🎯 第10回：【完成と展望編】C#初心者が生成AIと動画ツールを作りきった話

はじめに：ゼロから始めて、ちゃんと“完成”させられた

このシリーズは、YouTuberの知人に「こんなソフトがほしい」と言われたところから始まりました。

使った言語は 慣れていないC#。
元々PythonやRuby、C++を扱っていたため、プログラミングの知識があったものの、不安が大きかったです。
そして 生成AI（Copilot） を頼ることを決めました。

このツールは、筆者がプロンプトでCopilotに指示を出し続けることで、完全に生成AIだけで作りきったものです。

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完成した機能一覧

Copilotと二人三脚で構築した機能群はこちら：

機能	内容
動画再生	LibVLCSharpで再生ビューを構築
区間指定	シークバー＋開始／終了ボタンで設定
ジョブ登録	DataGridViewで複数行を管理・削除可能
マーカー描画	再生バー上に区間インジケーターを表示
ffmpeg連携	分割出力をMP4形式で無劣化処理
自動取得	ffmpeg.exeをZIPからDL＆展開する処理
UI構成	潰れないボタン配置と直感的な画面設計
C#互換	7.3対応の構文調整（using宣言など）
エラーハンドリング	必要ファイルチェック／ジョブバリデーション
配布設計	ZIP形式で必要ファイル一式をまとめて公開可能

この中のどれか一つでも欠けていたら、“ツール”にはならなかったはずです。

ですが全部が揃いました。そして、Copilotがその都度、即座にコードで返してくれたのです。

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Copilotがいて作業が楽になった箇所

🥇「ffmpegの自動取得をしたい」と言ったら一発でZip展開まで提案してくれた

プロンプト：

💬「ffmpeg.exeをZIPから取得して展開し、exeだけ抜き出して置きたい」

返ってきたコードでは：

• WebClientでDL
• ZipFileで展開
• EnumerateFiles()でffmpeg.exeを探索
• File.Copy()で設置

しかもすべて using (...) {} でC# 7.3対応済み。

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🥈UIが潰れて困った時、「位置を下げて」と言うだけで直った

プロンプト：

💬「再生・停止ボタンが他の要素と重なって潰れてる。余白を調整して」

Copilotの応答：

btnPlay.Location = new Point(20, 485);
btnPause.Location = new Point(110, 485);
btnStop.Location = new Point(220, 485);

実際には手動調整を行ったのですが、プロンプトで指示を行ったところ、
VisualStudioで私自身が入力したものと、ほぼ変わらない調整案を出してくださいました。

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🥉マーカー描画の条件分岐を完璧に設計してくれた

プロンプト：

💬「開始＋終了時間があるなら塗りつぶし。開始だけなら縦線にして。C# 7.3で」

返ってきたコードでは TryParse() を使った安全な分岐と、GDIリソースを適切に using で処理するロジックが展開。
手書きだとミスりがちな描画も、AIなら冷静で精密でした。

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Copilotと開発することの価値

筆者はC#が苦手だった。

でもCopilotがいたことで：

• “指示”だけでコードが返ってきた
• “エラー”が出た時も解決策ごと返ってきた
• “こうしたい”を伝えるだけでUIまで整えてくれた

つまり、Copilotは 人間が言語化さえできれば何でも形にしてくれるAI開発パートナーだと実感しました。

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今後追加したい機能（構想）

生成AIと作ったとはいえ、ツールとしてまだ伸びしろはあります。

機能案	内容
🔤 字幕埋め込み	.srt / .vtt から選択＆合成（ffmpeg）
✂️ カット編集UI	複数区間をまとめてひとつに出力
🔁 プレビュー切り替え	ジョブ選択時に該当区間を再生
🎨 カラーテーマ選択	ダークモード／明るいモード切替
📝 設定保存	前回のパス／ジョブ履歴などをJSONで保存

などなど…
Copilotにこれらを伝えれば、またコードを一式で出してくれるはずです。
そう思えるのが今の時代の強みだと思っております。

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最後に：人とAIで完成させたアプリ

このアプリは「完全に生成AIだけで作った」という意味では、かなり先進的です。
でももっと大事なのは、「人間の想像力と、AIの技術力が合わさることで、本当に使えるものが生まれる」ということ。

Copilotは書くだけではない。考え方・設計・処理の流れ・UIの見た目まで寄り添ってくれる存在です。

このツールは、慣れていない言語でも、「ちゃんと使えるものは完成できる」ことの証明です。

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このシリーズを通して伝えたかったこと

• プログラミング知識があるなら、言語に不慣れでもAIが助けてくれる
• プロンプトで指示を出し続ければ、複雑なアプリも完成する
• エラーが出ても、AIが冷静に原因と対応策をくれる
• 配布まで含めて、Copilotは最適な構成を提案してくれる
• 何より「一人じゃない感覚」が、開発を止めずに進めてくれた

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🎓 まとめ：Copilotとなら、次のツールも作れる

このシリーズは「動画分割ツールを生成AIだけで完成させた記録」です。
それは同時に、「誰でも、Copilotとなら挑戦できる」というメッセージでもあります。

次のアプリでも生成AIを頼るかはわかりません。
ですが、一部箇所は生成AIを使うことで 大幅な時間の削減 が可能でした。

👄後語り

今回の生成AIを利用した記事の背景として、

• ｢プログラミングを１から学んだが難しすぎて心が折れた｣
• ｢ちょっとしたVBAは組めるがC#やPythonなどは敷居が高く感じる｣
• ｢プログラミング知識がなく、生成AIでソフトを作ってみたけどバグだらけで指示の仕方がわからず途中で頓挫してしまった｣
  等、様々な理由でプログラミングを諦めてしまう友人や知り合いが私の周りではとても多くいました。

今回私は、
プログラミングの楽しさやコーディングの楽しさを前面に出す 記事というより、

• プログラミングでちょっとした成功体験ができればもっと学びたくなるのではないか
• 生成AIを使うことでプログラミングの敷居の高さに対する、心理的な抵抗を少しでも下げたい

と思ってこれからプログラミングを学ぶ方向けに少しでも抵抗感を下げることができたらいいなと思い、記事を作成しました。

現代ではAIによってプログラマーは駆逐されるという人が多いですが、私の考えは全く異なります。
確かにコピペするだけのコピペプログラマーは駆逐されるかと思いますが、AIをフル活用できるプログラマーは今後さらに需要が高まる思っております。
日常的に使う便利なキッチン道具を例として挙げますが、
包丁一本で自分のやり方に固執するより、便利道具と合わせてうまく利用していくほうが現代社会において正しいと考えております。
もちろん、アナログな対応も必要ですが、新しいものに敵意を向けるのではなくうまく自分で吸収していくべきだと考えております。

個人の考えでありますので、すべて正しいと言うわけではありませんが、自動化・簡略化できる範囲は自動化・簡略化すべきだと思っている人間です。

語りが長くなり恐縮ではございますが、C#で動画分割ソフトを作成する話はこれにて終了とさせていただきます。
会社の業務とは関係のないところで趣味でいろいろ作っておりますので、
またこうしてブログとして作成したものやプログラミングを今後学んでいきたい方向けの記事を書いていきたいと思います。

ご閲覧いただきありがとうございました。