前回、ハッカソンに潜ることにしまして、過去の受賞傾向を見ていました。
大体の方向性はわかったので、ハッカソンの要綱やリソースまとめを見ていきます!
ハッカソンの要綱はこちら。
《概要》
- 開催期間: 2021年10月22日 - 11月28日
- ブロックチェーン・エコシステム全体から集まった開発者、クリエイター、アーティスト、そして業界をリードするメンターとともに、次世代のハイブリッド・スマートコントラクトを構築しよう!
- 今年のChainlink Fall Hackathonは、あらゆるスキルレベルの開発者がChainlinkのオラクルネットワークを利用して、幅広いユースケースに対応した分散型アプリケーションを構築し、ハイブリッド・スマートコントラクトの可能性を最大限に実現することを目的としています。
- スマートコントラクトの実地体験、Chainlinkの技術スタックへの迅速なオンボーディング、トップエンジニアとのワークショップ、ブロックチェーンキャリアの機会への参加、そして総額30万ドルのプールからの賞品獲得のチャンスを得ることができます。
- Chainlink Labsのトップ開発者と出会う機会もあり、彼らが作品をチェックしたり、フィードバックを提供したり、スマートコントラクト業界の最先端で構築することがどのようなものかを垣間見ることができます。
《要綱抜粋》
- あなたは、本イベント中にあなたが作成した開発物を所有し、その知的財産権を含む開発物に関するすべての権利、権原、利益はあなたに帰属するものとします。
- あなたは、本イベントがアイデアを自由に共有することを目的としたイベントであることを認識し、したがって、本イベント中に本イベントの他の参加者、本イベントのスポンサーおよび/またはその他の第三者と共有する情報は、すべてあなたの裁量およびリスクであることを認識します。
- あなたがご自身の情報を保護したいとお考えの場合は、あなたの責任において、情報を開示する相手に対する秘密保持およびセキュリティ対策を講じてください。被免除者は、本契約に基づき、または本イベントへの参加を理由として、あなたの情報に関していかなる責任も負いません。
- 主催者は、販促資料を作成するという明確な目的のために、あなたの肖像、画像、声、意見、外観、および本イベントで作成された、または本イベントに持ち込まれたあなたのプロジェクト、開発、資料、持ち物の画像を、本イベント中にビデオ、写真、またはその他の媒体で撮影したもの(以下「画像」)を、印刷物または電子媒体を問わず、主催者のウェブサイト、販促資料、出版物、およびその他の媒体で使用する目的で、無制限に使用する権利を有します。
- チェーンリンク賞の受賞者に選ばれ、を受諾した場合、イベントの受賞について作成されたブログ記事などのメディアは、まず事前にチェーンリンクチームと共有し、メディアのメッセージを広めるための調整や支援を行います。あなたは、チームに所属するライターとのインタビューに同意し、その結果、あなたのプロジェクトがChainlinkのウェブサイトで紹介され、あなたのプロジェクトがより大きなコミュニティで共有されることになります。
...はい。りょ。
ハッカソンの要綱を真面目に見るのは初めてですが、
ちゃんとしてるとこはちゃんとしてるんだなー
それではリソースの方を見ていきます。
Chainlinkのドキュメントだけでなく、
過去の受賞プロジェクトのコードや開発コンセプトがまとめられているのは勉強になりますね♪
開発に関しては、以前触っていたHardhatのスターターキットが揃ってるのは強いですね...!
さてどんなのを作ろうかなーと割と悩んでいるので
まずはこちらの記事でスマコンのユースケースを見てみようと思います。
これまで「ブロックチェーン=DeFi&NFT」という世界線で生きてきたので、
いろんな使用例を見て、アイデアを膨らませたいなーと思います。
と、その前にChainlinkについて。
Chainlinkってなに?
スマートコントラクトには、ブロックチェーンの外で起こっている現実世界のイベントの結果を検証する手段として、データプロバイダーやAPIサービスなどの外部リソースとやりとりする機能が組み込まれていません。
これは、ブロックチェーン・オラクル問題と呼ばれるもので、日常的なコントラクトをブロックチェーン上で表現する際の最大の制限の1つとなっています。
この接続性の欠如を克服するために、ハイブリッド・スマートコントラクトは、外部のデータ入力を取得し、
データ出力を外部システムにプッシュし、スケーラブルなオフチェーン計算を実行するミドルウェアとしてオラクルを使用します。
Chainlinkは、最も広く使用されている分散型オラクルネットワークで、
現在、数百億米ドルの価値を数多くのブロックチェーンやユースケースのライブアプリケーションで確保しています。Chainlinkは単一のオラクルネットワークではなく、多数の分散型オラクルネットワークが並行して稼働するエコシステムです。
各オラクルネットワークは、他のオラクルネットワークに相互依存することなく、多数のオラクルサービスを提供することができ、その中には以下のようなものがあります。
- 分散型価格フィード(Decentralized Price Feeds):任意のDeFiアプリケーションに統合することで、最新の金融市場データへのアクセスが可能となり、幅広い資産の市場を完全にカバーします。
- 検証可能な乱数関数(VRF): NFTやオンチェーンゲームアプリケーションに、スマートコントラクトアプリケーション専用の、証明可能で公正かつ安全な乱数生成器(RNG)を提供します。
- プルーフ・オブ・リザーブ (PoR): スマートコントラクトで、フィアットベースの安定コイン、クロスチェーントークン、トークン化された資産など、オフチェーンの準備金に裏付けられたあらゆるオンチェーン資産の真の担保化を監査することができます。
- トランザクション自動処理(Keepers): スマートコントラクト機能をトリガーし、オフチェーン計算を活用してコントラクトのメンテナンスを行うための、信頼性が高く、分散化された、コスト効率の高いトランザクション自動化サービスをdApp開発者に提供します。
- クロスチェーン・インターオペラビリティ・プロトコル(CCIP): マルチチェーンエコシステムのためのオープンソース規格であり、複数のブロックチェーン間でメッセージを送信したり、コマンドでトークンを転送したりできるクロスチェーンアプリケーションを実現します。
- モジュラー外部アダプター(Modular External Adapters): プレミアムデータプロバイダー: 認証されたウェブAPI、IoTセンサー、銀行決済、エンタープライズバックエンド、他のブロックチェーンネットワークなど、あらゆるオフチェーンリソースに接続します。
- オフチェーン計算(Off-Chain Computation): トランザクションの順序付けのためのFair Sequencing Services、TLSウェブセッションデータのプライバシー保持の証明のためのDECO、スケーラブルなオフチェーンSolidity計算のためのArbitrum Rollupsなどを実現します。
最終的にChainlinkは、複数のデータソース、複数のオラクルノード、
様々な集計方法、支払いペナルティ、レピュテーションサービス、可視化ツールの使用など、
あらゆるタイプのオラクルネットワークの構築に必要な開発者ツールを提供します!
...とのことです。
すげぇ頼もしいというか、これからのブロックチェーンの基盤となる技術てんこもりですね!
これから業界が発展していくに伴って、需要も増えていきそうな!
$LINK買お。
さて、それではいろいろなユースケースを見ていきます!
記事には77選とか書いてますが、元々44選だったのをアプデして、
11カテゴリーに分けたそうです。
以下、引き続きだらだら抜粋和訳です。
1. 分散型金融(Decentralized Finance)
- マネーマーケット: スマートコントラクトを利用した、資産の利回りを得たい貸し手と、運転資金を得たい借り手を結びつける重要な金融インフラを整備(AAVE Compoundなど)
- 分散型ステーブルコイン: 不換通貨(通常は米ドル)と1対1で固定されたオンチェーントークンを発行(USDT, DAI, USDCなど)
- アルゴリズム・ステーブルコイン: 自動化された報酬と罰則を用いてペッグを維持し、ペッグの下ではステーブルコインを燃やし(デフレ)、ペッグの上ではより多くのステーブルコインを鋳造する(インフレ)ことで、ペッグに向けて価格を誘導するステーブルコイン(Fet Protocolなど)
- 先物: ロングまたはショートのポジションを担保に入れ、ヘッジやレバレッジをかけたエクスポージャーを提供(dYdX, MCDEXなど)
- オプション: ブロックチェーン上では、分散化されたピアツーピアのオプションが可能(Opyn, Thalesなど)
- 合成資産: ブロックチェーン上に存在しない伝統的な資産へのエクスポージャーを提供(Synthetixなど)
- クレジット・デフォルト・スワップ(CDS): 借り手のデフォルト(債務不履行)が発生した場合に、貸し手がそれをヘッジするための金融契約。借り手がデフォルト(債務不履行)に陥った場合、クレジット・デフォルト・スワップを発行・販売した当事者が、借り手から支払われなかった未払い金を貸し手に返済する仕組みを提供(Opium.Exchangeなど)
- 債券: 後日返済される負債を発行することで、短期的な資金調達を可能にする金融契約を実現(SWIFT)
- スマートポートフォリオ: 特定の資産やトークンの現在の市場全体の価格に基づいてプログラム的に投資を管理する高度な金融商品をユーザーに提供
- オンチェーン・リザーブ証明: クロスチェーン資産(あるブロックチェーンに存在する暗号通貨/トークンをコントラクトにロックし、別のブロックチェーンで「アンロック」するもの)の実現(WBTC, renBTCなど)
- オフチェーン・リザーブ証明: 実世界の資産をブロックチェーン上に導入するための準備金証明を実現(PAX, TUSDなど)
- 自動化された資産管理: あらかじめ決められた間隔で取引戦略を自動的に実行するためにスマートコントラクトを利用(Visor Financeなど)
- レベニューシェア: DeFiプロトコルで生成された収益を分散的かつリアルタイムに分配するソリューションを提供
- イールドファーミング: 流動性を提供されることでプロトコルのガバナンストークンを公正に分配するDeFiエコシステムにおける新しい金融プリミティブ(Plasm, StrongBlockなど)
- レバレッジド・イールド・ファーミング: プロトコルで管理された担保付ローンを利用して預金者に資金を貸し付けるプロトコルで(Alpaca Financeなど)
- クロスチェーン・イールド・ファーミング(Cross-Chain Interoperability Protocol(CCIP)): マルチチェーンの利回りを最大化するプラットフォーム(Celsiusなど)
- 自給式ローン: ユーザーが資産を担保として預け、合成資産を借りたり造幣したりして、運転資金を提供することを可能にするソリューション(Alchemixなど)
- サーキットブレーカー: 投資家保護の観点から、広い市場の価格から一定の割合を超えて乖離した場合に取引や清算を一時的に停止する機能(Digitexなど)
- 非中央集権型(分散型)取引所(DEX): ユーザーが暗号通貨の保管や中央機関への個人情報の提供をせずに、暗号通貨を取引できるオンチェーン取引所(0x Relayer Bamboo Relayなど)
- オートメイテッド・マーケットメイカー(AMM): 従来のオーダーブックの代わりに、所定の価格計算式に基づいて資産の交換を促進するオンチェーンの流動性プールを提供(DODOなど)
- ステーキング: 暗号通貨の担保をスマートコントラクトにロックすることで暗号経済ネットワークの安全性を担保(AdExなど)
- リベース: トークンの供給量を調整することで米ドルなどの特定の基準資産とのペッグを維持するDeFiの新しい金融プリミティブ(Ampleforthなど)
- 現実資産のトークン化: 実世界の資産をトークンとしてブロックチェーン上に表現し、グローバルなアクセス性、パーミッションレスな流動性、チェーン上の透明性、取引の摩擦の軽減などのメリットを享受
- 流動化: ユーザーのローンを適切に清算させるため、スマートコントラクトを自動化(Aaveなど)
2. 外部決済(External Payments)
- 銀行への支払い
- リテールペイメント: PayPal、Stripe, Mistertangoなどの確立された決済ネットワークへのアクセスを提供
- 暗号通貨による決済: AlchemyとPaycoinなどで、Chainlink Price Feedsを使用して為替レートを決定するハイブリッド暗号/フィアット決済プラットフォームを提供
- 従業員の給料: プログラム的に労働者への支払いをリアルタイムに送金(Transakなど)
- 送金: 外国為替レートの信頼できるデータを提供しつつ、送金時の直接入金も実現可能
3. NFT、ゲーミング、およびランダム性(NFTs, Gaming, and Randomness)
- ランダムなリワードとNFT: Chainlink VRFを利用し、証明可能なほどランダムなNFTを生成したり、ゲーム内であらかじめ定義されたさまざまな成果に対する報酬としてNFT属性を作成したりするなどユーザーに報酬とインセンティブを与える(AAVE gotchi, Axie Infinityなど)
- ダイナミックNFT: 時間の経過とともに希少性や実用性が変化するため、NFTを収集する際にゲーム性を持たせる(EVOLVEトークンなど)
- ランダムなゲーム性: マップ生成、クリティカルヒット(対戦型ゲーム)、マッチメイキング(マルチプレイヤーゲーム)、カードのドローオーダー、ランダムエンカウンター/イベントなど、Chainlink VRFを利用して、予測不可能なイベントの整合性を確保できる
- 市場予測(賭博): スポーツイベントの結果、政治的な選挙の結果、暗号通貨のロードマップの完成/価格の予測など、あらゆる種類の賭けが実装可能(YieldWarsなど)
- 損をしない貯金ゲーム: ユーザーの預金をプールし、分散型のマネーマーケットで貸し出して利息を得る仕組み。一定期間後に勝者が選ばれ、プールから蓄積されたすべての利息を得る。(PoolTogether)
- スポーツおよびEスポーツ: スポーツベッティング市場(Augurなど)。信頼性の高いウェブAPIからデータを集約することで、スポーツの結果を検証など公正なデータ解析が可能。
4. 保険(Insurance)
- パラメトリック保険: 分散型オラクルネットワークによって提供される実世界のデータに基づいて自動的に支払いが行われる、高度なスマートコントラクトベースのパラメトリック保険契約を作成することが可能。手動の仲裁への依存を減らし、その結果としての支払い遅延を軽減することで、現実世界に存在する様々なリスクをヘッジするために、より幅広いビジネスに保険を提供することができる。
- 農作物保険: 発展途上国の農家でも、インターネットに接続できる人であれば誰でも不測の事態に備えることができるため、世界中の農家は、たった一度の悪天候で経済的に破綻する心配をすることなく、生計を維持することができる(Arbolなど)
- フライト保険: 天候やメンテナンスなど、コントロールできない様々な要因により、フライトが遅れることが多いフッライト出張の際、遅延時の補償金により、機会費用を軽減することができる(Etheriscなど)
- 自動車保険: スマートコントラクトにより、レンタル期間の指定、借り手のための車両ドアのロック解除、レンタル期間の記録、走行距離の計算、バッテリー残量の判定、レンタル料の支払いの自動化などを実現。車両に搭載された多数の衝撃センサーに基づいて作動するパラメトリック自動車保険や、年間走行距離などの指標に基づく保険割引など、新しい形態の保険が利用可能になる。(Link My Ride - Tesla車の複雑なレンタカー契約など)
- 住宅保険: スマートホームをスマートコントラクトに接続することで実現される新しいパラメトリックな住宅保険商品。年間を通して使用されない別荘やその他の住宅に有用で、パイプの破損、ソーラーパネルの誤作動、あるいは住宅への侵入を検知するように配線することができる。
- 生命保険: 生命保険契約に記載されている複数の関係者に対して自律的に支払いや資産の分配を行うことで、不要なオーバーヘッドをなくし、契約者への支払いを迅速に行うことができる
- 健康保険: バイオテクノロジーやIoTウェアラブル(スマートウォッチなど)の急速な発展により、保険会社は患者の健康データに基づいて健康保険の割引やペナルティを課すスマートコントラクトを作成することが可能。(Gran Fondoなど)
- 海上保険: 気候関連の不確実性により、低水位や高水位などの海路の状態など、Chainlinkのオラクルを利用して、輸送中の冷凍品の解凍、輸送船の損傷、予期せぬ気象条件による出荷の遅れなど、さまざまな補償のプロテクションに対してパラメトリックな保険を発行することができる
- 再保険: 保険契約のための保険をトークン化することで個人投資家でも売買が可能になる
5. エンタープライズ・システム(Enterprise Systems)
- __ ブロックチェーン抽象化レイヤー__: Chainlinkは、企業のAPIをあらゆるブロックチェーン環境に接続するための単一のミドルウェアを提供することで、企業はどのブロックチェーンが業界標準になる可能性が最も高いかを選択する負担がなくなります
- データとAPIの収益化:データプロバイダーは、Chainlinkのブロックチェーン抽象化レイヤーを使用して、あらゆるブロックチェーン上のスマートコントラクトにデータを販売することもできる
- ノード・アズ・ア・サービス(NaaS): Chainlinkノードを運用することで、データプロバイダーはAPI接続をスマートコントラクトアプリケーションに販売することができます
- ハイブリッドクラウド/ブロックチェーンアプリケーション: Chainlinkの双方向通信機能を活用して、計算命令やデータをオフチェーンで処理し、その結果をオンチェーンに戻してスマートコントラクトを利用する、クラウドとブロックチェーンのハイブリッドアプリケーションを構築することができる。
- プライバシーを保護するデータクエリとクレデンシャル管理: 正確な口座残高や身元をチェーン上やオラクル自身に明かすことなく証明することができるなど、世界中のほぼすべてのデータを、機密性やデータライセンス契約を維持したまま、オンチェーンで活用できるようになる(DECOなど)
- オンチェーン・トランザクションのプライバシー: 契約条件、使用されたデータソース、契約内の資金の真の価値、支払いを受けた人(入力との相関性の観点から)を隠すなどのプライバシーが実現可能(Mixiclesなど)
- オフチェーンでのプライベートコンピュテーション: ユーザーが複数のセキュリティレイヤーを活用して様々な保証を得ることができるような、「Defense-in-Depth」アプローチだけでなく、TEE(Trusted Execution Environment)という形で追加のハードウェアを使用して、プライベートで一般的なオフチェーン計算を実現するオラクルプロトコルも提供(Town Crierなど)
- Solidity計算処理: L2ソリューションを用いて、ユーザー資金のベースレイヤーのセキュリティを維持しつつ、分散型アプリケーションのスループットを向上させ、レイテンシーを下げることができる実用的なスケーラビリティソリューションを実現
- インフラ提供者のオラクルノード: 通信会社やインターネットサービスプロバイダーなどの従来型のインフラプロバイダーは、Chainlink Networkをサポートし、Chainlinkのオラクルノードを直接運営することで追加の収益を得ることができる(T-Systems MMSなど)
- 請求書を通じた暗号通貨の支払い:一般的な請求書発行技術を使って、企業は第3のサービスプロバイダーに平価で支払いを行い、第3のサービスプロバイダーがバックグラウンドで暗号通貨の支払いを処理することができる(LINK Gas Stationなど)
- Baseline Protocol1の外部データ:ゼロ知識証明を使用して、オンチェーンで機密データを開示することなく、異種の企業データベースが取引相手との間で一貫性のある状態(同一のレコードセット)に保たれることを保証する
- ブートストラップ・レガシーシステム・セキュリティ: サービスレベルアグリーメント(SLA)とステーキングを利用して、企業やデータプロバイダーがバックエンドシステム全体を再構築することなく、スマートコントラクトなどの自動化されたプロセスに決定論的な保証を提供することができる
6. サプライチェーン(Supply Chain)
- RFIDトラッキング: 現実世界のRFIDデータを利用して、倉庫での在庫受領時に支払いを開始したり、出荷遅延時に自律的に保険金を支払ったりするなど、さまざまなオンチェーン契約を結ぶことができる(Open Library Project)
- IoTセンサー: IoTデータによって、事前に定義された発注書で定義された品質管理基準が守られているかどうかを確認した上で、支払いを実行したり、罰金を科すなど、IoTセンサーをスマートコントラクトに接続することで、ブロックチェーンによるIoT統合を実現(PingNET)
- 通関業務: 貨物の状況をリアルタイムで把握し、クロスボーダーの貿易金融契約のエンドツーエンドの自動化
- 船荷証券、インボイス、保険証書: オラクルを使用して、データから直接船荷証券を生成したり、支払請求書に外国為替レートを提供したり、オンチェーンの保険契約にIoT品質管理データを提供して決済トリガーを作ることが可能
7. 公益事業(Utilities)
- インターネット、通信、クラウドホスティング:IoTセンサーでユーティリティーの稼働時間を監視し、Chainlinkはそのパフォーマンスデータをスマートコントラクトに投入して、ダウンタイムに応じて月々の支払いを計算したり、払い戻しを行ったりすることが可能 (Blocksolid)
- エネルギー: スマートコントラクトは、スマートメーターからの読み取り値を取得して、誰かの出力を収益化し、消費量を追跡し、両者間の支払いを促進することができます。(Dipole)
- 水: 規制による罰金の発行、消費量の請求書の生成、自動支払いのトリガー、供給追跡データベースの更新、さらには洪水のリスクがある都市への緊急資金供給のトリガーなどを作成可能
- 排出物・廃棄物処理: 過剰消費に対する適切な規制機関への支払いを自動的に開始したり、リサイクルや廃棄物から燃料への変換技術で使用されたゴミを収益化したり、消費量を減らしたり生分解性の高いものを多く使用した場合にゴミ代が安くなるようなインセンティブ付きの支払い構造を構築することが可能
8. 認証とアイデンティティ(Authorization and Identity)
- 電子署名: 実世界のデータやイベントに応じてデジタル契約を実行できるなど、オフチェーンのデータソースを定義し、それぞれのトリガー条件を定義することができる(FilmaChain, EthSign)
- 生体認証: バイオメトリクスは特定の人を一意に識別できるため、信頼できるデータベースやソースがあれば、その人の身元を確認する効果的な方法となる
- 信用情報: スマートコントラクトは、誰かが適切な金額の資金を持っているかどうかや、特定のセキュリティキーを持っているかどうかなどのクレデンシャルを直接検証することが可能
- KYC/AML: 、DEXやその他のDeFiアプリケーションがソース署名付きのコンプライアンスデータをオンチェーンで提供することで、外国資産管理局(OFAC)の制裁要件を遵守することを実現(Coinfirm, CipherTrace)
- ソーシャルメディアのアイデンティティとドメイン名: ブロックチェーンドメインがユーザーのソーシャルメディアアカウントに結びついていることを確認することが可能(Unstoppable Domains)
- スマートコントラクトの監査結果:オラクルを使用することで、ユーザーは監査結果をオンデマンドでオンチェーンで直接確認することができ、高額な取引など特定の取引の前に自動的にチェックを行ったり、他のユーザーの資金を信頼できるカストディアンとして行動する場合などのユースケースが可能(Hacken)
- アカウントのセキュリティ: Chainlinkのオラクルを使用することで、スマートコントラクトに2FA(2要素認証)の機能を持たせることができ、ユーザーの保有する暗号通貨を直接保護することができる(Digital Bridge)
- 知的財産: IPデータベースをチェックして所有権を確認したり、IPにアクセスする前にオフチェーンの認証情報を確認したり、ユーザーからIP所有者への支払いを促進、IPの部分的な所有権をトークン化し、その人のシェア率に応じて支払いを分割することも可能
- 貢献報酬: Githubなどのパブリック・コード・リポジトリ上でコントリビューションを追跡し、報奨金のために事前に定義されたテストケースがエラーなく通過したら、支払いエスクローのロックを解除するために使用可能
9. 政府機関(Government)
- __ レギュレーション__: 政府はスマートコントラクトからメタデータを抽出したり、取引を放送する前に政府が運営するオラクルからの外部承認を必要とする方法として、オラクルを利用することができる
- 投票: 秘密鍵を使ってオンチェーンで投票を行い、オラクルがDECOを介してプライバシーを保護しながら複数の承認されたソースから本人のIDを検証し、一致した場合は確認書をオンチェーンで公開し、誰もが暗号検証できる不変の記録として保存することで、改ざんされない投票による、より持続可能な民主主義の実現が可能。
- 証書/許可/証明書: 証明書をより自律的に生成できるオラクルにより、政府の証明書、許可証、証書の発行をより効率的かつ誠実に行うことができる
10. サステナビリティ(Sustainability)
- 再生可能な農業: ハイブリッド・スマートコントラクトは、チェーン上のコードと、IoTセンサーや衛星データから得られる実世界のデータを組み合わせることで、完全に追跡可能で透明性が高く、自動化されたインセンティブシステムを構築することが可能(Green World Campaign)
- 衛星画像とドローン: 衛星画像とIoTネットワークやドローンを組み合わせて、建設プロジェクトのような外部活動のデータを収集し、人工知能を使ってデータを分析し、過去のプロジェクトと照らし合わせることで、プロジェクトの完了率を知ることが可能
11. オフチェーン・コンピューテーション(Off-Chain Computation)
- 検証可能なランダム性(VRF): オラクルノード、ユーザー、開発チームが操作できない暗号証明に裏付けられた安全なランダム性のソースをスマートコントラクトに提供
- キーパー(Keeper): DEXでの指値注文の実行、リザーブが値上がりした際の新規トークンの鋳造、金庫からの収穫、弾性供給トークンのリベース、自動取引戦略のトリガー、担保不足のローンの清算、権利確定トークンの放出、閾値を下回ったトークン残高の補充など、さまざまなスマートコントラクト機能を起動させます
- クロスチェーン・インターオペラビリティ・プロトコル(CCIP): 安全で分散化された拡張可能なクロスチェーンメッセージングソリューションを提供するオープンソースの標準規格であり、あらゆるブロックチェーンネットワーク上のスマートコントラクトが、他のブロックチェーンネットワークを介してメッセージを送信したり、トークンを転送したり、アクションを開始したりすることを可能にします
- フェアシーケンシングサービス(FSS): トランザクションの順序をマイナーが操作してユーザーから価値を吸い上げることができないようにすることで、分散型アプリケーションがMiner Extractable Value(MEV)を軽減することを可能にする
- ブロックチェーンのガス価格: スパム攻撃を防ぐ目的でガス料金が設定されているが、ガス料金を決定する市場はオフチェーンで起こるため、スマートコントラクトでは、ガスの単位あたりの現在のコストを取得するためのオラクルが必要となる。ガス価格オラクルを利用して、ブロックチェーンネットワークの混雑や高い取引コストをヘッジするために設計されたガス価格金融商品などを作成することが可能。(Tornado.cash)
- 公正な参加者の選択: スマートコントラクト内でランダムに販売参加者を選択する方法を決定(Get Protocol, Centaur)
- ランダムなノード選択: 改ざん不可能なランダムソースとして、トランザクションのブロックを生成する必要があるたびにバリデータを公平に選択することができ、ブロックチェーンネットワークを主要な攻撃ベクトルの大部分から保護することが可能。
以上です。
77つあったかな??数えてないからわからん^^;
...で、作ってみたいプロジェクトは...
Chainlinkの中の技術としては、
モジュラー外部アダプター(Modular External Adapters)
が一番興味があります!
自分でAPIのノードを作って、情報提供するとか
ゆくゆく幸せになれそう〜♪
カテゴリーとしては、
ダイナミックNFT
デリバティブ
生体認証
に興味を持ちました!
ダイナミックNFT: 外部アダプターを作って、何かおもしろそうなパラメータを取り込んで、変化するNFTって素敵やん。
デリバティブ保険: 天候デリバティブみたいに、同じ事象でも需給の差があることについて、保険システムを組んでみたい!全然数式の検討がつかんけど!!
生体認証: バイオメトリクスは扱いが大変なので、体重・心拍などヘルスデータを使って何かできないかなーとか思いました。
具体的な内容は追々詰めるとして、
早速Chainlinkの基本的な使い方とか学んでいこう!!
...そういや、プロジェクト発表にプレゼン動画つくらなあかんのよなぁ
★SAMURAI☆ENGLISH★かましてくるぜ☆
(おまけ) Chainlink Smart Contract Developer Bootcamp
無料でスマートコントラクトの作り方から
Chainlinkの使い方まで学べます。
YouTube動画だけでなく、スライドも公開されてるので、
自分のペースで学べてよいですー^^
-
Baseline Protocolは、Ethereumのメインネットを共通の基準として、企業の記録システムを同期させるためのフレームワーク ↩