投資でよく耳にする「投資信託」「ETF」「CFD」。
どれもS&P500などの指数に投資できますが、仕組みや特徴は大きく異なります。
この記事では、それぞれの違いを分かりやすく整理します。
1. 投資信託(Mutual Fund)
仕組み
- 投資家から集めた資金をまとめ、運用会社が株式・債券などに分散投資。
- S&P500連動型なら、米国の代表500銘柄に自動で分散投資できる。
- 価格は「基準価額」と呼ばれ、1日1回更新。
メリット
- 少額から可能:100円から積立できる証券会社も多い。
- 自動積立に最適:毎月一定額でドルコスト平均法が使える。
- NISA対応:長期資産形成に向く。
- 円建て商品が多い:為替の両替不要。
デメリット
- リアルタイム売買できない。
- 信託報酬がETFよりやや高め(例:eMAXIS Slim S&P500は年0.09%程度)。
- 解約から入金まで数日かかる。
👉 おすすめ対象:長期積立、初心者、NISA活用。
2. ETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)
仕組み
- 投資信託を「株式のように上場させたもの」。
- 株式市場でリアルタイム売買できる。
- S&P500に連動するETF(VOO・IVV・SPYなど)を買えば、米国株500銘柄にまとめて投資可能。
メリット
- 信託報酬が非常に安い(VOO・IVVは年0.03%程度)。
- リアルタイム売買可能:株と同じく指値・逆指値が使える。
- 分配金あり(米国ETFは年4回の配当)。
- 透明性が高い:価格が常に表示される。
デメリット
- 購入単位が高い:米国ETFは1株数万円必要。
- 為替リスク:米国ETFはドル建て。
- 少額積立には不向き。
👉 おすすめ対象:一括投資、手数料重視。
3. CFD(Contract for Difference:差金決済取引)
仕組み
- 「現物を持たず、価格の差額だけで損益を決済」する取引。
- 株・指数・商品(原油・金など)にレバレッジをかけて投資できる。
- 例:GMOクリック証券の「米国500」=S&P500指数CFD。
メリット
- レバレッジ可能:国内は最大5倍程度。
- 売り(ショート)も可能:下落時でも利益を狙える。
- 小額から可能。
- 24時間取引(業者による)。
デメリット
- 長期投資に不向き:スワップコストがかかる。
- リスク大:レバレッジで損失も拡大。
- 分配金はなく、配当調整金のみ。
👉 おすすめ対象:短期売買、トレード経験者。
まとめ比較表
項目 | 投資信託 | ETF | CFD |
---|---|---|---|
売買方法 | 1日1回(基準価額) | 市場でリアルタイム | 24時間取引 |
最低投資額 | 100円〜 | 数万円〜 | 数千円〜(証拠金) |
信託報酬 | やや高め(0.09%〜) | 非常に安い(0.03%〜) | 業者手数料+スワップ |
為替 | 円建て商品あり | 米国ETFはドル建て | 円建てCFDあり |
レバレッジ | なし | 基本なし(レバETFは例外) | 最大5倍程度 |
長期投資 | ◎ | ◎ | × |
短期トレード | △ | ○ | ◎ |
結論
- 長期・積立・NISA → 投資信託(eMAXIS Slim S&P500など)
- 一括投資・低コスト重視 → ETF(VOO・IVVなど)
- 損切り・レバレッジ → CFD
損切りを設定することで、ポジションサイズを最適化出来るため、CFDをおすすめします。詳しくは下記。