JavaScript基礎文法入門
JavaScriptの基礎文法を学びます。
サンプルコードはこちらからどうぞ
参考資料
はじめてのJavaScript
console.logでデバッグメッセージが出力される
console.log('Hello World');
HTML内で呼び出す場合は<body>タグの閉じカッコの直前で宣言する。
<body>
*
*
<script>
console.log('Hello World');
</script>
</body>
別ファイルから呼び出す場合は以下のように宣言する
<body>
<script src="hello.js"></script>
</body>
コメントアウト
一行
// コメント
複数行
/*
コメント
になります。
*/
文字列を扱う
シングルクォーテーション(')を文字列として扱う場合は\でエスケープしてあげるか、ダブルクオーテーション(")で囲む
console.log("It's me!");
// \' で特殊文字を表示する
console.log('It\'s me!');
文字列を連結させる時は+を使う
console.log('Hello' + 'World!');
定数
constで定数を宣言する
const price
定数を扱うと後から変更ができない。再代入もできなくなる。
変数
letで変数を宣言する。
letで宣言した変数は後から値が変更できる。
定数と変数の使いわけですが、最近のプログラミングでは、ある名前に割り当てた値がころころ変わるとわかりづらいので、なるべく const を使いつつ、どうしても必要なときに let を使うという方法がよく取られます。
昔はvarがあったが、今は使わない。
変数は英数字、$、_のみ。数値から始まらない。
予約後は使えない。
変数を使った計算方法については以下の通りです。
let price = 500;
// price = price + 100
price += 100;
// price = price * 2
price *= 2;
// price = price + 1
price++;
// price = price - 1
price--;
データ型について
-
String(文字列) -
Number(数値) -
Underfined- 定義されていない。
-
Null- 値がそもそもない
-
Boolean- true,false
-
Obj(オブジェクト){a:3,b:5}
typeofメソッドを使うと、値がどのオブジェクトかを判定できる。
console.log(typeof 'Hi!'); // string
console.log(typeof 5); // boolean
console.log(typeof true); // boolean
console.log(typeof undefined); // underfined
console.log(typeof null); // object
null だけ object となっていますが、これは有名は JavaScript のバグなので、そういうものだと思っておけば OK
数字から文字列を扱うに注意
JavaScriptは数字からなる文字列も数値に変換して、演算できます。
// 文字列があるが、数値型として扱われる
console.log('5' * 3); // 15
console.log('5' - 3); // 2
console.log('15' / 3); // 5
// +は文字列連携で扱われる
console.log('5' + 3); // 53
ただし、+は例外で、文字列連携として扱われる。
数値計算をする場合は文字列を整数値に戻せばよい。
console.log(parseInt('5') + 3); // 8
parseIntで変換できない文字列を渡した場合はNot a Numberが返ってくる。
数値にしようとしたけどできなかった場合にこうした値が出てくる。
console.log(parseInt('a') + 3); // NaN
比較演算子
falseとして評価されるもの
0nullunderfind''false
それ以外はすべてtrueと評価される
console.log(Boolean(0)); // false
console.log(Boolean('Hello')); // true
条件分岐
const score = 70;
if (score >= 80) {
console.log('great!');
} else if (score >= 60) {
console.log('Good!!');
} else {
console.log('OK...');
}
上記の内容を条件演算子で短く書き直す事もできます。
score >= 80 ? console.log('Great!') : console.log('OK...');
短かく書けるという利点の一方で場合によってはコードが読みにくくなるので、読みやすさのバランスと考えて書いたほうが良い。
switch文で条件分岐
switch(value)で、value値によって条件分岐ができる。
const signal = 'red';
switch (signal) {
case 'red' :
console.log('Stop!');
break;
// 複数の条件を加える
// この場合は blue もしくは redの場合はという意味になる
case 'blue' :
case 'green':
console.log('Go!!');
break;
default:
console.log('Wrong Signal');
break;
}
forを使ったループ処理
グレイヴ・アクセント(``)で囲んだ中で変数を展開できる。
これはテンプレートリテラルと呼ばれます。
テンプレートリテラル内で宣言した変数は${}で展開できる。
JavaScript の テンプレートリテラル を極める! - Qiita
ここではlet iを${i}で展開している。
for (let i = 1; i <= 10; i++) {
console.log(`Hi ${i}`);
}
whileを使ったループ処理
基本構文
let hp = 100;
while (hp >= 0) {
console.log(`${hp} HP Left!`);
hp -= 15;
}
while()の中で判定処理がtrueになるまでループ処理を行う。
またwhileの判定処理を後にして1度だけ最初に実行する場合はdo while()が使える。
let hp2 = -50;
do {
console.log(`${hp2} HP Left!`); //-50 HP Left!
hp2 -= 15;
} while (hp2 > 0);
continue,break
forやwhileで特定の場合の時にスキップさせたり、処理を抜けたい時に使う構文がある。
-
continute: ループ処理の中で特定の条件の時だけ、処理をスキップさせる
for (let i = 1; i <= 10; i++) {
// 3の倍数の時だけスキップさせる
if (i % 3 === 0) {
continue;
}
console.log(i);
}
-
break: ループ処理の中で特定の条件に、ループ処理を抜ける
for (let i = 1; i <= 10; i++) {
// iが4になったらbreakして処理が終了する
if (i === 4) {
break;
}
console.log(i);
}
関数
functionを使って関数を定義する。
例では処理の中で広告を挟む処理をshowAd()で関数化して、showAd()を呼び出せば、どこからでも広告の処理を実行する事ができる例を紹介します。
'use strict';
function showAd () {
console.log('-------');
console.log('---AD--');
console.log('-------');
}
console.log('Tom is Great');
showAd(); // 関数呼び出し
引数を使う
function内の値を、引数によって表示する文字列を変えてみます。
関数を定義するときの
messageは、値を仮置しているので仮引数、実際に関数を呼び出すときに渡されるHeader ADは実引数と呼ぶ
function showAd (message) { // 仮引数
console.log('-------');
// テンプレートリテラルを追加
console.log(`---${message}--`);
console.log('-------');
}
console.log('Tom is Great');
showAd('Header AD'); // 実引数
console.log('Takahasi is Great');
showAd('Footer AD');
実行結果
Tom is Great
-------
---Header AD--
-------
Takahasi is Great
-------
---Footer AD--
-------
関数のデフォルト値を設定する
また関数を呼び出す時に仮引数に=を使って値を入れておく事で、デフォルト値を設定する事ができる
function showAd (message = 'AD') {
console.log('-------');
console.log(`---${message}--`);
console.log('-------');
}
returnで値を返してみる
returnを実行するとそれ以降の処理は実行されない事に注意する
// 合計値を返す関数を作成する
function sum (a, b, c) {
// この時点で値が戻されてそれ以降の処理は実行されない
return a + b + c;
// ここが無視される
console.log('Hi!')
}
const total = sum(1, 2, 3) + sum(3, 4, 5);
console.log(total);
関数式
いままではfunctionで関数名を定義して呼び出す、一般的な関数宣言でしたが、関数を定数や変数の値として代入する関数式という構文があります。
変数に代入するような式のときは文末に ;(セミコロン)が必要です。
const sum = function (a, b, c) { //無名関数
return a + b + c;
};
console.log(`${sum(1, 2, 3)}`);
このとき定義する関数は無名関数と呼びます。
アロー関数
前回の関数式よりももっと簡略化できる構文があります。
それがアロー関数です。
step1 functionをなくして、=>に置き換える
const sum = (a, b, c) => {
return a + b + c;
};
step2 returnしかしない場合は、returnで行っている処理を=>後に移動させる
const sum = (a, b, c) => a + b + c;
最終的には2行でまとめる事ができます。
const sum = (a, b, c) => a + b + c;
console.log(`${sum(1, 2, 3)}`);
さらにアロー関数は引数が1つの時は()を省略する事ができる。
(関数式の例)
const double = function (a) {
return a * 2;
};
上記の関数にstep1,step2を反映させると、以下の例になる
(アロー関数化した例)
const double = (a) => a * 2;
step3 引数が1つの時は()が省略できる為、以下のように置き換えができます。
const double = a => a * 2;
スコープ(有効範囲について)
ブロック内で定数や変数が宣言されて場合は基本的にはそのブロック内だけで有効となる。
例として関数、ifやfor、while でもブロックのあるところでは定数や変数のスコープが分かれる。
したがって、ブロック外で呼び出そうとすると未定義となり有効にならないルールがある。
function f () {
// 定数や変数がブロック内で宣言された場合
// その定数や変数はこのブロックの中でだけ有効というルールがある
const x = 1;
console.log(x);
}
f();
console.log(x); // x is not defined
ブロック外で宣言された定数や変数については、グローバルスコープと呼ばれ、ブロック内でも呼ぶことが可能となる。
ブロック内で同名の変数がある場合はそちらが優先されるが、無ければグローバル変数が優先される。
const x = 2; // グローバルスコープ
function f () {
const x = 1; // ローカルスコープ
console.log(x); //1 ローカルスコープが呼び出される
}
f();
console.log(x); //2 グローバルスコープが呼び出される
コードをブロックで囲っておこう
idnex.htmlでJavaScriptのコードを呼びだす場合は、<script> タグを分けて書いてもスコープが分かれるわけではない事に注意が必要です。
(main.js)
const x = 100;
console.log(x);
(index.html)
<script src="js/main.js"></script>
<script>
'use strict';
const x = 300;
console.log(x);
</script>
一見main.jsとindex.html内の<script>タグ内で宣言されている内容について別々で別れているように見えて同じファイルで宣言されていると見なされます。
なので、この場合はxがすでに宣言されているとエラーで怒られる。
したがって、ブロック({})で囲ってあげる必要がある。
{
const x = 100;
console.log(x);
}
HTMLでJavaScriptを使う場合は、ブロックで囲んであげる事を注意しておきましょう。