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Vitis/VivadoをWSL2にインストールする

Last updated at Posted at 2025-01-05

はじめに

Vitis/VivadoのWindows版を使用していたのですが、Linuxの環境で統一したくなったので、WSL2に入れ直しました。

公式にはサポートされてませんが、インストールしている方はいらっしゃるようなので、簡単にできるのではと思ったんですが、私の試したーバージョンでは、Vitisが表示されないという事情もあったので、記事にしておきます。

バージョン

Windows 11 23H2
Vitis/Vivado 2024.2
WSLのOS Ubuntu 24.04

手順

Linux版のインストール方法に従ってインストールします。

ドキュメントに従って必要なパッケージのインストールをする

sudo add-apt-repository ppa:xorg-edgers/ppa 
sudo apt-get update
sudo apt-get install libgl1-mesa-glx
sudo apt-get install libgl1-mesa-dri
sudo apt-get install libgl1-mesa-dev
sudo add-apt-repository --remove ppa:xorg-edgers/ppa
sudo apt install net-tools
sudo apt-get install -y unzip
sudo apt install gcc
sudo apt install g++

Downloadサイトから、 AMD 統合インストーラー (FPGA およびアダプティブ SoC 用) 2024.2: Linux Self Extracting Web Installerをダウンロードして、WSL2のシェルから実行する

ダウンロードしたインストーラをsudoをつけて実行。
デフォルトのインストールディレクトリが/toolsだったので、sudoつけました。
ユーザで書き込めるディレクトリにインストーするのだったら、sudoは不要かもしれません。

INFO Could not detect the display scale (hDPI).
       If you are using a high resolution monitor, you can set the installer scale factor like this:
       export XINSTALLER_SCALE=2
       setenv XINSTALLER_SCALE 2

SCALEを設定すると大きい文字にできるようです。私の環境では、きにならなかったので、このまま進めました。

WSLgが有効になっているのでXサーバ等の考慮は不要で、GUIで表示されるインストール画面が表示されました。
画面の表示に従って、操作します。

インストールが開始されます。

image.png

インストール完了

image.png

指示されたスクリプトを実行

$ cd /tools/Xilinx/Vitis/2024.2/scripts/
$ sudo ./installLibs.sh

インストール完了しました。

.bashrcに次の記述を追加します。

source /tools/Xilinx/Vitis/2024.2/settings64.sh

一度WSLを開きなおして、.bashrcを読み込みます。

vitisを起動してみます。

vitis

しばらく待ってもGuiが何も表示されません。

image.png

プロセスは起動してるのに。

vivadoは、起動しました。

image.png

vitisが起動できない原因判明

vitisは組み込みのブラウザーを使うようです。これに関するlibwebkit2gtk-4.0-37をインストールしたら、動作しました。
多分、VSCodeベースになったので、ブラウザーベースになって、libwebkit2gtkが必要になってるんですね。

sudo apt install -y gnome-icon-theme libswt-gtk-4-jni
sudo apt install -y libwebkit2gtk-4.0-37

最初、gnome-icon-theme libswt-gtk-4-jniこれをインストールすればよい的な情報があったので試してみましたが、たぶん、libwebkit2gtkだけでよいと思います。もしうまく行かなかったら、この2つも入れてみてください。

vitis起動できました。

image.png

今後の予定

USBのJTAGを使えるようにする必要がありますが、Windows側にhw_serverを起動することで、WSLのvivadoから使えるようにできます。

記事にしました

補足

上に書いた手順は、順調にいった時の手順です。
Vitisのインストールで、次の画面で進捗が止まって進まなくなる事態が起きました。

image.png

この画面から進まないので、Cancelを押したら、インストールしたものが全部削除されました。

  • ダウンロードだけするというオプションがあったのでダウンロードだけして、インストールするした
  • インストールするデバイスを、Zinqだけにしてみた(いまのところこれ以外使わないので)

という対応をしたら、うまく行きました。原因は不明です。
同様の現象が発生した場合は参考にしてみてください。

参考

https://qiita.com/basaro_k/items/04eea702c83a927f920c
https://qiita.com/GeekMasahiro/items/314e38927d69370ab70d

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