サーバー上でGitを使用して作業していると、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
error: The following untracked working tree files would be overwritten by merge:
jobs/code_project/config.xml
jobs/code_project_pipeline/config.xml
jobs/deploy_api/config.xml
Please move or remove them before you merge.
この記事では、このエラーの原因と対処方法について解説します。
💡 原因
このエラーは、マージしようとしているブランチに存在するファイルが、現在の作業ディレクトリにある「Git未管理のファイル」と衝突してしまう場合に発生します。
Gitは未管理(untracked)のファイルを勝手に上書きすることを避けるため、マージを拒否します。
✅ 解決方法
以下の手順で、安全にマージを完了させることができます。
1. 📁 対象ファイルを確認
まず、衝突しているファイルが本当に必要なものか確認します。
ls -l jobs/codebuild_other_project/config.xml
2. 🗂️ ファイルを一時退避(バックアップ)
対象ファイルを退避ディレクトリへ移動します。
mkdir -p ~/backup_config_files
mv jobs/code_project/config.xml ~/backup_config_files/
mv jobs/code_project_pipeline/config.xml ~/backup_config_files/
mv jobs/deploy_api/config.xml ~/backup_config_files/
3. 🔄 再度マージを実行
退避が完了したら、マージ操作を再実行します。
git merge <branch-name>
4. 🔍 マージ後のファイルと比較して差分確認
退避したファイルとマージ後のファイルを比較して、必要に応じて統合します。
diff ~/backup_config_files/config.xml jobs/code_project/config.xml
❌ ファイルが不要な場合
もし、対象ファイルが不要であれば削除して問題ありません。
rm jobs/code_project/config.xml
rm jobs/code_project_pipeline/config.xml
rm jobs/deploy_api/config.xml
その後、マージを実行してください。
📌 今後同じことを防ぐには?
頻繁に同じパターンのファイルが出現する場合、.gitignore
に対象パスを追加することで、Gitの管理対象外として扱うことができます。
jobs/*/config.xml
🔚 まとめ
手順 | 内容 |
---|---|
1. | エラーの対象ファイルを確認 |
2. | ファイルを退避または削除 |
3. | 再度マージを実行 |
4. | 差分を確認して必要ならマージ後に調整 |
5. |
.gitignore の検討も忘れずに |
Git操作では「untracked」ファイルが意外な落とし穴になることがあります。焦らずに、ファイルの重要性を確認してから、適切な対処をしましょう!