組込みがどのようなシーンで使われているか
私は、前回の記事までで組込みの作例は1つしか見せてきませんでした、そうLEDを制御するやつです
今回は、組込みマイコンが実際の現場ではどういったことに使われているか、お話ししたいと思います
・家電
まず、家電の制御が組込みの一つの例ではないでしょうか
TVとかは何となくコンピュータとか入っているんじゃないかな?とか思えますよね?
もちろん入っています
チャンネル変えたり、ビデオに切り替えたり、とはいっても最近は組込みではなく普通(?)のコンピュータも一緒に入っていたりもします
ほかにも冷蔵庫やエアコンにも入っています
冷蔵庫の庫内を一定に保ったり、食材が増えたら庫内の温度を保つために冷風を強くしたりとかですね
エアコンは室内の温度を冷蔵庫と似たような感じで制御しています(同じではないです)
まあ、現在の家電にはほとんど組込みの技術が使われています
・車
組込みといえばやはり車でしょうか
自動車には数百個の組込みマイコンが入っています 何に使うのかといえば、車の安全や快適性を保つために使われます
例えば車の空気圧を測定したり、前車との距離を測ったり、ほかにも周りが暗くなったらライトをつけたり、エアコンの制御をしたりと、例をあげたらきりがないのですが、とにかく大量のマイコンが使われています
スマートフォン
実は、スマートフォンにも組込みシステムが入っています
iPhoneにはIOSが、AndroidスマホにはAndroidOSが入っていて組込みシステムが入っているなんて思わないかもしれません
画面をタッチすると反応したり、スマホを耳に近づけるとタッチが反応しなくなったり、そういったセンサーの制御に組込みが使われています
なんで、組込みシステムがこんなに入っているか
理由は簡単で、安価だからです
先ほどの車で考えてみると、普通のコンピュータが数百台入っていると考えると恐ろしい価格になります
例えば車の中に1台5万円のコンピュータが100台入っているとすれば500万円になります
これが軽自動車だとして車の販売価格は
・本体100万+コンピュータ500万=600万
とても庶民の買えるものではなくなってしまいます
これがマイコンだと1台数十円~数百円といったところです
さらに即時応答性も高いので特に車では素早い反応が必要なので使われるのは当然といったところですね
マイコンと組み込みって何が違うの?
マイコンとは
先ほどから、「マイコン」「マイコン」と言っていますがマイコンというのは組込みシステムの一部で組込みの頭脳ともいえるもので、省略しないでいうとマイクロコントローラといいます
つまり、通常のコンピュータでいうところの「CPU」に相当します(若干違いますが、雰囲気をつかんでほしいです)タグにもある「Attiny402」っていうのがマイコンです
組込みとは
では組込みとはなんでしょうか
組込みはマイコンを含むシステム全体のことを指します
つまり、マイコンとセンサー類や駆動する部分を含めたシステム全体を指します
一応、第1回で見せたスイッチを使ってLEDが切り替わるものも組込みシステムといえます
大体、言葉の使い分けはしっかりできていないことが多いですw
さいごに
そろそろプログラミングのことを書きたいので、次回からじわじわとお話したいと思います
次回、ゼロから始めるマイコン⑤-1