はじめに
業務上さまざまなリポジトリを行き来して、そのたびに node のバージョンを切り替えて…、ということが間々あるかと思います。そんなときに思い浮かぶのは nvm
や n
といったバージョン管理ツールですよね。
ある日、次に参加することになった業務のリポジトリで環境構築をしていると、.node-version に記載されているバージョンが新しく、nvm に存在していないということがありました。そのときに同僚におすすめされた mise というバージョン管理ツールがとても楽だったので、紹介しようと思います。
1. mise のインストール
発音は「ミーズ」らしいです。
1-1. インストール
下記の curl
コマンドでインストールします。
curl https://mise.run | sh
1-2. シェルへの設定
インストール後、mise
の機能を有効にするために、シェル設定ファイルに追記します。zsh の方は良い感じに書き換えてください。(bash→zsh, bashrc→zshrcに書き換え)
echo 'eval "$(~/.local/bin/mise activate bash)"' >> ~/.bashrc
設定を反映させるために、ターミナルを再起動するか、下記のコマンドを実行します。
source ~/.bashrc
1-3. 動作確認
下記のコマンドでバージョンが表示されれば、mise
のインストールは完了です。
mise -v
_ __
____ ___ (_)_______ ___ ____ ____ / /___ _________
/ __ `__ \/ / ___/ _ \______/ _ \/ __ \______/ __ \/ / __ `/ ___/ _ \
/ / / / / / (__ ) __/_____/ __/ / / /_____/ /_/ / / /_/ / /__/ __/
/_/ /_/ /_/_/____/\___/ \___/_/ /_/ / .___/_/\__,_/\___/\___/
/_/ by @jdx
2025.10.0 linux-x64 (2025-10-01)
デカ過ぎんだろ…
2. Node.jsのバージョン管理
いよいよ Node.js のバージョンを管理していきます。
2-1. 利用可能なバージョンの確認
mise ls-remote <プラグイン名>
を使うと、インストール可能なバージョンの一覧を確認できます。最新のものから古いものまで、非常に多くのバージョンがリストアップされます。
mise ls-remote node
2-2. 特定バージョンのインストールと適用
mise use <プラグイン名>@<バージョン>
コマンド一つで、インストールと、現在のディレクトリ(またはグローバル)への適用を同時に行ってくれます。
mise use node@24.9.0
2-3. インストール済みバージョンの確認
現在、システムにインストールされているバージョンを確認するには、mise ls
または mise list
を使います。
mise ls
ls
は list
の省略なので、mise list
でも動きます。
今回は node を入れてみたので、node の指定したバージョンが表示されました。
Tool Version Source Requested
node 24.9.0
3. 動作確認
実際に Node.js と npm が使えるかを確認して完了です。
node -v
npm -v
v24.9.0
や 11.6.0
など意図したバージョンが表示されていれば、Node.jsのバージョン管理環境の構築は成功です!お疲れ様でした!
まとめ
体感ではありますが、mise
は nvm
や n
より消耗せずにバージョン管理ができるなと感じました。メンテがきちんとされていてバージョンが追いついているのも嬉しいです。
node 以外のバージョン管理もできるようで、mise plugins ls-remote
や mise-pluginのリポジトリで確認できるので、ぜひいろいろ試してみてください。