LoginSignup
1
3

More than 3 years have passed since last update.

PAMの開発環境をローカルで作成して触ってみるための手順

Last updated at Posted at 2020-12-08

Red Hat Process Automation Manager(PAM)の開発環境をローカルに作成して、起動してみるところまで。
製品バージョンによって多少異なるところもありますので、あくまで参考に。
(DBは、とりあえずはデフォルトでH2DBがついてるので、そのままサンプル動かしてみることはできます。でも、PAM再起動でデータは消えてしまうのでご注意ください)
DBをPostgreSQLに変更する手順はこちらを参照ください→PAMで利用するDBを変更する方法(PostgreSQLの場合)

ここでの前提

  • ローカルPCに構築(ちなみに個人環境はMacBook Pro 4コア16GB。 2コア4GB以上推奨)
  • JDK 8 or 11がインストール済み(私はOpenJDK11を使用)
  • PAMの製品バージョンは、7.9.x
  • Business Central + Kie Server を同一EAP上にデプロイ
  • EAP(Red Hat Enterprise Application Platform)のバージョンは、7.3.x

※製品のサポートされる環境やテスト済みの環境については、こちらのページをチェックください。

とりあえず触ってみるための環境なので、こんな感じの構成にします。
同一EAP上に、Business CentralとKie Serverをデプロイします。
何も設定変更しないと、データベースはH2DBが使われます。
スクリーンショット.png

ちなみに、軽くコンポーネント説明をすると、

Business Central

プロセスの開発・ビルド・デプロイ等を行うことができる、Webアプリ。プロセスエディタもある。
Kie Serverと連携して、実装したプロセスをテスト実行することができる。Kie Serverの管理機能もある。
business-central.warで提供される。必ずしも使わなくてもよい。

Kie Server

プロセスのランタイム環境を含むWebアプリ。
プロセスのプロジェクトをデプロイして実行することができる。
kie-server.warで提供される

必要なもの

JDKとPostgreSQLは、あらかじめダウンロードサイトから取得して、インストールしておいてください。

インストール手順

流れはざっとこんな感じです。

  1. EAPインストールして
  2. Business CentralをEAP上にデプロイして
  3. Kie ServerをEAP上にデプロイして
  4. PAM用アプリユーザ作って
  5. EAP起動して、Business Centralにログイン

(注:ここでは、ZIPをダウンロードして展開するインストール方法について記述します。インストーラーを使ってインストールする場合は、以下のいくつかの手順は省略されます)

手順を細かく記載

アプリケーション・サーバーである、EAPをまずインストールします。
EAPのインストールフォルダを適当な場所に作成し、その配下にインストールしていきます。
ここでは、ダウンロードしたzipを解凍するだけです。

$ mkdir paminstall
$ cd paminstall
$ unzip $DONWLOAD_PATH/jboss-eap-7.3.0.zip

これにより、/paminstallフォルダの下に、jboss-eap-7.3フォルダが作成されます。ここを、$EAP_HOMEとします。

Business Centralを解凍して、$EAP_HOMEに上書きします。
(上書き先を間違えないように! /paminstallフォルダ直下で、unzipします)

$ unzip -qo $DONWLOAD_PATH/rhpam-7.9.0-business-central-eap7-deployable.zip

次に、Kie Serverのzipを適当なFolderで解凍します。
解凍すると、2つのFolderができます。

kie-server.war
SecurityPolicy

kie-server.warフォルダを、$EAP_HOME/standalone/deployments/に移動します。
SecurityPolicyフォルダ配下のファイルを、$EAP_HOME/bin/に移動します。

$ unzip $DONWLOAD_PATH/rhpam-7.9.0-kie-server-ee8.zip
$ mv kie-server.war/ $EAP_HOME/standalone/deployments/
$ mv SecurityPolicy/* $EAP_HOME/bin/

kie-server.warを自動デプロイするための.dodeployファイルを作成します。

$ touch $EAP_HOME/standalone/deployments/kie-server.war.dodeploy

ここまでで、EAP上にPAMがデプロイできたことになります。
起動する前に、PAM用のアプリユーザを作成します。

アプリユーザは、Business Central用のユーザと、Kie Serverコントロール用のユーザを2つ作成します。
Business Central用ユーザ: 所属グループは、admin,kie-server,rest-all とする
Kie Server用ユーザ:所属グループは、kie-server,rest-all とする
以下、作成例。(ユーザの追加は、/bin/add-user.shで行います)

$ ./jboss-eap-7.3/bin/add-user.sh -a --user pamadmin --password pamadmin1! --role admin,kie-server,rest-all
$ ./jboss-eap-7.3/bin/add-user.sh -a --user controllerUser --password 'controllerUser1234;' --role kie-server,rest-all 

次に、Business CentralからKie Serverに接続できるように、設定追加します。
/$EAP_HOME/standalone/configuration/standalone-full.xmlを編集します。

standalone-full.xml
・・・
<system-properties>
・・・
(コメントアウトされている以下の箇所をアンコメントする。ここで設定するuserとpwdは、上記でKie Server用に作成したユーザとパスをセットする)
   <property name="org.kie.server.location" value="http://localhost:8080/kie-server/services/rest/server"/>
   <property name="org.kie.server.controller" value="http://localhost:8080/business-central/rest/controller"/>
   <property name="org.kie.server.controller.user" value="controllerUser"/>
   <property name="org.kie.server.controller.pwd" value="controllerUser1234;"/>
   <property name="org.kie.server.user" value="controllerUser"/>
   <property name="org.kie.server.pwd" value="controllerUser1234;"/>
   <property name="org.kie.server.id" value="default-kieserver"/>
</system-properties>
・・・

さて、では、PAMがデプロイされたEAPを起動してみましょう!
Kie ServerをデプロイしたEAPを起動する際は、standalone-full.xmlを使います。

$ ./jboss-eap-7.3/bin/standalone.sh -c standalone-full.xml

しばらくしてコンソールログにJBoss EAP 7.3.0.GA (WildFly Core 10.1.2.Final-redhat-00001) は 34294ms で開始しました というような表示がされたのを確認して、ログイン画面にアクセスしてみましょう。

PAMログイン画面

http://localhost:8080/business-central/
スクリーンショット.png

先ほど作った、PAM用ユーザでログインします。(pamadmin/pamadmin1!)
ログインできれば、以下のようなホーム画面が表示されます。

Business Centralのホーム画面

スクリーンショット 2020-12-03 19.55.16.png
ログインユーザが属するロール(またはグループ)によって、利用可能な機能が異なります。

表示言語が英語になっている場合

ホーム画面の右上の歯車アイコンをクリックすると、設定画面が開きます。
スクリーンショット 2020-12-08 15.04.02.png

(英語表示の例)
スクリーンショット 2020-12-08 15.52.11.png
Languages をクリックし、表示したい言語に変更します。

サンプルをインストールして動かしてみる

PAMにはいくつかのサンプルプロジェクトが用意されており、ビルドして動かすことができるようになっています。

サンプルの試し方

サンプルの解説は、別の記事にて書く予定です。

1
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
3