6/25~26に幕張で開かれたAWS Summit Japan 2025に参加しました。
本記事ではKeyNoteを中心に、全体の感想を述べます。
① 新たな価値の創造
クラウドによる効率化、コスト削減、敏捷性の増加だけでなく、
「新たな価値の創造」 が大切とKeyNoteで強調されていました。
もうクラウドリフトやモダン化等の時代は終わり、
BedrockやManaged Blockchain等、クラウドならではのサービスを使って
新たな価値を創出するフェーズが来たと感じました。
② 日本は変革の最前線
どの企業も当たり前にBedrockを使った取り組みを発表していました。
すでにビジネス価値が向上した企業も多いことが分かり、
まさに「変革の最前線」だと感じました。
③「Inference(推論)」 は、Building Block の1個
AIによる推論は、Compute、Storage、Databaseに並ぶ、
アプリ開発に必須のBuilding Blockになったと感じました。
④ 新サービス・News等
・Transform :移行効率化。
(①.netのwindows→linux、②メインフレームCOBOL→Java、③VMware→EC2)
・EVS(Elastic VMware Service):VMware Cloud Foundation (VCF) を VPC 内で直接実行できる。
・Aurora DSQL:強い整合性を持った、マルチリージョンサーバレスDB。
小規模なPoCでも料金面でのメリットがありそう。
・Q developer:開発支援生成AI。日本語対応済み。
→AIの力を借りて、Two Pizza Teamでの少数精鋭開発が加速しそう。
・Nova:AWSが開発した、マルチモーダル基盤モデル。用途に応じた様々なモデルが選択可能。
・Anthropicが秋に日本事務所を開設
⑤ Bedrock関連アップデート:
①大阪リージョンでも利用可能に。
②Bedrock Agents: コンソールから簡単にAI Agents作成可能。
③Bedrock Flows:ビジュアルビルダーを使用して複雑な生成 AI ワークフローをすばやく構築。
④Strands Agents SDK:オープンソース AI エージェント SDK。数行のコードでAgents作成。利用記事。
⑤multi-agent collaboration:複数のBedrock Agentと協力して細分化したタスクを解決。
⑥ KeyNote事例紹介
・AI Agentを用いた生産計画調整(管理AI、計画AI、保全AI、制御AI等)
・AI Agentを用いた申請代行
→まさに、新たなBuilding Blockの「Inference(推論)」
を用いて、新たな価値の創造が始まっていると感じました。
生成AI実用化推進プログラムを活用し、AWS社と協力して、AIを使った新たな価値の創造を進めている企業がたくさんありました。
まとめ
・AIによる推論は、サーバやDB、ストレージに並ぶ、必須要素。
・日本は変革の最前線。Bedrock等を用いた、新たな価値の創造が進行中。
・AI-Agents関連のサービスが多数登場。2025はAI-Agentsの利用が当たり前になる。
感想
今はAIによって、IT業界全体でイノベーションが加速しています。
開発支援AI、移行支援AIも登場し、人月ビジネスの崩壊も近いと感じました。
次のPJでは、各工程の成果物など、今までのやり方を見直し、AIフレンドリーな開発フロー整備に挑戦してみたいです。