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デザインの「沼」を抜けるための視点リセット術🧠⚡

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数時間かけて1pxの移動を繰り返しているとき、脳は画面と癒着して、客観的な判断力を失っています。
そうなれば、もう「頑張る」のは逆効果。
麻痺した脳を物理的にハッキングして、他人の目(初見の感覚)を取り戻すためのリセット術をまとめました。

1. 【セルフ診断】客観性を失っているサイン

手法を試す前に。1つでも当てはまったら、一度画面から離れるタイミングです。

  • 3時間前にボツにした案が、さっき作った案より良く見えてきた
  • 1px右に動かして、やっぱり左に1px戻す作業を15分以上続けている
  • これ以上どこを直せばいいか分からないが、完成だとも思えないループにいる
  • ずっと見すぎて、もはや文字や図形が「ただの塊」にしか見えなくなっている

2. 【手法】脳を「初見」に戻すハッキング術

📸 スマホのカメラ越しに眺める

レンズというフィルターを通すだけで、脳は「制作データ」という認識を解除し、客観的な「一枚のコンテンツ」として捉え直してくれます。
モニターを凝視している時にはスルーしていた要素が、不思議と浮き彫りになります。

この時間は、凄腕カメラマンとして己の視点を切り替えましょう。


🔃 一瞬だけ「左右反転」させる

ずっと同じ画面を見ていると、脳が「それが正しい景色だ」と思い込み、思考が固まります。
そこで一度「左右反転」という異常な状態を脳に見せつけ、パニックにさせてください。
左右のバランスに正解を求めるのではなく、麻痺した感覚を叩き起こすためのショック療法です。

マジックショーを開催し、自分の脳を騙します。


🌓 グレースケールで確認する

色の情報を遮断し、明暗のコントラストだけで情報の優先順位が成立しているかチェックしましょう。
色という強いノイズに頼らず、構成の骨格がしっかりしているかを見極める工程です。

白黒映画の巨匠になったつもりで、光と影のバランス見ます。


🔍 画像を「親指サイズ」まで縮小する

縮小して伝わらない要素は、実はあってもなくてもいい情報です。
「何を言いたいか」が視覚的に伝わるかを確認し、情報の取捨選択を強制的に進めてみてください。

親指姫と出会う瞬間です。


🚶 画面から「5メートル」離れる

椅子を引いて物理的に距離を置きましょう。
個々のパーツではなく、全体の重心のズレや余白の不自然さを「塊(シルエット)」として捉え直せます。

ギャラリーを見にきた客として、向き合う時間です。


🔡 フォントを「標準書体」に戻す

洒落た書体という装飾を一度落とし、OS標準のフォントにリセットしてみるのも手です。
フォントの個性に甘えず、純粋な配置とサイズ、余白だけで内容が伝わるかを確認する「骨格診断」になります。

素材の味だけで勝負する、頑固なシェフになりましょう。


🗑️ 一番時間をかけた要素を非表示にする

最も苦労して作ったパーツをあえて消してみましょう。
もし消した方が全体がスッキリし、意図が伝わりやすくなるなら、それはデザインではなく「工数への未練」にすぎません。

己を侍と思い、切り捨てごめんの精神を持ちましょう。


☕ 10分間、窓の外を見る

  • 視界を一度空っぽにして、制作中のイメージを脳の短期記憶から追い出してください。戻ってきた瞬間の「0.1秒の第一印象」こそが、初見のユーザーが受ける感覚に最も近いものです。

皆さん頭が疲れすぎです。一旦チルしてください。

3. 強制リセット用の「劇薬」コンテンツ

手法で解決しない時に、脳を完全に「別世界」へ飛ばすための劇薬です。

🎥 視聴注意な動画・音楽(ASMR・破壊動画)

集中力を上げるのではなく、脳を空っぽにするための「無」になれる動画を見る。
例えばひたすら何かが壊れる動画などを見て、デザイン思考を強制終了させてください。

🎥 デザインとは無関係な「狂気」を感じる作品

圧倒的な熱量で作られたものに触れ、自分の数ピクセルの迷いがいかにちっぽけかを知りましょう。
全く関係ないジャンルの作品が放つ熱量で、凝り固まった脳を焼いてください。

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4. 自分以外の力で脳を黙らせる

自分の脳が「自分の味方」をしているうちは、一生正解には辿り着けません。
他人の視点を流し込んで、癒着を剥がしましょう。

🧠 AIに自分のデザインをボロカスに論破させる

自分で自分を否定するのは精神的にきついですが、AIなら容赦なく「ここが矛盾している」と突きつけてくれます。
ChatGPT等に画像を投げ、「このデザインのダメなところを、情け容赦なく、かつ論理的に論破して」と指示してみてください。

👤 時間をもらえる周りの人達に聞く

制作背景を1ミリも知らない仲間に、手っ取り早く意見を聞く。
素直な意見こそが、あなたが無視していた最大の課題です。
数秒で正解が出ないなら、そのデザインはまだ独りよがりのパズルでしかありません。


5. 沼から抜けた後の「事後処理」

リセットして修正した後に、再び迷宮に戻らないための「脳の逃げ道」を作っておきましょう。

☑️ 「迷った全履歴」を別アートボードに残しておく安心感

「さっきの方が良かったかも」という不安が、判断を鈍らせます。
迷ったバージョンは消さずに隣のアートボードに放り込んでおきましょう。
バックアップがあるだけで、今の作業に100%集中でき、大胆な修正に踏み込めるようになります。

☑️ 正解がわからなくなったら明日の自分に丸投げする技術

1時間悩んで答えが出ないなら、それは脳のスタミナ切れです。
一旦現状を書き出して、PCを閉じて寝ましょう。
翌朝、寝起き直後の「0秒チェック」で見えるものこそが、今のあなたの限界を超えた正解です。


まとめ

デザインが完成しないのは、技術が足りないからではなく、「今の自分の目」を信じすぎているからかもしれません。

迷路に迷い込んだら、地図を眺めるのをやめて一度外に出ること。
スマホを構える、席を立つ、あるいは思い切って寝る。
「自分を疑うための仕組み」をいくつか持っておくだけで、制作の質とスピードは劇的に変わります。

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