こんにちは。先日、Qiitaの記事で、「爆速でアプリ開発! 他社に負けないスピード開発の秘訣」をご紹介しました🌈
続いて本記事では、次世代型ハッカソンの一環として2024年3月に開催された「GIFTech Academy」での、Preferred Roboticsの「kachaka(カチャカ)」開発責任者である寺田耕志氏のセッションをご紹介😺
次世代の家庭用自律移動ロボット「kachaka」が、「第11回 ロボット大賞」にて「総務大臣賞」を受賞するなど、ロボット技術の発展や活用が各方面から評価を受けているカチャカさん。
機能的に優れているだけでなく、実際に「売れる」「家庭で使われる」プロダクトを作るには・・?真摯に向き合いつくした同社の実例を語っていただきました。
↓ 「kachaka」についてはこちらから
講義の中から、生活に溶け込むロボット開発5つのポイント としてご紹介します💪💪💪
↓ 講義動画はこちらからご覧いただけます。
1. ユーザー視点の徹底
ロボット開発では、開発者の先入観を排除し、実際のユーザーのフィードバックを重視することが重要です。特に、一般家庭でのテストを通じてリアルなニーズを把握することが、実用的な製品づくりにつながります。例えば、見た目の未来感よりも「どのように生活を便利にするか」という視点が求められます。
・先入観を排除し、実際のユーザーのフィードバックを重視。
・一般家庭でのテストを通じて、リアルなニーズを反映した製品開発を進める。
2. 機能のシンプル化と実用性重視
ロボットに多機能を詰め込むのではなく、シンプルで実用的な機能に特化することが大切です。「物を運ぶ」などの基本機能にフォーカスし、ユーザーが直感的に使えるデザインを優先することで、日常に溶け込みやすくなります。高度な技術を誇示するのではなく、生活者目線での利便性を最優先に考えるべきです。
・「物を運ぶ」機能に特化し、使いやすさを優先。
・高度な技術よりも、生活に溶け込むシンプルな操作性を重視。
3. ハードウェア開発の特有の難しさ
ソフトウェアとは異なり、ハードウェアは一度製造するとアップデートや修正が容易ではありません。開発コストや生産期間の制約もあり、慎重な設計と徹底したテストが不可欠です。たとえば、耐久性や安全性の確保は、家庭用ロボットが普及するうえで避けて通れない課題となります。
・ソフトウェアと違い、ハードウェアはアップデートや修正が容易ではない。
・コストや開発期間の制約が厳しく、慎重な設計とテストが必須。
4. マーケティングと開発の融合
技術開発だけではなく、マーケティング戦略を並行して進めることも成功の鍵です。ターゲット層を明確にし、どのように認知を広げていくかをエンジニアとマーケターが協力して検討する必要があります。たとえば、家庭向けロボットならば、家事負担の軽減を訴求するなど、技術にフォーカスしないプロモーションが大切です。
・技術開発だけでなく、マーケティング戦略を並行して進める。
・ターゲット層の選定や認知戦略を、エンジニアとマーケターが協力して検討。
5. ロボットを新しい家電として普及させる
カチャカでは、ロボットを特別な存在ではなく、冷蔵庫や掃除機のような 「生活を支える家電」として普及させることを目標としています。そのためには、価格やデザイン、操作性を家庭向けに最適化することが不可欠です。日本の技術力を活かし、国内市場だけでなく世界市場での展開も視野に入れた戦略を立てることで、より多くの家庭にロボットが受け入れられるでしょう。
・生活を支える家電としてのロボットを目指し、実用的な市場投入を図る。
・日本の技術力を活かし、世界市場での展開も視野に入れる。
まとめ
ロボット開発の成功には、技術力だけでなく、ユーザーの本当のニーズを理解し、それを形にする力が不可欠です。kachakaの開発プロセスからは、ユーザー視点の重要性や、市場で求められるプロダクトを生み出すための工夫が学べます。
動画では、若きエンジニアに向けて「ユーザーに受け入れられるプロダクト」の作り方や、チームで開発をしていく際に重要なことなどについてもお話しいただいています!
↓ もっと詳しく知りたい方は、GIFTech Channelでご覧ください🔍