昨日大阪で開催されていた、「大阪AI文化万博」に参加してきました!生成AIを活用した クリエイティブ作品/デモ/体験企画などの展示や、トークセッションが開催され、会場はとても盛り上がっていました。
トークセッションで話題になっていたのが「Clawdbot」の可能性です。Clawdbotは、2025年末から2026年にかけてエンジニアの間で爆発的に話題になっているオープンソース(OSS)のパーソナルAIアシスタント構築フレームワークです。
🤖 はじめに、Clawdbotとは何か?
一言でいうと、 単なるチャットボットではなく、「自分のPCの中に住む、何でも屋のAI秘書」 です。
Anthropic社のAI「Claude」の名前を冠していますが、特定のAIモデルを指す言葉ではなく、 「チャットアプリ」と「AIモデル」と「PCの操作権限」を繋ぐ中継システム(ゲートウェイ) を指します。Claude が脳なら、 Clawdbotは体というイメージです。
| 名称 | 正体 | 役割(たとえ) |
|---|---|---|
| Claude | AIモデル(脳) | 思考・判断のエンジン |
| Clawdbot | 実行ツール(体) | PC操作・自動化の代行 |
単なるチャットボットではなく、「自分のPCを自在に操るAIエージェント」を、普段使いのDiscordやSlackから呼び出すことができます。さらに、「コードは書けないけれど、面倒な業務を自動化したい」そんな方でも活用しやすいのが、Clawdbotです。
3つの大きな特徴
- ローカルファースト: 自分のPC(Mac/Windows/Linux)で動作するため、会話履歴や認証情報が外部に漏れず、PC内のファイルを直接操作できます。
- マルチチャネル: 専用アプリを開く必要はなく、普段使っているDiscord、Slack、Telegram、iMessageなどからAIに命令を送れます。
- 自己増殖(Self-evolution): 「〇〇ができるようにして」と頼むと、AIが自分で必要なプラグイン(スキル)を探してインストールしたり、設定ファイルを書き換えたりして、自分自身をアップグレードしていきます。
🎯 Clawdbotが使い始めやすい理由
-
環境構築の壁が低い:
npx clawdbot onboardのようなコマンドを打つだけで、対話形式でセットアップが進みます。 -
「言語」でシステムを組める: プログラミングコードを書く必要はなく、「〇〇の時に、△△をして」という日本語のルール(SOUL.mdと呼ばれるファイル)を編集するだけで、システムの挙動を変えられます。
※ただ、Clawdbotは強力な権限(ファイルの読み書きなど)を持つため、最初は自分一人だけのDiscordサーバーなどで試すのが安全です。
🛠️ Clawdbot導入チェックリスト(最短5分)
効率的なセットアップのために、チェックリスト形式で手順をまとめました 。
-
Anthropic APIキーの取得: 公式サイトで
sk-ant-...を発行。 - 環境構築: ターミナルで以下のコマンドをコピー&ペーストして実行 。
# 2026年最新版のセットアップコマンド
npx clawdbot@latest setup
- 連携設定: DiscordやSlackのトークンを入力し、AIに「手」を与える。
💡 すぐに使えるプロンプト集
ClawdbotによるVibe Codingを成功させる秘訣は、AIへの最初の「キャラ設定」と「具体的な指示」にあります。以下のテンプレートを自身の SOUL.md やチャット欄に貼り付けて使ってみてください。
1. 【基本設定】あなたのPCを賢く守る「万能秘書プロンプト」
Clawdbotを導入したら、まず最初にこの「魂(SOUL)」を覚えさせてください。
# SOUL.md テンプレート:プロフェッショナル・エージェント
あなたは私の優秀なエンジニア兼秘書です。以下のルールを厳守してください。
- **安全第一**: ファイルの削除や上書きを行う前は、必ず「〇〇を削除しても良いですか?」と確認してください。
- **思考の透明化**: 作業を始める前に「1. 〇〇を検索する」「2. 〇〇を加工する」といったステップを箇条書きで提示してください。
- **エラーへの対応**: 実行中にエラーが出た場合は、専門用語を使わず「何が原因で、どう対処しようとしているか」を日本語で説明してください。
- **成果の確認**: 作業完了後、デスクトップのスクリーンショットやログを提示して報告してください。
2. 【業務自動化】ケース別・すぐに使えるプロンプト
📁 A:デスクトップの「カオス」を秒速で整理する
散らかったファイルを、AIの判断でフォルダ分けしてもらいます。
AIへの指示文:
「デスクトップにあるファイルを整理して。
拡張子がjpg, pngのものは『画像』フォルダへ
pdfやdocxの中で、内容が『請求書』っぽいものは『2026_請求書』フォルダへ
それ以外は『一時保管』フォルダへ移動して。 フォルダがなければ作っておいて。終わったら何をどこに動かしたかリストで教えて。
📰 レシピB:毎朝の「業界ニュース」要約レポート
ブラウザ操作(Computer Use)を組み合わせて、情報のインプットを自動化します。
AIへの指示文:
毎朝9時に以下の作業をやって。
Googleニュースで『生成AI 最新トレンド』と『Clawdbot 活用事例』を検索。
上位3つの記事の内容を読み取って、それぞれ140文字以内で要約して。
要約結果を、私のSlack(またはDiscord)の #general チャンネルに投稿して。
📊 レシピC:Excel/CSVデータの「表記ゆれ」爆速修正
多くの方が苦労する「データクレンジング」を丸投げします。
AIへの指示文:
デスクトップにある『member_list.csv』を開いて。
『住所』列を見て、都道府県が抜けているものがあれば補完し、
数字が全角になっていたら半角に統一して。
修正後のデータは『fixed_member_list.csv』として保存して、
修正した箇所を5件だけピックアップして報告して。
💡 さらに使いこなすためのTips
「もっといい感じに」が通じる: Clawdbotは文脈を読みます。デザインがダサければ「Apple製品みたいなミニマルなデザインにして」と言うだけで、CSSを書き換えてくれます。
「なぜそうしたの?」と聞く: AIが書いたコードや自動化した処理に対し、理由を聞くことで、あなたは自然とエンジニアの思考回路を学ぶことができます。
このように、「目的」を明確にしつつ「手段」をAIに委ねるのがVibe Codingの極意です。
まとめ:AIは「道具」から「パートナー」へ
Clawdbotのような最新ツールを使う上で大切なのは、いかに自分の時間を「効率化」するか?AIに何を任せるか?どのような指示をするのか?という視点です。
伝統工芸職人が、相棒となるAIエージェントに何を任せたか・・?GIFTechの取り組みをぜひ以下からご覧ください!