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VS-RC003を搭載した"KUMACO"をROSで動かす(前編)「PCとKUMACOを繋ぐ話」

Last updated at Posted at 2019-12-16

概要

VS-RC003というVstone社のロボット用制御ボードを搭載したロボットをROSと接続して利用するお話を投稿させていただきます。
課題としては、"KUMACO(クマコ)"という名前のぬいぐるみ型のホビーロボットを用いて、"いないいないバァ(顔が見えたら喜ぶ)"させたいと思います。

完成形はこんな感じです。

VS-RC003(およびRobovieMaker2)がROSから制御出来れば、たぶんROBO-ONE Autoなどの競技には有用なのではないかなーと目論んでいます。

まずは、PC(ubuntuマシン)にロボットを接続するところまでのお話です。

環境

この記事は以下の環境で動いています。

ROSのPC

項目
CPU Core i7-9750H
Ubuntu 18.04
ROS Melodic

Robovie Maker2を動かすPC (Windowsなら、ほぼなんでもOK)

KUMACOってどんなロボット?

クマのぬいぐるみ型の二足歩行ロボットです。
top01.jpg
2007年に、ROBO-ONEの規格で作成し、そこから10年以上開発しています。
とはいえ、そんなに特殊なことはやっておらず、ホビーロボットとしては10年以上枯れたシステムで、構成は下記の通りです。
kousei.png
見た目こそぬいぐるみですが、中身はごくごく一般的な構成のホビーロボットですね。

項目
CPU VS-RC003(LPC2148FBD64) 60MHz
アクチュエータ Hitech HSR8498 x 16個
センサ 9軸IMU VS-IX012

KUMACO(VS-RC003)をPCに接続する

PCとVS-RC003を繋ぐケーブルは、Amazonで見つけた300円のUSBシリアルTTL(3.3V)の変換ケーブルを用いました。
RaspberryPi用のものであれば、何でもOKかと思います。
また、専用にヴィストンから「VS-RC003用 シリアル通信接続ボード 「VS-IX003」」という製品も発売されています。

接続すると下記のような構成になります。
setsuzoku.png

VS-RC003のピンアサインはこちらです。(取り扱い説明書より抜粋)
setsuzoku2.png

実際に300円USBシリアルケーブルと接続するとこんな感じです。
IMG_6030.jpg

KUMACO(VS-RC003)のソフトウェア設定

VS-RC003を使ったことがある前提になってしまいますが、ロボット側はRobovie-Maker2の既存のプロジェクトファイルにちょこっと手を加えるだけです。
まず、VS-RC003には、シリアルポートが2chあるため、CN6を使うか、CN7を使うか、VS-RC003の設定ソフトRobovie-Maker2の「CPU設定」で設定可能です。
siriaru.png

また、今回、"いないいないバァ"に使うモーションは「やったぁ.txt」を使います。
割り当てされていない「R3」ボタンに設定しました。
yatta.png

ボタン操作をしないときは、アイドリングモーションが実行され、コントローラーのR3ボタンが押されると、「やったぁ.txt」のモーションが実行されるよう設定します。
通常のコントローラー(VS-C1)の設定と変わりません。
R3以外のモーションもコントローラーのボタンに割り当てられたモーションはすべて、ROSから実行可能です。

PC(ROS)側の準備

VS-RC003が接続されたUSBシリアルケーブルをPC(ubuntu)にUSBで接続すると、/dev/ttyUSB0にシリアルポートのデバイスファイルが生成されます。
シリアルポートのデバイスファイル"/dev/ttyUSB0"は、dialoutのグループにアクセス権が与えられているため、ログインユーザーをdialoutのグループに登録します。

$ sudo usermod -a -G dialout $USER

これで、PCとKUMACO(VS-RC003)との接続は完了です!

次は、いよいよROSからKUMACOを制御します。

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