やること
- Dockerが使えないという
かわいそうなWindows環境でGitHub MCPを使う
(前提)GitHub MCPとは
GitHub MCP(MCP Server)とは、GitHubが公式に提供しているMCPサーバーです。
たとえば、以下のような機能が利用できます。
- プルリクエストやイシューの作成・更新・マージ
- ファイルの取得・更新・コミット
- ブランチやタグの管理
- ユーザーやリポジトリの検索
MCP Server自体はGo言語で実装されており、MITライセンスで公開されています。
Dockerなしでなんとかする
公式にもやり方が載っていますが、ここは1つずつ丁寧にやってみましょうか。特に、筆者はGoを触ったことが無かったのでそもそもgo build
しようがなく、Goの環境構築からやりました。
1. Goの環境を作る
WindowsならScoopというパッケージ管理ツールを使うとできるだけ環境を汚さずにGoを入れられます。(ほかの言語もすぐに入れられちゃうので愛用してます。)
scoop install go
Macならみんな大好きHomeBrewというパッケージ管理ツールを使えばすぐ入れられますね。
brew install go
パッケージ管理ツールも入れられない系PCであれば仕方がないので、以下の公式サイトからインストールしましょう。
インストール後、Goが入っているかを確認するならgo version
などしてみるといいと思います。
2. GitHub MCPのビルド
あ、そのパソコン、gitは入れられますよね?さすがに。
git clone
して、GitHub MCPのレポジトリをローカルに持ってきます。
cloneできたら、cd github-mcp-server
して、以下のコマンドをうってください。
# 依存関係の整理
go mod tidy
# ビルド
go build -o cmd/github-mcp-server/github-mcp-server.exe cmd/github-mcp-server
# 動作確認
cmd/github-mcp-server/github-mcp-server.exe --help
ここまでエラーなしで来られたらOKです。これで生成されたgithub-mcp-server.exe
については絶対パスを控えておきましょう。
3. GitHub PATの作成
GitHubにアクセスし、
- 右上アイコンから[Setting]を開く
- 左サイドメニューから[Developer settings]を開く
- [Personal access tokens]から[Tokens(classic)]を選択
- [Generate new token]より、[Generate new token(classic)]を選択
deleteとか暴走すると困るものはチェックを外しつつ、「GitHub MCP Token」とかそんな名前でトークンを作って、PATを生成したらそれを控えておきます(この後の手順で使うので必ず控えてくださいね)。
4. Cursorの設定を変える
Cursorを開き、[ファイル]→[ユーザ設定]→[Cursor Settings]でMCPの設定を変えられます。
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "<##2で控えたgithub-mcp-server.exeの絶対パス>",
"args": [
"stdio"
],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "<##3で控えたPAT>"
}
}
}
}
できた
まとめ
Dockerを使っている人はいいよね。
いやちがうな、Dockerを使えるPCを持っている人はいいよね。(プライベート・仕事問わず)
それはともかく、今度はPRの作成をやってみます。