1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Nano VNA使い方の個人的メモ

1
Last updated at Posted at 2025-06-24

目的

ネットワークアナライザとして有名なNanoVNAを購入しました。
後々、忘れた時用にメモを残します。

参考になるページ

とりあえず、使ってみるときに参考になる。

NanoVNA内部原理解説・キャリブレーション解説:見るべき

NanoVNAキャリブレーション方法と基礎:わかりやすい

まず、基礎知識部分からメモを残します。

分布定数回路とスミスチャートに関して

上記内で重要なポイントは以下3点です。

  • 電信方程式と解
  • 反射波と透過波
  • スミスチャート

7.png

電信方程式
\begin{eqnarray}
-\frac{\partial V(x,t)}{\partial x}&=&RI(x,t) + L \frac{\partial I(x,t)}{\partial t} \\
-\frac{\partial I(x,t)}{\partial x} &=& C \frac{\partial V(x,t)}{\partial t} + G  V(x)
\end{eqnarray}

この電信方程式の解はこちら

\begin{eqnarray}
\dot{V(x)} &=& Ae^{kx}+B e^{-kx}\\
\dot{I(x)} &=&  \frac{1}{Z_0} ( -Ae^{kx} + B e^{-kx})\\
Z_0 &=&  \sqrt{ \frac{Z}{Y}}  :特性インピーダンス\\
(k^2 &=& ZYとなるkを使用)
\end{eqnarray}

$A e^{j (\omega t + \beta x)}$の項は後退波を表し、$x$の負の方向に進みます
$B e^{j (\omega t - \beta x)}$の項は進行波を表し、$x$の正の方向に進みます


進行波を$V_+,I_+$,後退波を$V_-,I_-$とすると

\begin{eqnarray}
\dot{V(x)} &=& V_+ + V_-\\
\dot{I(x)} &=& \frac{1}{Z_0} (V_+ - V_-)\\
\end{eqnarray}

と書けます。

反射比$\rho$を進行波と後退波の比率とすると

\rho = \frac{V_-}{V_+}

と定義されます。
14.png
この状態の時、負荷$Z_L$での電流電圧抵抗の関係より

\begin{eqnarray}
\rho(x) = \frac{Z_L-Z_0}{Z_0+Z_L} e^{2k(x-l)}
\end{eqnarray}

と計算できます。
負荷接続端・電圧供給端での反射比は

\begin{eqnarray}
\rho(l) &=& \frac{Z_L-Z_0}{Z_0+Z_L} \\
\rho(0) &=& \frac{Z_L-Z_0}{Z_0+Z_L} e^{-2kl}
\end{eqnarray}

一般的な反射比は負荷の接続端での反射比$\rho(l)$を意味してます。

次に透過比です。

\begin{eqnarray}
\tau &=& \frac{V_+ + V_-}{V_+}\\
&=& 1+\frac{\frac{Z_L}{Z_0}-1}{1+\frac{Z_L}{Z_0}}\\
&=&\frac{2Z_L}{Z_0+Z_L}
\end{eqnarray}

と計算できます。


最後にスミスチャートです。

\frac{V_-}{V_+} = \rho = u + jv

とおきます。

負荷インピーダンスを伝送線路インピーダンスで割って正規化します。

\frac{Z_L}{Z_0} = R+jX

と置きます。

$(u,v) → (R,X)$の関係を求めます。

\begin{eqnarray}
(u-\frac{R}{R+1} )^2 +v^2 &=& \frac{1}{(R+1)^2}\\
(u-1)^2+(v-\frac{1}{X} )^2 &=& \frac{1}{X^2}
\end{eqnarray}

18.png

方向性結合器について

image.png

Youtubeの20:40から見ればわかります。
導波管の接続を2箇所用意することで、片方のポートのみ打ち消しを起こす。その結果、進行波のみ取り出せる様になる。

(疑問)接続箇所の距離が波長(周波数)依存ということは、全周波数で使えるわけではないの?

NanoVNAの校正:1ポート原理

image.png

動画を見てほしいです。

末端の反射係数$\Gamma^{DUT}$は以下の関係があります

\begin{eqnarray}
\Gamma^{DUT} &=& 1(Open)\\
\Gamma^{DUT} &=& -1(Short)\\
\Gamma^{DUT} &=& 0(Load)\\
\rho &=& \frac{Z_L-Z_0}{Z_0+Z_L} より\\
\end{eqnarray}

1ポートの場合、伝送線路には以下の関係があり、$S_{11}$は測定可能で、3つの条件で連立して解けば、Port1からの伝送線路のSパラメータ$S_{11}^{e1},S_{12}^{e1}S_{21}^{e1},S_{22}^{e1}$3つが計算で求まります。$S_{12}^{e1} = S_{21}^{e1}$であるため、3つわかればSパラメータすべてわかったことになります。

\begin{eqnarray}
S_{11} = S_{11}^{e1} + \frac{S_{12}^{e1} S_{21}^{e1} \Gamma^{DUT} }{1-S_{22}^{e1} \Gamma^{DUT}}
\end{eqnarray}

NanoVNAの校正:2ポート

まず、スルーの測定をします。
image.png

測定結果からPort2接続の伝送線路のSパラメータが測定できます($S_{22}$はPort2から信号が出ないためDUT測定では使用しない。よって計算不要)。

次にアイソレーションを測定します(順番的にはスルーより先だけどわかりやすいように逆にしました)。
image.png
終端抵抗をつけることで、DUT側からの反射をなくします。
発振器から測定器までの直通の周波数特性が測定できます。

以上で校正原理はすべてになります。
アイソレーションを取るためには、終端抵抗が2つ必要になるため、付属品では足りなかったため追加で購入しました。

NanoVNAの回路図

image.png

image.png

Sパラメータについて

NanoVNAで測定できる値は電圧比ではありません。インピーダンスでもありません。
Sパラメータが測定できます。

Sパラメータがなにかは自分の中で整理できていません。

伝達関数の取り方

DUTの$S_{21}$を測定すること=伝達関数の測定にはなりません・・・

PC接続のソフトでもできませんでいた。

S11のデータを読み込んで変換するしかないのかなぁ

SMA端子に関して

付属しているSMAケーブルをどのように接続するかになります。

image.png

BNCケーブルとの変換があるので、こちらでBNCに変換してそこから測定端子に接続するか

image.png

直接、ワニ口クリップ接続もありますね。

1
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?