こんにちは!GIFTechエンジニアの佐藤です。
今月から開始した、日本の伝統工芸の世界進出を Tech でブーストする - 伝統工芸士 × AIエージェント「GIFTech2025秋」プロジェクトの開発の裏側と、そこで実践しているエンジニアリングの取り組みについてご紹介します。
この記事では以下の内容を記載しています。
- 職人さんの悩みをヒアリングすることから始まったゼロイチ開発の現場
- 専門性の高い領域でAIを活用するためのプロダクトの方向性
- バラバラな環境での開発チームメンバーとの共創・AI駆動開発への挑戦!
伝統工芸×AI?!
「日本の伝統工芸」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
熟練の職人技、歴史、そして――技術継承の課題。
私たちが取り組むプロジェクト 「GIFTech2025秋」 は、この伝統工芸の課題に最先端のAI技術で挑む挑戦です。
テクノロジー・ブランディング・マーケティングの掛け算で職人さんと共に、AIを活用したプロダクトデザイン・創作支援ツールを開発しています。
プロジェクト概要
私たちのプロジェクトは、伝統工芸品を創作する熟練の職人さんと一緒に、テクノロジー・AIを使って新しいプロダクトデザインを生み出すツールを作ること。
核は、職人の経験とAIの提案力を融合させることだと考えています。
全体スケジュール
- 6月
開発チームメンバーを公募し、選定。たくさんのゼロイチ開発や事業目線をもった開発をしたいというエンジニアが集いました。そして、今回のユーザーとなる職人さんや伝統工芸の種類も確定。 - 7月
第1週目:エンジニア3名とデザイナー1名、GIFTechからデータサイエンティストも参画した開発チームが編成。そしてユーザーヒアリングを行い、本格的にアイデア練りがスタートしました。
第2~4週目:プロダクトオーナーと共に開発チームでプロダクトの方向性を構想。デザイナーがアイデアをビジュアル化したことにより議論が活発に。プロトタイプを開発し、先日、職人さんの手元で実際に体験をしてもらうヒアリングを実施しました。 - 8月
開発(精度上げ) - 9月
開発(最終仕上げ)・運用・テスト - 10月
伝統工芸品の販売に向けたマーケティング施策展開
爆速プロトタイプ開発
開発しているのは、AIが多様なデザイン案を提示し、職人がそこからヒントを得て新たな創作につなげるためのツール。私たちはプロセスを「Suggestion」「ReCreate」「Value」の3つのフェーズに分けています。
-
Suggestion
AIが膨大なデータ(データの質や選定が重要)から複数の商品案を生成・提示。職人の発想を広げる。「今までにない」「ニーズに応えたい」というヒアリングでの要望を再現する必要があります。 -
ReCreate
提示された案をベースに、職人が自分好みに調整し、具体的な製品へと仕上げていく。
ReCreateの中にもBasicな改善やDesignの改善などフェーズ分け。 -
Value
実際に購入する顧客のインサイトを可視化してこの伝統工芸品が本当に需要があるのかを技術ベースで整備する。
お気づきでしょうか。
今回はかなり「データ」が重要となっています。市場調査・伝統工芸品の特徴や技術・顧客インサイトなどを収集し、RAGを用いた開発等へと繋げます。
今月はそのデータのクオリティチェックまでには時間を要するため、先行して、ReCreateの体験をプロトタイプとして作成し、UI/UXヒアリングを行いました。
来月、データを繋ぎ込んだプロトタイプを作成しヒアリングする予定です。
データ駆動型アプローチと今後の展望
私たちの挑戦は、AIエージェントの開発だけではありません。
-
データ収集
GoogleトレンドやSNSでの海外需要調査、街頭アンケートなど、多角的なデータ収集で「売れるプロダクト」の方向性を探っています。 -
職人との協働
ITリテラシーが高くない職人さんへ実際にプロトタイプを触ってもらい、具体的なフィードバックをもらうことで、開発サイクルを高速化しています。 -
AI駆動開発
3ヶ月という開発期間と、稼働時間が限られた開発メンバーとの分業で、いかにプロダクトの質を下げることなく開発コストをかけずにスピード感を持った開発ができるかをAI駆動を用いて開発していきます。
実際にプロトタイプ実装では実働は2日ほどになっていたのかなと思います。
現状Claude Code Maxでの開発環境をエンジニア全員へ提供し、私はCursorも使用するなど並列作業も行っています。
またアイデアの言語化やビジュアル化などもAIを用いで生成してメンバーで相談するなど直向きに活用しています。
何かオススメのAI駆動開発法や、取り入れてみてほしいことなどアドバイス等あればぜひコメント頂けますと嬉しいです!
本質を理解し、最高のプロダクト開発体験を
このプロジェクトを通じて、私はユーザーの課題解決に対する本質を再認識しました。また、チームメンバーとの認識合わせや全員が気持ちよく、楽しく開発ができることを心掛け、すぐ行動に移して挑戦しています。
特に共有や相談を気軽に行わせてくれるメンバーには大変感謝しています。本当に素敵なメンバーです!
伝統と最新技術の融合という難題に立ち向かい、私たちは今も開発を続けています。
今後も、私たちの開発の進捗や、技術的な詳細について定期的に発信していきますので、ぜひご期待ください!
