概要
iPhoneのショートカットアプリとGoogle Apps Script (GAS) を連携させて、音声入力した内容をGoogleスプレッドシートに自動記録する方法を紹介します。
例えば、「今日の作業メモ」「日記」「アイデアのメモ」などを、手を使わずに記録したい人におすすめです!
背景・モチベーション
体重を記録したいのですが、パッとスマホにメモしてもスプレッドシートに転記することが面倒で長続きしません。
そこで、「声で記録→スプレッドシートに蓄積→あとで整理」という流れがあれば続けられるのでは?と思い、作ってみました。
構成と仕組み
この仕組みは、以下の3つのステップで構成されます。
- 受信用のグーグルスプレッドシートを作成
- iphoneのショートカットで音声入力 → テキスト(数値)変換
- Webhook(URL)を叩いて、データを送信
- Google Apps Scriptでスプレッドシートに記録
必要なもの
iPhone(iOS 14以上推奨)
Googleアカウント
Googleスプレッドシート
( Google Apps Script(GAS)の基本知識(Chatgptに聞けばよい?))
手順
Googleスプレッドシートの準備
新しいスプレッドシートを作成
A列に日付、B列にメモ内容を入れるとします(列はお好みで)
以下のコードをコピペ:
function doPost(e) {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName("シート1");
var data = JSON.parse(e.postData.contents);
var date = new Date();
// YYMMDD形式に整形
var yy = String(date.getFullYear()).slice(-2);
var mm = ("0" + (date.getMonth() + 1)).slice(-2);
var dd = ("0" + date.getDate()).slice(-2);
var formattedDate = yy + mm + dd; // 例: 230518
sheet.appendRow([formattedDate, data.weight]);
return ContentService.createTextOutput("Success");
}
何かしら警告が出る場合がありますが、とりあえず無理やりOKにすればよいです(ログ取り忘れました)。
OKを押すとURLが表示されるので(図赤矢印)、コピーして保存しておいてください。あとでiphone上にて使います。
また、このURLは勝手に操作される可能性があるため、他人には教えないでください。
iPhoneショートカットの作成
ショートカットアプリを開き、「+」から新規作成
下記アイコンです。
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アクション追加 → 「テキストを音声入力」
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アクション追加 → 「音声入力されたテキストから数字を取得」
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URL(ここで前の章で手に入れたURLを張る)
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URLの内容を取得
方法:POST
ヘッダ:(さわらず)
本文を要求:JSONを選択。また新規フィールドを追加し、weight と 数値を選択する。
実行してみる
右下の三角形で実行
音声入力のアイコンが立ち上がってくるので、数値(体重)をしゃべる → その内容がスプレッドシートに記録される!
応用アイデア
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毎日の日記記録
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育児・健康記録(例:「赤ちゃんがミルク飲んだ」)
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アイデアメモのログ保存
注意点・ハマりポイント
GooglespreadSheetのURLを「全員に公開」する設定は慎重に。URLが漏れると、他人に書き込まれます。
iphoneの設定がわかりづらいです。まずは上記のままやって、通信できるかを確認するとよいかも?
まとめ
「音声入力でスプレッドシート記録」は、アイデアを逃さず、整理もしやすい仕組みです。
ちょっとした工夫で手軽に記録できるようになるので、誰でもすぐ始められるので、ぜひ試してみてください!
コメント・フィードバック歓迎!
もっと便利なショートカットのアイデアや、応用事例があればぜひ教えてください!