無料ユーザーも使えます!GitLab 19.1 で AI コードレビューが設定ゼロで始まる
対象バージョン:GitLab 19.1(2026年6月18日リリース)
対象プラン:GitLab.com(Free プランユーザーも GitLab Duo Agent Platform を購入すれば利用可能)
GitLab 19.1 で、新規 GitLab Duo トライアルユーザー向けに AI コードレビューがデフォルトでオンになりました。これまで手動で設定が必要だった機能が、何もしなくても最初から使える状態になっています。
「Automatic code review for new GitLab customers」とは
これまでの課題
Code Review Flow(GitLab Duo による AI コードレビュー)は GitLab 18.8 から利用できましたが、使い始めるにはプロジェクトまたはグループの設定から手動でオンにする必要があり、即日価値を得られる状態ではありませんでした。
19.1 で何が変わったか
GitLab.com で GitLab Duo のトライアルを新たに開始すると、グループ単位で自動レビューが最初からオンの状態になっています。マージリクエストを作成した瞬間から、追加の設定なしに GitLab Duo が自動的にレビューを開始し、コードを分析してコメントを投稿してくれます。
また、新しいフラット料金モデルの導入により、初日からより手軽に AI コードレビューの価値を体感できるようになっています。
AI が実際にやってくれること
Code Review Flow は 2 段階で動作します。
最初の「事前スキャン」フェーズでは、マージリクエストの差分を分析し、関連するファイル(テストコードや依存関係など)を自動的に収集します。次の「レビュー」フェーズでは、以下の情報をすべて考慮した上でレビューコメントを生成します。
- マージリクエストのタイトルと説明
- 差分と変更前ファイルの内容
- ファイル名
- 事前スキャンで収集した関連ファイル
- プロジェクトに設定したカスタムレビュー指示
ファイル間の依存関係を踏まえた横断的な分析ができるのが、単純な差分チェックツールとの大きな違いです。
自動レビューが動かないケース
以下の場合は自動レビューの対象になりません。
- ドラフト状態のマージリクエスト(ドラフトを解除したタイミングで開始されます)
- 変更がないマージリクエスト
レビュー後にも対話できる
レビューを受け取った後、以下の方法で @GitLabDuo に追加質問できます。
- レビューコメントに返信する
- マージリクエスト内の任意のディスカッションスレッドで
@GitLabDuoをメンションする
「別のアプローチを提案してほしい」「この指摘の意図を教えて」といった形でその場で深掘りができます。
なお、この対話は Agentic Chat リクエストとしてカウントされ、GitLab Credits を消費します。また、GitLab Duo に提供したフィードバックは他のマージリクエストの将来のレビューには影響しません(AI のチューニングには使われません)。
気になる課金について
GitLab Duo トライアル期間中は GitLab Credits を消費して利用できます。クレジット消費の帰属の詳細は公式ドキュメントを参照してください。
使いたくない場合はオプトアウトできる
自動レビューが不要なプロジェクトやグループがある場合は、グループ設定からオプトアウトできます。強制ではないので、チームの方針に合わせて柔軟に調整してください。
どこで設定を確認・変更するか
グループ単位の設定は以下の場所にあります。
- 対象グループを開く
- 左サイドバーから「Settings」>「General」を選択
- 「Merge requests」セクションを展開
- 「GitLab Duo Code Review」セクションで「Enable automatic reviews by GitLab Duo」を確認
プロジェクト単位では「Settings」>「Merge requests」>「GitLab Duo Code Review」セクションから設定できます。プロジェクト設定はグループ設定より優先されるため、グループでオンにしていても特定プロジェクトだけオフにすることが可能です。
まとめ
GitLab 19.1 の自動コードレビューは、「試したいけど設定が面倒」というハードルをなくした機能です。GitLab.com で GitLab Duo トライアルを開始すれば、初めてのマージリクエストから AI のフィードバックを受け取れます。
AI レビューはチームの人間レビューを置き換えるものではなく、レビュー前の品質底上げや、見落としがちな依存関係の問題を早期に気づくためのサポートとして機能します。まだ試していない方は、このタイミングでぜひ GitLab をもっと使い倒してみてください。
参考