Muninを使って、監視サーバー(Ubuntu)から対象サーバー(Windows)のメトリクスを取得するための設定備忘録です。 今回は「Ubuntu 1台(マスター)」+「Windows 1台(ノード)」の構成で構築しました。
🎯 構成イメージ
監視サーバー (Master): Ubuntu (IP: 192.168.10.109)
監視対象 (Node): Windows PC (IP: 192.168.10.111)
通信ポート: TCP 4949
🛠️ ステップ1:Windows側(Node)のセットアップ
Windowsの情報をUbuntuに送るためのエージェント(munin-node)をインストールします。
1. Munin-Node (Windows版) の入手とインストール
Windows版は munin-node-win32 として提供されています。
ダウンロード: GitHub Releases から最新の .exe インストーラー(例: Munin-Node-1.7.x-x64.exe)をダウンロードします。
インストール: インストーラーを実行。
デフォルトのパス: C:\Program Files (x86)\Munin Node
2. ファイアウォールの設定(ポート開放)
Windows Defenderが通信をブロックするため、ポート TCP 4949 を許可します。
「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」を起動。
受信の規則 > 新しい規則 をクリック。
ポート を選択し、TCP / 特定のローカルポート: 4949 を指定。
接続を許可する を選択。
プロファイルは プライベート(自宅等)のみチェックを推奨。
名前を「Munin-Node (TCP 4949)」等にして完了。
3. 設定ファイル(munin.ini)の編集
どのサーバーからの接続を許可するかを定義します。
インストールフォルダ内の munin.ini を管理者権限で開きます。
[munin-node] セクションの allow 行を編集します。
[munin-node]
#許可するIPアドレス(デフォルトはローカルホストのみ)
allow = ^127.0.0.1$
#Ubuntu MasterのIPアドレスを追記(正規表現形式)
allow = ^192.168.10.109$
- サービスの再起動
設定を反映させます。
Windowsの「サービス」管理ツールを開く。
Munin Node を探し、右クリック > 再起動。
🛠️ ステップ2:Ubuntu側(Master)のセットアップ
Master側で「Windowsを監視対象に加える」設定を行います。
1. munin.conf の編集
ターミナルで設定ファイルを開きます。
Bash
sudo nano /etc/munin/munin.conf
ファイルの末尾にWindowsノードの情報を追記します。
コード スニペット
#既存の localhost 設定の下などに追加
[My-Windows-PC]
address 192.168.10.111
use_node_name no
address: Windows PCのIPアドレス。
use_node_name no: Windows側のホスト名設定を無視し、上記で指定した表示名を優先します。
2. 反映を待つ(動作確認)
Muninは cron(自動実行)により 5分に1回 データ収集を行います。
待機時間: 設定反映からグラフ生成まで 10〜15分 ほどかかります。
確認: ブラウザで http://(UbuntuのIP)/munin/ にアクセスし、新しいノード(My-Windows-PC)が表示され、グラフが描画されていれば成功