はじめに
Orchestratorの機能、およびそれらを設定する項目は多岐にわたります。
本記事では、見落とされがちだけどおすすめな機能、「これ使っている?」機能を2つを紹介します。
レコーディング機能
機能概要
ジョブ実行の最後の3分間を動画記録する機能です。
エラーハンドリング例として「エラースクリーンショットを撮影する」ことはあると思いますが、エラースクリーンショットがエラー発生瞬間を通り過ぎてしまったケース、ありませんか?
終了3分前からの動画であれば、エラー発生経緯をより詳細に解析可能です。
使用方法
プロセスの設定画面の「ジョブの記録」からビデオ記録をOnにするだけ!
記録先はAutomation Cloudであり、自端末の保存容量をひっ迫するなどの問題もないため、私はとりあえず全てOnにしています(過度の保存がAutomation Cloudを重くする可能性は0ではありませんが、今のところその経験はないです)
動画はログとともに表示され、ログをクリックすると該当時間に移動することも可能です!
※リアルタイムでUR端末の画面表示&制御をする「ライブストリーミング機能」も便利そうなのですが(分かりやすいhidechaさんの記事)、企業のプロキシ設定がある場合は使用できないケースがあるため、私はレコーディング機能の使用に留まっています。
クライアントバイナリの自動更新ポリシー
機能概要
OrchestratorでStudio/Assistantのバージョンを設定(更新含む)する機能です。
設定したVerより低いStudio/Assistantをインストールしている端末については、インストーラー不要でVerUpが実施されます(グレードダウンはできません、再インストールが必要)。
設定したVerに準拠しているかどうか、Orchestrator側から確認する画面と合わせ、組織のStudio/AssistantのVerを統制することができますね!
下記画面ではVer準拠しているもの、Ver準拠していないもの、ポリシーが設定できていないものが確認できます。
Automaticon Cloudでは直近3verのStudio/Assistantとしておくことが推奨されており、定期的なVerUpが必要になります。そのVerUp負荷を下げてくれることもあり、設定しておきたい機能です。
使用方法
グループ、もしくは個人ユーザーのアクセス権管理画面で「クライアントバイナリ」から設定可能です。
Unattendedの場合はマシンテンプレート設定画面から。
※更新スケジュールを設定することも可能
VerUpについてはプロンプトが表示され、「今すぐ更新」か「後で」を選択することができます。
「後で」を選択しても、一定時間後には自動更新されます(公式ドキュメント)