GitLab 18.10で無料ユーザーもAI機能が使えるように!GitLab Creditsの購入が可能になりました
はじめに
GitLab 18.10(2026年3月19日リリース)で、フリーティアのユーザーにとって大きな変更がありました。これまでPremiumやUltimateプランのユーザーしか利用できなかったGitLab Duo Agent Platformの機能が、フリーティアでもGitLab Creditsを購入することで利用可能になったのです。
この記事では、フリーティアユーザー向けに、GitLab Creditsの仕組みと購入方法をわかりやすく解説します。GitLabをもっと使いこなしたい方、AI支援機能を試してみたい方は、ぜひ最後までお読みください。
GitLab Creditsとは
GitLab Creditsは、使用量ベースの課金で利用される標準的な消費通貨です。主にGitLab Duo Agent Platformの機能を利用する際に消費されます。
GitLab Duo Agent Platformには、AIチャット機能やコード補完、自動化フローなど、開発を効率化するさまざまな機能が含まれています。これらの機能を使うたびに、設定された量のCreditsが消費される仕組みです。
フリーティアでの購入オプション(GitLab 18.10の新機能)
GitLab 18.10から、GitLab.comのフリーティアユーザーがGitLab Creditsを購入できるようになりました。
購入の特徴
- 月額コミットメント制: 毎月一定量のCreditsを購入し、年間契約を結びます
- 自動更新: Creditsは毎月自動的に補充されます
- アップグレード時の引き継ぎ: 後からPremiumやUltimateにアップグレードする場合、Creditsのコミットメントは引き継がれます
- 使用量の追跡: GitLab Credits ダッシュボードで消費状況を確認できます
オンデマンド使用の上限
フリーティアでは、オンデマンド使用(月額コミットメントを超えた使用)に上限が設けられています。
- 月額上限: 25,000ドル
- 上限に達すると、自動的にオンデマンド使用が停止され、翌月初めにリセットされます
この上限により、予期しない高額請求を防ぐことができます。
Creditsの消費量
GitLab Creditsは、使用する機能やモデルによって消費量が異なります。
主な機能の消費量
| 機能 | 1 Creditで利用できる回数 |
|---|---|
| GitLab Duo Code Suggestions(コード補完) | 50回 |
| Code Review Flow(コードレビュー) | 4回 |
| SAST False Positive Detection Flow | 1回 |
| SAST Vulnerability Resolution Flow | 0.25回 |
選べるAIモデル
GitLab Duo Agent Platformでは、複数のプロバイダーから多様なAIモデルを選択できます。モデルは複数のプラットフォーム(Anthropic直接、Bedrock、Vertex AI)で提供されており、用途や予算に応じて最適なものを選べます。
コスト効率重視モデル(1 Creditで6.7〜8回の呼び出し)
Claude Haiku 4.5シリーズ - 高速で経済的
- Anthropic Claude Haiku 4.5
- Bedrock Claude Haiku 4.5
- Vertex Claude Haiku 4.5
高速で経済的な応答が必要な場面に最適です。日常的なコーディング支援やシンプルな質問に向いています。
OpenAI GPT-5シリーズの軽量版
- GPT-5-Mini:大量のコーディングや定型作業に
- GPT-5.4-Mini:高頻度の使用に最適化
- GPT-5.4-Nano:最も軽量で高頻度の使用向け
その他の基本モデル
- Codestral-2501:コーディング特化
- Gemini 2.5 Flash:Googleの高速モデル
バランス型モデル(1 Creditで2〜3.3回の呼び出し)
Claude Sonnetシリーズ - Anthropicの主力モデル
- Claude Sonnet 4.0(Anthropic、Bedrock、Vertex):以前の世代のコーディング・推論モデル
- Claude Sonnet 4.5(Anthropic、Bedrock、Vertex):実世界のコーディング、推論、エージェント型ワークフローに最適
- Claude Sonnet 4.6(Anthropic、Bedrock、Vertex、デフォルト):最新の主力モデル
Sonnetシリーズは、コード生成、リファクタリング、複雑な推論タスクなど、実践的な開発作業に最適です。
OpenAI GPT-5シリーズの標準版
- GPT-5.1:コーディング、推論、文章作成、エージェント型タスクの主力モデル
- GPT-5:汎用タスクに適した主力モデル
- GPT-5.2:GPT-5ファミリーの最高の汎用モデル
- GPT-5-Codex:エージェント型コーディング、リファクタリング、コードレビューに最適化
- GPT-5.2-Codex、GPT-5.3-Codex:コーディングタスク用の進化版
最高性能モデル(1 Creditで1.1〜1.2回の呼び出し)
Claude Opusシリーズ - 最高の知能を持つモデル
- Claude Opus 4.5(Anthropic、Vertex)
- Claude Opus 4.6(Anthropic、Bedrock、Vertex)
- Claude Opus 4.7(Anthropic、Bedrock、Vertex)
最大限の能力と実用的なパフォーマンスを兼ね備えた、Claudeで最も知的なモデルです。複雑なアーキテクチャ設計、高度な問題解決、大規模なリファクタリングなど、最も難易度の高いタスクに適しています。
OpenAI GPT-5の最高性能版
- GPT-5.4:複雑な専門業務向けの最高峰モデル
- GPT-5.5:階層化されたコンテキスト長価格設定を持つ最新の最高峰モデル
モデル選択のヒント
初めての方へ
まずはClaude Sonnet 4.6(デフォルト)から始めるのがおすすめです。バランスの取れた性能とコストで、ほとんどの開発タスクに対応できます。
コストを抑えたい場合
Claude Haiku 4.5やGPT-5-Miniを選ぶと、1 Creditでより多くの呼び出しができます。日常的なコーディング支援には十分な性能です。
複雑なタスクの場合
アーキテクチャ設計や難解なバグの解決など、高度な推論が必要な場合は、Claude Opus 4.7やGPT-5.5を選択すると、より質の高い回答が得られます。
コーディング特化タスク
コードレビューやリファクタリングには、GPT-5-CodexシリーズやCodestral-2501など、コーディングに特化したモデルが効果的です。
GitLab Creditsの購入方法
フリーティアでGitLab Creditsを購入する手順は以下の通りです。
前提条件
- GitLab.comのトップレベルグループのOwner権限が必要です
購入手順
- GitLabの上部バーから「Search or go to」を選択し、自分のトップレベルグループを検索します
- Settings > Billingを選択します
- GitLab Creditsカードで以下のいずれかを選択します:
- トライアル中でない場合: Purchase creditsまたはIncrease credits
- アクティブなトライアル中の場合: Purchase monthly commitmentまたはIncrease credits
- Customers Portalのフォームで、購入したいCredits数を入力します
- Review orderを選択し、Credits数、顧客情報、支払い方法が正しいことを確認します
- Confirm purchaseを選択して購入を完了します
購入したCreditsは、Customers PortalのサブスクリプションカードとGitLab Credits ダッシュボードに表示されます。
GitLab Credits ダッシュボードで使用状況を確認
購入後は、GitLab Credits ダッシュボードで使用状況を追跡できます。
ダッシュボードの確認方法
- GitLabの上部バーから「Search or go to」を選択し、トップレベルグループを検索します
- Settings > GitLab Creditsを選択します
確認できる情報
- 組織全体の使用量
- 使用トレンド(現在の請求期間における累積消費量)
- 日別の使用量の内訳
- ユーザーごとの使用量
使用状況データはリアルタイムではなく、数時間以内に同期されます。そのため、ダッシュボードには最近の使用状況が表示されますが、直近数時間の操作は反映されていない場合があります。
GitLab Duo Agent Platformで何ができるか
GitLab Creditsを購入することで、以下のような機能が利用できるようになります。
Agentic Chat(AIチャット)
コード、プロジェクト、GitLab全体に関する質問に答えてくれるAIアシスタントです。コードの説明、バグの調査、ベストプラクティスの提案などを行います。選択したモデルに応じて、より高度な推論や詳細な分析が可能です。
Code Suggestions(コード補完)
コードを書いている最中に、AIが次に書くべきコードを提案してくれます。関数全体や複数行のコードブロックを自動生成することもできます。
カスタムエージェントとフロー
AI Catalogから、さまざまな自動化フローやカスタムエージェントを有効化できます。例えば、コードレビューの自動化や、セキュリティスキャンの誤検知判定などが可能です。
注意点とベストプラクティス
Creditsの有効期限
月額コミットメントで購入したCreditsは、毎月リセットされます。未使用のCreditsは翌月に繰り越されないため、計画的に使用しましょう。
使用量の監視
GitLabは、Credits使用量が以下のしきい値に達したときに、管理者とサブスクリプションオーナーにメール通知を送信します:
- 50%使用時
- 80%使用時
- 100%使用時
これらの通知を活用して、使いすぎを防ぎましょう。
適切な購入量の見積もり
初めて購入する場合は、少なめの量から始めて、実際の使用パターンを把握してから増やすことをおすすめします。ダッシュボードで使用状況を確認しながら、最適な月額コミットメント量を見つけましょう。
まずはバランスの取れたClaude Sonnet 4.6から始めて、必要に応じてコスト効率の高いHaikuや、より高性能なOpusに切り替えるのが賢い使い方です。
まとめ
GitLab 18.10のリリースにより、フリーティアユーザーでもGitLab Creditsを購入することで、強力なAI機能を利用できるようになりました。月額25,000ドルの上限により、予期しない高額請求の心配もありません。
AnthropicのClaudeシリーズからOpenAIのGPT-5シリーズまで、多様なAIモデルから選択できるため、用途や予算に応じて最適な組み合わせを見つけられます。GitLab Duo Agent Platformの機能を活用すれば、コーディング効率が大幅に向上し、セキュリティスキャンの精度も改善できます。
まずは少量のCreditsから試してみて、自分の開発スタイルに合った使い方を見つけてください。GitLabをもっと使いこなして、より生産的な開発体験を手に入れましょう。