貫して従わせることができます。
https://kiro.dev/docs/steering/
Generate Steering Docs ボタンから自動生成も可能です。

使ってみた個人の感想
Spec モードは個人プロジェクトだと少しオーバースペックにも感じましたが、タスクリストに沿って進める体験はとても楽しく、仕上がる成果物の品質も高いと感じました。今後は Vibe モードも使い分けつつ、Agent Hooks も活用して自動化を進めていきたいです。
今回 Kiro に作ってもらったタイマーサイトは Vercel にデプロイしてあります。
https://timer-app-pi.vercel.app/






