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iPhoneの電話録音機能とNotebookLMを使ったらカスタマーサポートとのやりとりがめちゃ便利だった件

Last updated at Posted at 2025-03-28

iPhoneの電話録音機能とNotebookLMを使ったらカスタマーサポートとのやりとりがめちゃ便利だった件

はじめに

皆さんは、カスタマーサポートに電話をした後、「あれ?担当者の名前なんだっけ?」「いつまでに何をすればいいだっけ?」と思うことはありませんか?特に長い通話や、複雑な問題解決の場合は、重要な情報を忘れてしまうことがよくあります。

今回は、iPhoneの電話録音機能と、GoogleのAIツール「NotebookLM」を組み合わせて使うことで、カスタマーサポートとのやりとりを効率的に記録・分析する方法をご紹介します。実際のAppleサポートへの問い合わせを例に、その便利さをお伝えします。

背景:Mac Studioの注文トラブル

先日、オンラインのApple StoreでMac Studio(164万3800円)を注文しました。支払い方法として、アカウント残高とクレジットカードの併用を選択したのですが、注文後「ご注文は保留になっています」という状態になり、支払い方法を更新するために電話するよう指示がありました。

このような状況で、Appleサポートに電話することになりました。

使用したツール

  1. iPhoneの通話録音機能
    iOS 17.4から利用可能になった通話録音機能を使用しました。

image.png

  1. Google NotebookLM
    Googleが提供する、音声や文書を分析できるAIツール。

手順

1. iPhoneで通話を録音する

iPhoneの通話録音機能は非常に簡単に使えます:

  1. 通話中に画面上部の「・・・」をタップ
  2. 「録音」を選択
  3. 録音開始の通知が相手にも流れます(日本の法律に準拠)
  4. 通話終了後、録音ファイルが自動的に保存されます

image.png

2. 録音ファイルをNotebookLMにアップロード

  1. NotebookLMにアクセス
  2. 新しいノートブックを作成
  3. 「ソースを追加」から録音ファイルをアップロード
  4. アップロード後、NotebookLMが自動的に音声を文字起こしして分析

image.png

3. NotebookLMでの分析

NotebookLMでは、以下のような質問をして分析結果を得ることができます:

  • 「この会話の要点をまとめて」
  • 「登場人物は誰?」
  • 「解決された問題は何?」
  • 「次にやるべきことは?」

実際の分析結果

NotebookLMが自動的に分析してくれた結果は以下の通りです:

会話の概要

  • NotebookLM で整理させた内容
タイムライン
不明 (通話開始前): 近藤義がオンラインのApple StoreでMac Studio (164万3800円) を注文。支払方法はアカウント残高とクレジットカードの併用を選択。注文後、「ご注文は保留なっています」という状況になり、支払い方法を更新するために電話をするよう指示があった。

通話開始: 近藤義がAppleのサポートに電話をかける。自動音声応答システムを経て、担当の本田につながる。

通話中:近藤義がMac Studioのオンライン注文が保留になっていること、支払い方法更新の指示があったことを説明。

本田が近藤の注文状況を確認するため、Wから始まる注文番号 と氏名を確認。
本人確認のため、登録のメールアドレス を確認。

本田がApple IDの確認画面がデバイスに表示されているかを確認。近藤が確認した旨を伝える。

本田が注文内容を確認。2024年3月12日に164万3800円のMac Studioが注文され、アカウント残高とクレジットカードの併用で支払いが滞っていることを確認。アカウント残高での支払い予定額2万3000円に対し、5180円の不足が生じていることが判明。

近藤が不足の理由を尋ねる。本田は他の注文やサブスクリプションの影響の可能性を示唆。不足額の支払い方法について、本田が登録のクレジットカードへの追加請求を提案。近藤がそれを希望する。

本田が追加請求の手続きに入る。

近藤がクレジットカードへの請求通知を受け取ったことを伝える。

本田も追加請求の完了を確認。

支払いの問題が解決したことが確認される。

本田が今後、出荷準備に入ることを説明。伝票と共に通知がある旨を伝える。

近藤が商品の到着予定日 (3月27日から30日) の幅がある理由を質問。

本田が商品が海外 (香港など) から直接出荷されるため、配送に時間がかかる可能性を説明。

通話終了: 近藤が謝意を述べ、通話終了。

登場人物

近藤 (こんどう):オンラインのApple StoreでMac Studioを注文した顧客。注文が保留状態になり、サポートに電話をかけた。
本田 (ほんだ):Apple Storeの担当者。電話で近藤の問い合わせに対応した。丁寧な言葉遣いで、注文状況の確認、本人確認、支払いに関する手続きを行った。

この通話録音からは、上記2名のみが明確な登場人物として特定できます。自動音声応答システムの存在は示唆されていますが、具体的な人物像は不明です。

NotebookLM は不正確な場合があります。回答は再確認してください。

メリット

  1. 情報の正確な記録
    担当者の名前、注文番号、日付などの重要情報が正確に記録されます。

  2. 会話の要点抽出
    長い通話でも、AIが重要なポイントだけを抽出してくれます。

  3. 次のアクションの明確化
    「次に何をすべきか」が明確になります。

  4. トラブル解決の証拠として
    「〜と言われた」というトラブルの際に、証拠として使える可能性があります。

NotebookLM 新機能 マインドマップも出せます

image.png

注意点

  1. 通話録音の法的制約
    日本では通話録音は相手に通知する必要があります(iPhoneの機能では自動通知されます)。

  2. プライバシーへの配慮
    個人情報を含む録音データの取り扱いには十分注意しましょう。

まとめ

iPhoneの通話録音機能とNotebookLMの組み合わせは、特にカスタマーサポートとの重要な会話を記録・分析する上で非常に便利です。私のケースでは、Mac Studioの注文に関する問題がスムーズに解決しただけでなく、その詳細な記録を簡単に保存・分析することができました。

ビジネスシーンや、重要な契約・問い合わせの際に、この方法を活用が良さそうです。


おまけ:NotebookLMの他の活用法

  1. 会議の議事録作成
    オンライン会議の録画から自動的に議事録を作成できます。

  2. インタビュー分析
    インタビュー音声から重要なインサイトを抽出できます。

  3. 講義・セミナーのノート作成
    長い講義やセミナーから要点だけを抽出できます。

今は、顧客側としてNotebookLMを活用しましたが、逆にカスタマーサポート側にとっても福音になるかもしれませんね。

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