はじめに
株式会社TOKAIコミュニケーションズの藤田です。
AWS認定を受験する際に必要な「AWS認定アカウント」は、AWS認定を一度でも受験した方であれば必ずお持ちのはずです。しかし、
- 個人のメールアドレスで作成したアカウントにて受験した認定と、会社のメールアドレスで作成したアカウントにて受験した認定がある
- 現在の所属企業のメールアドレスで作成したAWS認定アカウントはあるが、前職のメールアドレスで作成したアカウントから移行していない
- 退職するため個人のメールアドレスで作成したAWS認定アカウントに合格情報を移行したい
など、AWS認定アカウントが複数存在するケースがあり得ます。
本来、AWS認定アカウントは1つだけで運用するのが望ましいものです。私も訳あって2つアカウントを持っていましたが、AWS認定のポリシーに反するリスクをなくし、アカウント管理の手間をなくすため、1つのアカウントに統合しました。
今回は、このAWS認定アカウントの統合手順について書いていきます。
本記事は、2025年12月12日現在での情報で、今後手順は変わる可能性があります。
以降、「アカウント」と記載した場合は、特別な断りがない限り「AWS認定アカウント」を指します。
本記事は私個人の見解・感想であり、組織を代表するものではありません。
主な想定読者
- 何らかの理由で現AWS認定アカウントから別のアカウントに移行または統合したいと考えている人
アカウント統合の準備
私は以下を準備(再確認)しました。
- 個人メールアドレスで作成したAWS認定アカウント(AWSxxxxxxxxxx)
- 会社メールアドレスで作成したAWS認定アカウント(AWSxxxxxxxxxx)
- それぞれのアカウントで合格した認定情報(認定名や点数等)と特典(50%OFFバウチャー)の把握
統合手順
1. トレーニング・認定サポートページへのアクセス
①. AWS認定ページを開きます。
②. 「試験の予約」からAWS認定ポータルにログインします。
③. 「プロファイル」⇒「アカウント統合」⇒「カスタマーチームサポート」のリンク の順にクリックします。
ページに記載の通り、統合元アカウントと統合先アカウントに合格した認定履歴があると、セルフサービスアカウント統合はできません。私はこのケースに該当しましたので、カスタマーチームサポートの方からケースを作成する必要がありました。
2. トレーニング・認定サポートページでの入力
①. 以下の通り入力または選択します。
- メールアドレス:自分のメールアドレス(統合先メールアドレス)
- お問い合わせタイプ:AWSトレーニングと認定
- 問題タイプ:アカウントの結合
②. 「本日は~お求めですか?」欄に以下の内容を記入し、「続行」をクリックします。
-
統合したい両方のアカウント情報
- AWS認定アカウントID(AWSではじまる)
- ログインメールアドレス
- トレーニング(aws.training)通知用メールアドレス
- 認定通知用メールアドレス
-
メインとして残したいアカウント(統合先アカウント)のメールアドレス
-
各アカウントで取得している認定の詳細(認定名・合格日・認定期限日)
-
アカウントを統合したい理由
③. 入力したらAIによる回答(下図のモザイク部分に表示)が返ってきますが、「ケースの作成」をクリックします。
AIからの回答内容を読んで対応できそうならば、試すのも手です。私はセルフサービスアカウント統合を試してみてほしい旨の回答をもらいましたが、上述の通りこれに該当しないため、ケースの作成に移りました。
④. 「サインインせずに続行」をクリックします。
マネジメントコンソールにログインして作業することもできたと思いますが、今回はサインインせずに続行の方で進めました。
⑤. 氏名、企業名、AWS候補ID(統合先のAWS認定アカウントで良いと思う)を入力します。
⑥. 「ケースを作成」をクリックし、以下の画面が表示され、入力したメールアドレスに受付された旨の返信がされていれば、受付完了です。
3.AWSサポート担当者とのやりとり
①. ケース作成後、受付された旨自動返信があります。
※内容によっては、AIによる自動回答があります。その対応が難しい場合は、サポートからの返信を待ちます。
※サポートからは遅くとも2日程度で返信があると思います。
②. AWSサポート担当者から返信があり、アカウント統合の確認を求められます。問題なければ、その旨メール返信にて回答します。
フォームに入力した内容次第では、何度かサポートとのやり取りが発生する可能性があります。
③. 進めて問題ない旨回答したら、数日程度でアカウント統合完了の連絡が来ます。
④. AWSポータルサイトにログインして、以下を確認します。これで問題なければ完了です。
- 移行元アカウントで取得した認定情報が移行先アカウントに表示されていること
- 移行元アカウントに残っていた合格特典が表示されていること
- Credlyのバッジが移行されていること
私の時は、最初、移行先アカウントに認定情報は集約されましたが、Credlyのバッジ移行はされていませんでした。Credlyの移行可否と自分で実施する場合の手順を質問したところ、Credlyの統合も対応していただけました。
最後に
冒頭書いたような理由で、AWS認定アカウントを複数持つケースが発生すると思います。しかし、2つアカウントを持つことにメリットはありませんし、AWS認定のポリシーに反する恐れがあります。誤った認識で認定を申し込んでAWS認定のポリシーに反しないよう、どちらか都合の良いアカウントに統合しましょう!
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!






