〜A社パブリッククラウド + B社コミュニティクラウド + C社パブリッククラウド = 私の寿命が縮む方程式〜
私は 1 つのクラウドを守っているわけじゃない。
3つです。
全部違う。全部クセ強い。
メンタルをそれぞれ別の方法で削ってきます。
我が社の構成はこんな感じ:
●サービスプロバイダ A:パブリッククラウド
●サービスプロバイダ B:コミュニティクラウド
●サービスプロバイダ C:別のパブリッククラウド
誰が考えたのか?
神?
狂気のアーキテクト?
テンション高めのインターン?
誰にも分かりません。
でも、これを守るのが私の仕事です。
いきましょう。
🌩️ 1. マルチクラウド構成:1つではつまらなかったらしい
普通の会社:
「AWS使ってるよ!」
うちの会社:
「A も B も C も使ってるよ!来年は D も検討したいね〜!」
何それ?
クラウド収集癖??
クラウドごとに違うんですよ:
●ポータル
●コンソール
●IAM
●ファイアウォール
●ログ形式
●エラーメッセージ
●UIのクセ
●料金体系(見ただけで高くなる)
結論:
3人同時に付き合ってるようなもの。
全員の性格が違って、全員が深夜3時に通知を送ってくる。
🌀 2. Aクラウド:自信満々くん
Aクラウドは常にこう言います:
「セキュリティは共有責任です」
翻訳:
「何か起きたら君のせいね😊」
サービスは900個。
IAMポリシーはギガ単位。
設定の選択肢はエベレスト。
1つ設定変えただけで:
●課金上がる
●ログ消える
●サーバー再起動
●証明書失効
●AIアシスタント「再起動しました?」
うん、知ってるよ…。
🏢 3. Bクラウド:コミュニティ(問題共有)クラウド
コミュニティクラウドとは……
「共有インフラ」である。
つまり:
●問題も共有
●遅延も共有
●言い訳も共有
メンテナンスが大好き。
24時間いつでもメンテしてる。
UIは2011年製。
しかも「戻るボタン」がない。
アラート内容:
「クラスタに高リスク。多分問題ないです。」
いや
多分って何??
サイバーセキュリティで「多分」は禁句です。
⚡ 4. Cクラウド:キラキラしたリッチクラウドお嬢様
UIが綺麗、マニュアルも綺麗。
エラーメッセージだけ超冷たい。
Cクラウド:
「ワークロードが安全かどうか不明です。
詳細は47ページのドキュメントをご覧ください。」
いや だからどっちなんだよ。
🧭 5. IAM:Identity and Access Misery(悲劇)
各クラウドが別の宗教。
ほんと宗教。
Aクラウド IAM
「ドキュメント 200ページあるから読んでね」
Bクラウド IAM
「その権限?変更不可です。(理由は聞かないで)」
Cクラウド IAM
「今朝また新しいIAMモデル追加しました!」
私の状態:
●55個のIAMロール
●200個のポリシー
●MFA 3種類
●緊急パスワード数個
●残りのHP:4
🔥 6. ファイアウォール:クラウドごとに地獄が違う
A:
「セキュリティグループどうぞ!」
B:
「ACL と FW とセグメント全部別物だよ!頑張って!」
C:
「トラフィック?気分でブロックしたよ。」
📜 7. ログ:この仕事のホラー映画
A → 量やばい、読めない
B → たまに来ない
C → キレイ、だけど浅い
最終的に SIEM が言う:
「このフォーマットは理解できません。」
いや私もできないよ。
🚑 8. インシデント対応:マルチクラウド版モンスター討伐
どれで問題が起きたのか
A?B?C?
それとも全部?
それとも連鎖事故?
5時間追っかけて、原因が:
A の API
↓
B の VM を呼ぶ
↓
C のスクリプトが起動
↓
謎の挙動発生
マルチクラウド = マルチ地獄
🧑💻💔 9. 開発者とのリアルなやり取り
Dev:
「なんか遅いんだけど?」
私:
「A → B → C → A → B みたいな経路で動いてるからです。」
Dev:
「なるほど。で、今日リリースできます?」
いや今それ言う??
🌈 10. イメージしやすくするために:クラウドが人だったら
クラウドA → 知識多いけど説明しない兄貴
クラウドB → ちょっと問題あるけど優しいいとこ
クラウドC → 美人で金持ちで気まぐれなおばさん
私 → 全員の面倒を見る疲れたベビーシッター
📚 11. 真面目なところ(やさしく説明)
-
IAMが全員違う
→ 権限管理が地獄
→ ミスりやすい -
ネットワークモデルが違う
→ A→B→C の通信が複雑
→ 小さな設定ミスで大事故 -
ログが全員違う
→ 相関分析が地獄
→ 調査時間が倍以上 -
セキュリティサービスが違う
→ XDR、SIEM、Firewall仕様全部違う
→ 学習コスト高い -
リスクモデルが違う
→ 管理範囲が増える
→ 責任が増える
🎉 12. 結論:生きてる? まあ、日による
マルチクラウドは:
●柔軟
●高可用
●モダン
●高コスト(時々)
●そしてカオスそのもの
クラウドセキュリティエンジニアの人生とは:
●ダッシュボード地獄
●アラート地獄
●IAM地獄
●請求書の恐怖
●脳のリソース限界
でも、最後にはこう思います:
文句言いながらも、このカオスがちょっと好きなんです。
好きじゃなきゃ、とっくに辞めてます。